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地域主導による温暖化対策の推進

主任研究員 生田 孝史

2003年10月

目次


はじめに
I.地域の温暖化対策の現状と課題
1.地域の温暖化対策の現状
2.地域の温暖化対策の課題
II.地域の温暖化対策推進のカギ
1.オフセット型プロジェクトの重視
2.市場メカニズムの活用
3.パートナーシップ機能の強化
4.地域連携への発展
5.事例研究
おわりに

要旨

1.都道府県や大都市を中心に、地域推進計画や温室効果ガス削減目標の設定を行う自治体が増え、具体的な取組みが進みつつある。その一方で、都市によっては、自ら設定した削減目標の達成が極めて困難となる問題や、予算・人員面での制約によって地域の取組みを支援するための基盤整備が遅れ、必ずしも効果的な対策が行われていないなどの課題がある。

2.地域における温暖化対策の課題を克服するためには、オフセット型プロジェクトを重視し、目標達成のために費用対効果の高い対策を選択しやすくしながら、域内産業育成の選択肢を拡大することが必要である。また、市場メカニズムの活用によって、対策総費用の最小化、域内事業者の経験蓄積、温室効果ガスの経済価値への認識浸透による域内取組みの促進を図ることができる。更に、行政、企業、住民によるパートナーシップを円滑に機能させるために、核となるべき民間団体と企業の連携強化に加えて民間団体の経営基盤強化が求められる。また、地域連携による取組みへと発展させることによって、対策の選択肢拡大、対策費用の削減、域内事業者の事業機会拡大、他地域への影響力強化などを図ることが可能となる。

3.いくつかの自治体における独自の温暖化対策の取組みについては、新たな政策手段の可能性を模索している点で高く評価されるが、将来的にはある程度の標準化が課題となるとともに、事業機会の創出がより重視されることが望まれる。

4.温暖化対策において国に期待される役割は、京都議定書の目標達成を目的とした施策の実施と国際的な制度設計への積極的な貢献であるが、地域に期待される役割は、実験・実証の場として自由な温暖化対策を率先実施することであり、地域における成功体験の国内政策への反映が期待されている。

全文はPDFファイルをご参照ください。

PDF 地域主導による温暖化対策の推進 [542 KB]