「サービスサイエンス」とは何か
主席研究員 安部 忠彦
目次
1.はじめに
2.サービスサイエンスとは何か
2.1.サービスサイエンス出現の背景
2.2.対象としてのサービスをどう捉えるか
2.3.サービスサイエンスとは何か
3.米国におけるサービスサイエンスへの対応
3.1.IBMと大学とのサービスサイエンス推進の展開
3.2.ビジネスとの関連
4.日本におけるサービスサイエンスの現状
4.1.企業の取り組み
4.2.大学の取り組み
4.3.学会の取り組み
4.4.日本での取り組みの課題
5.終わりに
要旨
先進各国共通にサービス産業化が進展し、サービス分野の重要性が高まっている。しかし、サービス業全体としての生産性は製造業と比べ低く、このままのサービス産業化の進展は、国全体として低付加価値な方向に向かうことになる。
サービス業の生産性が低いのは、サービスが従来勘と経験で行われることが多く、科学の対象として研究開発を活発に行い、イノベーションを起こす努力が少なかったことがある。
こうした反省から、近年、米国においてサービスサイエンス(現在はサービスサイエンス、マネジメント、エンジニアリングと改称されているが、以下ではその内容も含めてサービスサイエンスと記す)というコンセプトが生じた。これはサービスを科学の対象として取り扱い、イノベーションを促進し、サービスの生産性を上げるための学問体系である。本調査は、このようにして生まれたサービスサイエンスを取り巻く状況を、先行する米国を中心に取りまとめ、対応する日本の現状を記述したものである。
サービスサイエンスの概念はまだ生まれたばかりであり、定説化されても広まってもいない。しかしサービス産業の重要性拡大とともに、今後サービス分野のイノベーションを主導する上で重要なコンセプトになることは間違いない。それは日本においても同様であり、サービスサインスの理解と国や企業としての適切な対応が早急に求められる。
全文はPDFファイルをご参照ください。
PDF 「サービスサイエンス」とは何か [394 KB]
