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中国経済成長に内在するリスク要因

主任研究員 柯 隆

2005年7月

目次

1.はじめに
2.「改革・開放」政策以降の経済高成長
3.経済発展リスク要因分析の枠組み
4.国有企業をめぐる制度的リスク
5.国有銀行の不良債権と金融危機の可能性
6.経済成長モデルの見直しと政治改革
7.所得格差の縮小と税財政制度改革
8.終わりに - 持続可能な「科学的発展観」の重要性
補論 : 中国における「民工荒」に関する経済学的考察

要旨

1.中国経済は景気過熱といわれながら、8~9%の高成長を続けている。今の高成長がどこまで続くか注目を集めている

2.中国経済を取り巻く環境及び内在する種々のリスク要因を明確にし、制度改革と構造改革によってリスク要因を取り除かなければならない。

3.設備投資の主役である国有企業の経営悪化は経済成長を妨げる最大のリスク要因といえる。また、国有企業の経営難を背景に、国有銀行のバランス・シートに巨額な不良債権が生じている。更に、持続可能な経済成長を目指すために、経済成長モデルを根本的に見直すことが必要である。

4.他方、所得格差を縮小させる制度面の努力として、税財政の改革を通じて地域間の所得水準を平準化させ、社会的な不満を緩和しなければならない。胡錦濤・温家宝政権になってから、よりバランスの取れた経済成長を目指すために、科学的発展観が提起されている。その中身は、まさに所得格差の縮小と環境に配慮した成長である。

全文はPDFファイルをご参照ください。

PDF 中国経済成長に内在するリスク要因 [445 KB]