ブロードバンド(broadband)
映像や音楽などの大容量コンテンツを快適に送受信できる、高速アクセスが可能なインターネット接続環境のこと。「高速」に明確な定義はないが、一般にMbpsクラスがイメージされることが多い。速度だけでなく、ブロードバンド接続サービスの多くは定額制の常時接続で提供されており、ダイヤルアップの認証待ちがなく、料金や時間を気にせず利用できる手軽さも利用頻度の向上などの変化をもたらすと考えられる。
ブロードバンド回線を使うと、大容量のコンテンツがダウンロードの待ち時間なくすぐに表示できるため、結果としてWebページの表現が向上し、動画や音楽などのコンテンツやネットショッピングの利用拡大につながると期待されている。政府のe-Japan重点計画は、2005年までに日本中の1000万世帯が超高速インターネットに、3000万世帯が高速インターネットにアクセスできる環境を整備することを目標に掲げている。
家庭の回線をブロードバンドにする接続技術は、(1)電話回線を使うDSL、 (2)ケーブルテレビの回線を使うCATVインターネット、 (3)光ファイバーのFTTH(Fiber To The
Home)、 (4)無線のFWA(Fixed Wireless Access)、 の4つに大きく分けられる。2001年初頭まではCATVインターネットの普及が先行していたが、ヤフーBBの登場をきっかけとした低価格競争によりDSLの加入者が急増し、総務省の調査では2001年末にCATVインターネットの加入者数を抜いたとされている。
ネットの視聴動向を調査するネットレイティングスのブロードバンド実態レポート「インターネット・メディア・ストラテジイズ」によると、2001年12月度の日本国内のブロードバンドユーザー(同社は128kbps以上と定義)はインターネットユーザー全体の約17%にあたる360万人となった。ブロードバンドユーザーの拡大に伴い、2001年に285億円の消費者向けブロードバンドコンテンツ市場(動画配信やインターネット電話サービスなどの利用金額)は2002年には1565億円拡大すると予測されている(イーシーリサーチ)。
インターネットに年齢や地域による普及格差=デジタルデバイドがあるように、ブロードバンドの普及にも地域格差が見られる。ただし、ブロードバンドの場合、首都圏から普及が始まったインターネットとは様相が異なり、インターネットユーザーに占めるブロードバンドユーザーの比率が全国で一番高いのは大阪(35.9%)で、以下、三重県(30.1%)、長野県(27.2%)、東京都(26.7%)、富山県(25.8%)と続く。トップ5のうち東京以外の4県ではCATVインターネットの利用比率が高く、その地域のCATV会社がインターネット接続サービスに力を入れていたのが理由であると推測される。
ネットレイティングスのデータからは、アクセス行動の違いも分かる。128kbps未満のナローバンドユーザーの月間平均インターネット利用時間が7時間24分に対し、ブロードバンドユーザーは17時間45分にのぼり、利用頻度も約2倍となっている。ネットビジネスの次の一手を考えるうえでは、ブロードバンドの普及動向やブロードバンドユーザーのアクセス傾向の把握は必須だろう。都道府県別ブロードバンド(BB)比率


ネットレイティングスの「インターネット・メディア・ストラテジイズ(IMS)」は、全国/地域別のブロードバンドの普及状況、ウェブサイトごとのブロードバンド/ナローバンド・ユーザー訪問比率、ストリーミングメディアタイプ別の利用状況などが把握できるサービス
【2002年2月作成】
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「ブロードバンド・ユーザーの利用動向データ提供を開始」インターネット接続サービスの利用者数等の推移【平成14年1月】(速報)調査結果を発表
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