インターネットショッピング調査
インターネットショッピング調査
6.商品特性とインターネットショッピング
いまやインターネット上では様々なカテゴリーの商品が販売されるようになった。ここでは商品カテゴリーによって、ユーザーのショッピング行動にどのような違いがあるのかを考察する。
ネットで購入する商品と情報収集する商品
インターネット上では、商品やサービスをオンライン注文するにいたらなくても、価格や仕様を比較したり、商品に関する詳細な情報を集めるといった情報収集行動をとるユーザーが多い。これは、潜在的な購買行動ととらえることができ、実際の店舗での買い物にも影響を与えると思われる。
そこで、ユーザー調査をもとに、実際に購入した品目と情報収集した品目を比較してみた。購入経験と情報収集経験の差が特に大きいのはホテル・旅行予約、パソコン・周辺機器、家電・AV機器、自動車などで、一般的に購入前にじっくり比較検討する商品、高額商品についてはネットでは情報収集がメインとなっている。

商品によって異なる購入状況
インターネットショッピングと一言でいっても、ネットでしか売ってないからという理由で買うこともあれば、店に出向く時間がなかったり、面倒だからインターネットで買った、たまたま衝動的に買った、など動機や状況は様々である。
そこで、購入商品と購入時の状況との関連性を探るため、当社開発のDAMRS*(双対尺度法分析を主機能とした分析システム)を使ってマップに示してみた。丸の大きさは回答者数を示す。縦軸はネット外でも入手できるもの(ネット外入手可能)と限定品などネット外では入手が困難なもの(ネット外入手不可能)、横軸は利便性優先か、それとも価格優先なのかを示しており、これにより購入商品は7タイプに分類できる(次頁参照)。

ユーザーの購入動機や状況による商品特性を理解し、これに合わせた販売方法を工夫することが、ショップの売上をのばす一つの方法になるだろう。
図6-3 ネット購入商品の分類
【タイプI:ネット便利品目】ネットのほうが探すのが便利な商品、またはネット外では入手が困難な商品
→図書・雑誌、玩具、ソフトウェア、健康・医療
【タイプII:価格比較品目】実際の店舗よりネットのほうが安ければ買う傾向が強まる商品
→パソコン・周辺機器、家電・AV機器
【タイプIII:ネット衝動品目】ネット上で衝動買いしやすい商品
→音楽CD・ビデオソフト、食品・飲料・酒類、台所用品・食器・生活雑貨
【タイプIV:ネット・チープ品目】ネットで安く売っていれば買うが、衝動的に買うこともある商品
→衣類・靴・アクセサリ、化粧品・美容関係
【タイプV:ネット・オンリー品目】ネットでしか入手できない商品
→デジタルデータ
【タイプVI:外出回避品目】店に出向く手間を省く動機からネットで買う傾向が強まる商品
→ホテル・旅行予約、事務用品
【タイプVII:ネット代替品目】店に出向いたり、探す手間を省くといった利便性を求めてネットで買う傾向が強まる商品。タイプVIよりは衝動的に買うケースが多い
→家具・インテリア用品、ギフト、興行チケット
今後は「ホテル・旅行予約」、「興行チケット」
ユーザーが今後購入してみたいと考えている品目は、パソコン・周辺機器(54.8%)、ホテル・旅行予約(51.4%)、図書・雑誌(50.8%)などである。一方、これまでの購入経験と今後の購入意向の差が大きい品目は、ホテル・旅行予約(購入経験あり12.6%→購入したい51.4%)、興行チケット(5.2%→35.8%)であり、今後これらのカテゴリーが有望であることを示している。
特に、ホテル・旅行商品、興行チケットは、わざわざ店に買いにいくのが面倒だったり、時間がないという理由でインターネットで買う傾向が強い「外出回避品目」(前頁参照)である。したがって、検討するのに十分な商品情報の提供と利便性のある購入方法が用意されれば、今後ネットでの購入が増える可能性は高い。

