富士通総研

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  5. 貯蓄率低下の背景 - 年齢・所得階層別の分析から -

貯蓄率低下の背景 - 年齢・所得階層別の分析から -

主任研究員 新堂 精士

目次

1.問題意識と推計方法
1.1.問題意識
1.2.年齢かつ所得階層別の推計方法について
2.推計結果
2.1.高所得階層の貯蓄率の動向
2.2.中所得階層の貯蓄率の動向
2.3.低所得階層の貯蓄率の動向
3.高齢無職世帯の動向
3.1.貯蓄率の推移
3.2.高齢無職世帯の家計に占める割合
4.今後の貯蓄率の動向
4.1.貯蓄率見通しのための準備
4.2.今後の貯蓄率の見通し
5.利子所得低下の影響
6.まとめとインプリケーション

要旨

所得階層別かつ年齢階層別に貯蓄率動向を見ることで以下のような結論を得た。近年の貯蓄率の低下はすべての世帯で同じように生じているものではなく、50代・60代の中・低所得者層と60代以上の無職世帯で生じている現象である。これらの原因は、近年の可処分所得減少の中で、消費をそれほどには減少させなかったことにある。50代・60代の可処分所得低下には長引いた不況のため金利が低下し、利子所得が減少したことの影響が大きい。60代以上の無職世帯について考えると、貯蓄率の動向よりは、貯蓄を取り崩す主体である高齢無職世帯の世帯全体に占める割合が増加していることのほうが問題視されるべきである。

全文はPDFファイルをご参照ください。

PDF 貯蓄率低下の背景 - 年齢・所得階層別の分析から - [343 KB]