第7回インターネットユーザ調査
第7回富士通総研インターネットユーザー調査
調査結果4(利用スタイルによるセグメンテーション)
3.4 利用スタイルによるセグメンテーション
PCインターネット・ユーザーの4タイプ
「通信白書」によれば、インターネットにアクセスするユーザーの数は、1998年の1694万人から1999年末には59.7%増の2706万人に拡大した。新たに増えた571万人は携帯電話だけでアクセスするユーザーとされており、1999年以降、携帯電話からのアクセスの実現によって、インターネットの利用スタイルは大きく変化しつつある。
本調査の対象とするパソコンでインターネットにアクセスするユーザーのなかでも、携帯電話でのインターネット利用は急速に増加している。一方、前項(3.3)で見たとおり、ユーザーが重視するインターネットの利用目的は、コミュニケーションかコンテンツの二つに大きく分かれる。
携帯電話の利用状況と、重視するインターネットの利用目的を軸とし、インターネット・ユーザーを分類してみた。縦軸は携帯電話/PHSのインターネット機能(メール、Webアクセス)および携帯/PHS間のメールの利用有無、横軸はコミュニケーションとコンテンツのどちらを重視するかで分けている。この結果できた4つのタイプには、それそれインターネットの利用スタイルや価値観など、さまざまな面で異なる特徴を持っている。

タイプA:つきあい上手。積極交流派
携帯電話のメール機能(携帯電話/PHS間のメールを含む)、またはWebアクセス機能を利用し、コミュニケーションを重視する。メールで友人・知人と連絡を取り合うだけでなく、ネット上で新たな友人をつくるなど積極的に交流を楽しむタイプ。PCインターネット・ユーザーの33.7%がこのタイプに該当する。
【積極交流派の特徴・傾向】
- 男女半々、20代が半数(49.2%)を占め、独身者が多い(62.2%)。
- 携帯電話でのWebアクセス経験者は51.3%。
- 電子メールの利用頻度は「1日数回」が圧倒的(72.6%:全体平均66.5%)。
- メーリングリストや掲示板、チャットで書き込みをするのはこのタイプ(掲示板で「よく書き込みしている」39.2%:全体平均30.4%)。
- 「ネット上で知り合った友人がいる(48.7%:全体平均38.2%)」
- 「様々なタイプの人と幅広く付き合う(30.7%:全体平均23.5%)」
- 「話題を広めたり人に何かを薦めたりするほうだ(28.8%:全体平均22.1%)」
- 40.9%がオークションを利用したことがある(全体平均34.9%)
- ショッピング意識「即日配達なら特別料金がかかってもよい(29.1%:全体平均26.0%)」。
- 特徴的なオンラインショッピング購入品目「衣類・靴・アクセサリー(31.4%:全体平均28.4%)
タイプB:新し物好き。先取り満足派
携帯電話のメール機能(携帯電話/PHS間のメールを含む)、またはWebアクセス機能を利用し、コンテンツを重視する。新しいものや新しい情報を人より先に仕入れるのが好きで、携帯電話からのWebアクセス率は4タイプ中最高。PCインターネット・ユーザーの20.6%がこのタイプに該当する。
【先取り満足派の特徴・傾向】
- 男性がやや多く(57.9%)、年齢は若い(20代以下が56.3%)。
- 携帯電話でのWebアクセス経験者が51.9%。
- 自動車サイトを見たことのある人が比較的多い(GAZOO.comを「見たことがある」29.0%:全体平均11.3%)。
- 民放テレビ・サイトを見たことのある人が比較的多い(フジテレビのサイトを「よく見ている」18.5%:全体平均13.9%)。
- 「新製品、新サービスはとりあえず試してみる(26.6%:全体平均20.7%)
- 「新しい情報を人より先に知りたい(52.1%:全体平均40.4%)」
- 「社会で認められる人でありたい(45.6%:全体平均37.7%)」
- 特徴的なオンラインショッピング購入品目「デジタルデータ(21.8%:全体平均17.1%)
タイプC:周囲を見ながら。慎重追随派
携帯電話/PHSを持っていないか、持っていても通話のみで利用し、コミュニケーションを重視する。利用スタイルに先走ったところはないが、今後は携帯電話のメール機能を使ってみたいと考えている。電子メールを使う理由は、なんといっても「便利だから」。インターネットにアクセスするのは自宅からだけで、アクセス時間は短い。PCインターネット・ユーザーの23.7%がこのタイプに該当する。
【慎重追随派の特徴・傾向】
- 女性(58.7%)、既婚者(57.0%)がやや多く、6割が30代以上(60.5%)。
- このタイプの4人に1人が専業主婦(26.2%)。
- 家庭のみでインターネットにアクセスする人が半数(52.0%:全体平均37.9%)
- 携帯電話/PHS所有率は59.7%。携帯電話のインターネット機能は使っていない。
- 携帯電話のメール機能を「今後使ってみたい(68.5%)」。
- 自宅からインターネットにアクセスする時間が短い(週8.4時間:全体平均11.0時間)。
- インターネットのコミュニケーション機能を使う理由は、「便利だから(62.1%:全体平均54.1%)」
- 特徴的なオンラインショッピング購入品目「化粧品・美容関係(18.3%:全体平均13.1%)
タイプD:実用本位。マイペース派
携帯電話/PHSを持っていないか、持っていても通話のみで利用し、コンテンツを重視する。携帯電話/PHSの所有率が4タイプ中最も低く、携帯電話のインターネット機能の利用意向も一番低い。価格に敏感で、お買い得品を求めてオンラインショッピングを活用している。PCインターネット・ユーザーの22.0%がこのタイプに該当する。
【マイペース派の特徴・傾向】
- 7割が男性(68.5%)で、既婚者(56.5%)がやや多い。
- このタイプの4人に1人が40代以上(26.5%)。
- 家庭のみでインターネットにアクセスする人が半数(48.2%:全体平均37.9%)
- 携帯電話/PHS所有率は52.9%。携帯電話のインターネット機能は使っていない。
- 携帯電話のメール機能を「今後もとくに使いたいと思わない(36.3%)」。
- インターネットの利用開始時期がやや遅い(98年4月以降46.4%:全体平均40.8%)。
- 自宅からインターネットにアクセスする時間が長い(週13.1時間:全体平均11.0時間)。
- この半年間のオンラインショッピング回数がやや多い(4回以上36.7%:全体平均30.6%)。
- ショッピング意識「いろいろ比較して一番安い店で買うほうだ(64.5%:全体平均61.8%)」
- ショッピング意識「安ければ多少の手間は気にしない(47.5%:全体平均39.0%)」
- 「サービスや利便性より価格を重視する(「多少あてはまる」51.1%:全体平均42.8%)」
- 特徴的なオンラインショッピング購入品目「パソコン・周辺機器(41.2%:全体平均33.8%)

