富士通総研

第8回インターネットユーザ調査


第8回富士通総研インターネットユーザー調査


調査結果2(ブロードバンドの利用状況と今後の意向)

3.2 ブロードバンドの利用状況と今後の意向

高速で常時接続のブロードバンド回線の普及がはじまった。一番の普及要因は、先行したCATV会社のケーブル・インターネットのほかにADSLなどの新しい回線種類が登場し、利用可能な地域が拡大したことである。そして、最近の利用料金低下の動きは、今後の急拡大のひきがねになると予想される。今回は、インターネット・ユーザーはブロードバンド回線の利用状況と今後の意向などについて調査を行った。

ブロードバンドに関する主な出来事

CATVインターネットとDSL利用者数の推移



現在の回線種類:高速・常時接続ブロードバンドは14%

インターネット・ユーザーが現在、自宅で利用している回線の種類は、まだ「一般電話回線」が44.8%と最も多い。次に多いのが「ISDN(ダイヤルアップ接続)21.8%」で、接続時間と料金を気にしながらインターネットにアクセスしている人は、合わせて66.6%にのぼる。一方、高速とはいえないが、ダイヤルアップと違って接続料金を気にする必要のない常時接続の「フレッツISDN」利用者は15.7%となり、実質2000年から開始されたサービスとしては、急速な広がりを見せた。完全な高速・常時接続のブロードバンド回線である「ADSL 1.0%」「CATV会社のケーブル 12.1%」「OCN、マンションLANなどの専用線 0.8%」の利用者は、合わせて13.9%となった。

1年前の調査時と比べると、「一般電話回線」と「ISDN(ダイヤルアップ接続)」の比率が減少し、その後に本格化した「フレッツISDN」と「ADSL」、そして「CATV会社のケーブル」が増加している。

自宅からインターネットにアクセスする回線の種類

自宅からインターネットにアクセスする回線の種類推移



ブロードバンドへの移行:ダイヤルアップ利用者の8割以上が希望

現在、一般電話回線またはダイヤルアップ接続のISDNを利用している人に、ブロードバンド回線の利用意向を聞いてみると、「利用を検討中」が26.5%、「いずれ利用したい」が57.2%で、利用希望者は合わせて83.7%にのぼる。

これらの人々が希望するブロードバンドの月額利用料金は、回線とプロバイダー料金を合わせて平均3102円となった。希望金額の平均は「利用を検討中」の人が3469円と最も高く、「とくに関心がない」人は2639円と最も低い。

一般電話回線、ISDN利用者のブロードバンド利用意向

ブロードバンドの希望月額利用料金



ブロードバンド移行のネック:料金、手続き、地域の問題

一般電話回線またはダイヤルアップ接続のISDNを利用している人が、ブロードバンドに移行する際のネックになると考えているのは、回答の多い順に「料金が高い 66.2%」「手続きや工事が面倒 37.7%」「自分の地域では利用不可能、または利用できるか不明 28.8%」「今のプロバイダーを変えずに済ませたい 27.7%」などであった。

これをブロードバンド利用意向と合わせて見ると、「利用を検討中」または「いずれ利用したい」という人のなかには、利用したいが自分の地域で利用できないという人が含まれ、「とくに関心がない」という人にとっては、圧倒的に料金がネックであることがわかる。

最近、ADSLの値下げ競争がはじまり、利用可能な地域も広がっていることから、これらのネックは解消されつつあり、今後ブロードバンドへの移行を実行に移す人は、急増すると考えられる。

ブロードバンド移行ネック

ブロードバンド移行ネック表