東アジアの貿易・投資と相互依存関係
研究員 荒井 崇
1997年7月
目次
はじめに
I. 成長地域としての東アジア
1.世界経済における東アジアの経済規模
2.世界貿易マトリクス
II. 東アジア域内の貿易・投資
1. 東アジアの開発戦略
2.域内貿易
3.域内投資
III. スカイライン・マップ分析
1. アメリカのスカイライン・マップ
2. 日本のスカイライン・マップ
3. 韓国のスカイライン・マップ
4.タイのスカイライン・マップ
IV.東アジアの成長アクター
1. 投資者としてのNIES
2.NIESに続くASEAN
3.中国の経済成長パフォーマンス
V. 日本効果
要旨
1.世界経済において東アジア(NIES、ASEAN、中国)は、GDPシェアで7%、貿易シェアで18%と着実にその規模を増大させている。世界貿易をマトリクスにしてみると日・米・欧ともに対東アジアが最も伸びている。
2.東アジアの貿易・投資は東アジア自身つまり東アジアの域内貿易・域内投資が最も伸びている。これは東アジアが経済成長により、生産基地としてのみならず、市場としても機能しはじめたと考えられる。
3.東アジアの高度経済成長は、各国の産業構造の高度化をもたらしている。スカイライン・マップ分析から東アジアの産業構造変化の実態をみると、日本・NIES・ASEANへと連鎖的な経済構造の変化が見られる。
4.円高を契機に東アジア地或の経済関係は「日本効果」を中心にダイナミックな転換を引き起こした。東アジア地域諸国は各々の発展段階の相違をうまく噛み合わせる形で、ダイナミックな相互依存関係を構築してきている。日本もこの東アジアの国際分業関係の進展を経済成長に活用すべきである。
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