富士通総研

第3回 デジタル&ネットワークマーケティングセミナー


第3回 デジタル&ネットワークマーケティングセミナー


第3回 デジタル&ネットワークマーケティングセミナー講演録

webマーケティング元年~発信から受信→共創へ~
ティーギャラククシー・ドット・コム株式会社 株式会社FP総研 代表取締役 久米 信行氏


平成11年 6月 8日(火曜日) 講演

・講演録
電子メール系のプロジェクトの紹介
生活者とネット
Tシャツビジネスの変遷
ネット上でのTシャツ販売
企業対応
キー・フォー・サクセス


[要旨]

1.電子メール系のプロジェクトの紹介

  • 縁尋奇妙…1日1通、メール縁者の方々と異業種交流メール。
  • T-GALAXY.COM「週刊T-人」…読者参加型の週刊誌とSHOPが一緒になったもの。
  • ニュービジネス「FP会社」…ニフティ上での株式貯蓄ステーション。

2.生活者とネット

  • 女性の生活者
    • 欲しいものがほとんど手元にある状態で自分の好みに合ったものしか要らない。
    • 幅広い情報源を持ち常に商品を比較して購入し、買い物のプロセス自体を楽しむ。
  • 生活者の難しい点
    • ひとつの趣味が長続きしない。→ネット広告がだんだん効かなくなってきている
    • たくらみが大嫌い。→情報を持っているだけではなく同じ目線で話をする必要が。

3.Tシャツビジネスの変遷
情報革命による消費者の変化過程は5段階に分けられる。
1段階 実用衣料・・・・・・・・・ジェームス・ディーンと同じのが着れればいい。
2段階 VAN、JUNの登場・・・・・・みんな同じものを着ていれば幸せ。
3段階 DCブランドの登場・・・・・人と同じものを着るのが恥ずかしい。
4段階 レア物、デッドストック・・手に入れづらい珍しいものについてこだわりたい。
5段階 プロシューマーの登場・・・自分で作製したTシャツを売り込む。

今後のマーケティング

  • プロシューマーの登場にあるように、IT革命のテクノロジーの部分ばかりでなく、同時に起きている生活者革命、インフォメーションの部分のインパクトを考える必要がある。
  • 便乗消費が効かず、物を作って売るだけではなくポストイベントなども必要になってくる。情報をうまく使ったり自分で自己実現する人が核になり、その周りに昔よりははるかに小さな規模でミニコミがたくさん出てくると予想しているので、そういう人たちと一緒に、どのようなマーケティングをしていくかというのがこれかの課題。

4.ネット上でのTシャツ販売
Tシャツサイトのスタイル
当初・・・ニフティでの通信。ホームページで、検索型のカタログショップを運営
現在・・・読者参加型の週刊誌型
主人公は「Tシャツの達人たち」。顧客の楽しみ方をホームページで毎週紹介。Tシャツのショップを開いてしまうような人と競合をしない形でネットワークを張る。
顧客に提案するというスタンスではなく、プロシューマーがプロシューマーのために、自分で活躍できる場所を提供するというふうに切り替えた。

今後・・・顧客が各々作っている専門サイトをショップに変える。フランチャイズ化。

バーチャルフランチャイズショップの仕組み
専門サイトのホームページにオーダーボタンを置く。ボタンから下請けメーカー、ショップのオーナー、作品をデザインしたアーティストのところにメールが飛ぶ。売れた分だけ集計してロイヤリティーを支払う。

転写紙向上委員会
2、3年のうちに家庭がミニラボ化するのを見越し、プリンタメーカー、転写紙メーカー、Tシャツメーカー、エンドユーザーが集まってメールで意見交換を行う。ニーズとシーズをぶつけ合えばいい転写紙ができ、更に市場が大きくなれば、それぞれの参加メンバーが自分で利益を得ることも可能。共同のコンソーシアムのようなものをメールを利用して無料で運営。

企業対応
ネットの場合は影響力がある人だと 100人、1,000人、すぐ悪口を言ってしまう。ネガティブキャンペーンを防ぐためにもクレーム対応はおろそかにできない。

  • 理想はプロジェクトのマネージャーなど全権を与えられた人が中心になって、クレーム処理に当たる。
  • トップの直結アドレスを作り、ネガティブ情報もCEOに届ける仕組みを作る。

キー・フォー・サクセス

  • 商品企画のプロセスの一部は客側へシフト
    ネットでコスト削減し余計な生産設備を廃棄してその上でサービスを向上させるために資本投下する場合、提携先として有効なのは「ネットコミュニティ」。個人の専門サイト、自分たちの商売と関連のあるジャンルのおもしろいサイトの人と、どう関係づくりをするかが重要。相手が楽しめて儲かる仕組みを考える。
  • イントラネットとインターネット
    お客同士がおしゃべりしている掲示板の内容こそ、イントラネット以上に会社の人がアクセスして見るべきものではないだろうか。

平成11年 6月 8日(火曜日) 講演に基づく
禁無断複製/転載/引用
(C)久米 信行(ティーギャラククシー・ドット・コム株式会社 株式会社FP総研)


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