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米国経済・証券市場の動向と日本経済へのインパクト

評論家 田中 直毅

2000年1月

要旨

アメリカの株価が神経質になっている現在、日本のバブル時代と同様、アメリカの株価も崩れるのではないか、と考える人たちが増えている。しかし、アメリカで株価が本格的に崩れ、我が国のような長期経済調整過程が始まることはないであろう。我々の経済システムが持っていた脆弱性に比べ、アメリカがこれまでの10年ほどで作り上げてきたシステムは、相当に強靭なものだというのが私の理解である。グローバルな社会を考えてみると、特定の地域が人も入超、モノも入超、したがって資本も入ってくるというところが、かなり長期間持続したとしても、それは別に不思議なことではない。しかし、いかにアメリカが強靭だとしても、アメリカは1国で世界の中に立っているわけではない。アメリカの調整を軽微に終わらせるためには、豊富な金融資産を背景にした日本が、世界の投資家に評価してもらえるような経済システムを作り上げる必要がある。

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PDF 米国経済・証券市場の動向と日本経済へのインパクト [129 KB]