富士通総研

  1. ホーム >
  2. 調査・研究成果 >
  3. Economic Review >
  4. Vol.12 No.2 2008年4月 >
  5. 企業の取引関係ネットワークと企業規模との関係

企業の取引関係ネットワークと企業規模との関係

上級研究員 齊藤 有希子

2008年4月

目次

1.  はじめに

2.  用いるデータ

3.  分析手法

4. 分析結果

4.1.  ネットワーク構造

4.2.  企業規模との関係

5. おわりに

補論A. 都道府県別ネットワーク構造

補論B. 地域間関係

補論C. 年齢別ネットワーク構造

要旨

企業成長には、企業間関係の構築が重要であると考えられるが、両者には、どのような関係があるのだろうか。大規模な取引関係データベース(中小企業を含む約80万の企業)を用いて、企業の取引関係のネットワーク構造を分析し、企業の取引関係社数と企業規模の関係を分析した。主要なファインディングは以下のとおりである。1.企業の取引関係社数の分布はべき分布に近い形状をしており、少数の企業が多くの取引関係を占める寡占的構造を持つ。2.取引関係社数が多い企業(ハブ企業)を特定し、ハブ企業同士のネットワークを観測すると、取引関係社数の分布はべき分布に近い形状をしており、ハブ企業の中のハブ企業(「スーパーハブ企業」)が存在する。3.企業規模が大きいほど企業の取引関係社数は多くなり、両者は全体的に線形的な関係にある。しかし、取引関係社数の多い企業では、規模が大きくなるほど取引関係社数を増やしていないことが確認された。これは関係の維持コストを企業が節約しているためと考えられる。

全文はPDFファイルをご参照ください。

PDF 企業の取引関係ネットワークと企業規模との関係 [536KB]