中国における更なる経済発展と問題点
中国財政科学研究所長 賈 康
2007年4月
要旨
中国経済は4年連続で二桁成長を実現しており、黄金の成長期にあるといわれている。現在の経済成長を持続させるために、どのような問題を解決しなければならないのだろうか。これまでの経済成長は、制度改革によって生産性が上昇し、2元化経済構造そのものは経済成長の原動力だったのである。こうしたなかで、中国は後発経済の比較優位を発揮し、これまでの30年近くの間、年平均9.6%の高成長を実現したのである。
それに対して、経済の高成長に伴い、種々の問題も顕在化している。一つは「粗放型」(extensive)の経済成長による資源の無駄使いである。もう一つは環境破壊の深刻化である。更に、所得格差の拡大は社会を不安定化させている。今後、経済成長を持続させるために、経済成長のモデルチェンジを図りながら、法治国家の建設が重要である。
富士通総研経済フォーラムに招待していただき、心より感謝したい。本日は、中国経済の内実と解決しなければならない問題について皆さんと意見を交換したい。私が報告する内容は、「改革・開放」政策以降の歩みを振り返り、中国経済の現状を考察し、北京五輪を迎える中国経済を展望する。そのうえ、中国経済が持続可能な成長を目指すために、解決しなければならない問題について触れたいと思う。
(以下、本文省略)
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