富士通総研

インターネットユーザー属性

サイバービジネスを展開する際、インターネットユーザーの属性や実態(つまり「どんな人がインターネットを利用しているのか?」「どういう目的で、どんな利用の仕方をしているのか?」)を知ることは、ターゲットを見極める上で非常に重要なことです。そこで、国内のインターネットユーザー属性調査を集めました。(1998年6月 現在)

インターネットユーザー属性調査の実施機関と調査のタイプ

インターネットユーザー調査を実施している機関は、主に以下のような企業・団体です。

  • サーチエンジン
  • 新聞・雑誌などのメディア
  • シンクタンク・調査会社・研究団体

現在、これらの機関が行う調査は、ホームページ上でユーザーに任意にアンケートに答えてもらうオンライン・アンケート方式が主流です。
また、定点観測的にユーザー動向を追う[継続調査]と目的やテーマを絞ってスポット的に実施する[スポット調査]に分けることができます。

インターネットユーザーの属性や利用実態を把握するための基本的な調査項目

ユーザー基本属性

  • 男女比率
  • 年齢構成
  • 職業(会社員、学生、主婦など)
  • 年収
  • 居住地域

利用実態

  • アクセス場所
  • インターネット利用歴
  • インターネット利用目的
  • インターネット利用頻度・時間
  • アクセス行動(利用するアプリケーション、よく見るホームページなど)

以下に、国内の主要なインターネットユーザー調査の概要を紹介します。

サーチエンジン

[継続調査]ヤフー!ジャパン「ウェブ・ユーザー・アンケート」

人気サーチエンジンのホームページ上で実施される調査。サンプル数では日本最大。

調査の概要
結果掲載URL http://www.yahoo.co.jp/
実施頻度 不定期(第1回:1996年9月,第2回:1997年1月,第3回:1997年6月,第4回:1998年1月)
調査方法 ヤフー!のホームページ上でのオンライン・アンケート
サンプル ヤフー利用者24,661人(第4回)
主な調査項目 職業、年齢、年収、性別、既婚率、居住地、アクセス方法、使用ブラウザ、通信速度、利用カテゴリ
最新調査結果サマリ:
第4回(1998年1月)
男女比:男性83.4%,女性16.6%(わずかながら女性比率が減少)
年齢構成:平均年齢30.7歳(男性31.2歳,女性27.5歳)、50歳以上の割合がアップ
職種:専門・技術職が4割。主婦、学生の割合がそれぞれ上昇。
年収:300-500万円(29.4%),500-700万円(21.2%),300万円未満(18.1%)

サマリ:ヤフー!「第4回ウェブ・ユーザー・アンケート」より

[継続調査]サイバー・スペース・ジャパン(CSJ)「WWW利用者調査」

こちらもサーチエンジン「CSJ」のホームページ上で行われている調査。最新調査は第7回を迎え、オンラインアンケートの中では最も古い。時系列でのユーザーの変化を見るには最適。

調査の概要
結果掲載URL http://www.csj.co.jp/
実施頻度 不定期(第1回:1995年6月,第2回:1995年10月,第3回:1996年3月,第4回:1996年6月,第5回:1997年1月,第6回:1997年7月,第7回:1998年1月)
調査方法 CSJのホームページ上でのオンライン・アンケート
サンプル CSJ利用者4,622人(第7回)
主な調査項目 ユーザー像(男女比の推移、年齢構成比の推移、利用者の職業、住んでいる地域、利用歴、接続の場所、接続の方法)、
利用環境(使用しているOS、使用ブラウザー)、
利用指向(利用頻度、E-mail受信数の推移、購読雑誌、利用の目的、HP所有の有無と希望、E-mail DMについて、メディア)、
インターネットショッピング(経験、阻害要因、購入希望商品)
最新調査結果サマリ:
第7回(1998年1月)
男女比:男性73.2%, 女性26.8%
年齢構成:20-30代が全体の80%を占める中心層。そのうち40%が25-34歳
職種:理系学生の割合が35.8%→9.5%と大幅減少。一方で会社員(営業系)及び会社員(管理系)、専業主婦、自営業、公務員が増加。女性のみでは専業主婦が24.6%で第一位。
アクセス場所:自宅が主流(家庭:第1回27.8%→第7回64.1%,勤務先:第1回35.1%→第7回29.0%)
インターネット利用目的:趣味や楽しみのため67.6%,仕事や研究のため25.8%
インターネット利用歴:利用歴6ヶ月未満のユーザーが減少(第2回54.6%→第7回15.7%)、一方、利用歴1年以上のベテラン層が拡大(第2回13.3%→第7回57.6%)

サマリ:「第7回CSJWWW利用者調査」より

[継続調査]NTTディレクトリ「ユーザー・アンケート」

老舗ディレクトリ・サービスのホームページ上で実施された調査。

調査の概要
結果掲載URL http://ulnavi11.navi.ntt.co.jp/i/anquete/menu.html
実施頻度 不定期(最新調査第3回:1997年5月)
調査方法 NTTディレクトリのホームページ上でのオンライン・アンケート
サンプル NTTディレクトリ利用者1,159人(第3回)
主な調査項目 ユーザー属性(性別、年齢、居住地、インターネット利用歴、利用目的)、
インターネット広告(クリック頻度、クリックする(しない)理由、必要性)

[継続調査]goo「ウェッブ・ユーザー・アンケート」

人気のサーチエンジンが行ったユーザー調査。gooのサービスは97年3月にスタートしたばかりで、今後も継続して調査が行われると思われる。

調査の概要
結果掲載URL http://www.goo.ne.jp/Survey/index.html
実施頻度 第1回:1997年6月(今後、定期的に行われると思われる)
調査方法 gooのホームページ上でのオンライン・アンケート
サンプル goo利用者2,669人(第1回)
主な調査項目 ユーザー・プロフィール(年齢・性別、職種、インターネット出費)、
アクセス状況(アクセス場所、接続形態、インターネット利用歴、アクセス時間、利用目的)
最新調査結果サマリ:
第1回(1997年6月)
男女比:男性90.0%, 女性10.0%
年齢構成:男性は20代後半-30代前半が中心層,女性は20代後半がリード
職種:一般事務職(17.0%)が最も多い。技能職,専門・研究職,学生も1割を超える。
アクセス場所:自宅と職場両方40.0%,自宅のみ31.0%,職場のみ15.0%
インターネット利用目的:趣味・娯楽90%、仕事での情報収集55%,日常生活の情報収集53%
インターネット利用歴:1-2年未満が35.0%でトップ(平均1年3ヶ月),男性はベテラン層、女性はビギナーも牽引

サマリ:「goo第1回ウェブ・ユーザー・アンケート」より

新聞・雑誌などのメディア

[継続調査]日経マルチメディア「インターネット・アクティブ・ユーザー調査」

雑誌「日経マルチメディア」が半年毎に実施するインターネットユーザー調査。調査項目が多い。時系列の変化を見るのに適する。

調査の概要
結果掲載URL http://www1.nikkeibp.co.jp/nmm/active.html
実施頻度 年2回(6月,12月)
調査方法 ホームページ上でのオンライン・アンケート。国内17の有力サイトからリンク。
サンプル 8,720人(第4回)
主な調査項目 プロフィール(年齢、性別、職種)、
アクセス状況(アクセス場所、接続形態、利用目的、利用時間、利用頻度、利用開始時期、利用アプリケーション、電子メールの利用目的)、
利用意識(インターネットに対する意識/不満、企業ホームページに対する満足/不満、よくアクセスするホームページの特徴)、
インターネットショッピング(経験と回数、購入金額、購入商品、決済手段、利用意識)、
有料サービス(有料HP加入の有無、加入する有料HPの内容、有料電子メールサービス加入の有無、料金に対する意識)、
インターネット広告(広告バナー参照経験、目を引くバナーの種類、バナーに対する評価)など
最新調査結果サマリ:
第4回(1997年6月)
男女比:男性88.66%, 女性11.34%:女性層が拡大し、初めて1割突入
年齢構成:31-35歳(25.03%)でトップ。次いで26-30歳(20.6%)。構成比は半期前とあまり変化なし。
職種:研究職(22.38%)がトップだが、減少傾向にある。主婦が増えている(1.76%)。
アクセス場所:家庭へシフトしている(家庭54.3%,職場42.32%)。
インターネット利用目的:娯楽(56.4%),仕事(37.78%),学術研究(5.82%)

サマリ:「インターネット・アクティブ・ユーザー調査」より

[スポット調査]ベッコアメ/日本テレビ/神戸大学、東京大学ほか「インターネット利用者調査」

ベッコアメ加入者を対象に実施されたインターネット利用者調査。インターネットユーザーの属性、情報行動、利用意識の他、ホームページ所有ユーザーに関するデータもあり。

調査の概要
結果掲載URL http://www1.nikkeibp.co.jp/nmm/active.html
実施時期 96/8
調査方法 ホームページ上でのアンケート(事前に電子メールで回答者を募集)
サンプル ベッコアメ会員3,358人
主な調査項目 ユーザーの情報行動(利用歴、インターネットを始めた動機、利用するアプリケーション、電子メールの利用程度、WWWの利用頻度/時間、ホームページの探し方、生活時間の変化、インターネットにおける著作権問題に対する意識、インターネットについての不満・要望など)、
ホームページ所有ユーザーについて(HP開設時期、開設のきっかけ、HPにある機能、リンク数、月あたりのアクセス数、HP開設のメリットとデメリットなど)

シンクタンク・調査会社・研究団体

[スポット調査]アクセス・メディア・インターナショナル/IAJ(日本インターネット協会)「インターネットユーザーの利用実態調査/インターネット非ユーザーの利用意向調査」

郵送法で実施された代表的な調査。現在インターネットユーザー調査の主流となっているオンライン・アンケート方式では、サンプルがパワーユーザーに偏りがちと指摘し、敢えて郵送法で「エントリーユーザーからパワーユーザーまでの利用実態を一元的に把握すること」を目的とした。非ユーザーの意識に関するデータが得られる唯一の調査でもある。

調査の概要
結果掲載URL 「インターネット白書」インプレス発行
実施頻度 年1回(1997年2月,98/2)
調査方法 郵送留置入法
サンプル インターネットユーザーの利用実態調査1,093人、非ユーザーの利用意向調査589人。
サンプルの母体はアクティブ・メディア社実施の「家庭内情報関連機器利用実態調査(年2回)」の回答者。

[継続調査]野村総合研究所/東京大学社会情報研究所「インターネットユーザー利用者の実態1997」

家庭におけるインターネット利用者像を探ることを目的とし、ASAHIネットの個人加入者を対象に実施された調査。第2回目となる最新調査では、経年比較による利用者と利用状況の変化を捉えるとともに、女性ユーザーの特徴およびオンライン調査の手法上の問題点を明らかにすることをテーマに掲げ実施された。

調査の概要
結果掲載URL http://www.nri.co.jp/nri/news/971208.html
実施頻度 年1回(第1回:1996年8月,第2回:1997年7月)
調査方法 郵送調査
サンプル ASAHIネット(プロバイダー)に個人加入している人:男性578,女性344サンプル。
調査結果サマリ(1996年9月) 基本属性(性別、年代別、職業別、収入別、学歴別)、
利用状況の変化(利用時間、テレビ視聴への影響、インターネット加入動機、WWW利用頻度、利用意識、電子メール利用頻度、オンラインショッピング経験/購入したい商品)など

[スポット調査]富士通総研「第1回インターネットユーザー調査」

インターネットの急速な普及と利用者拡大により、ユーザー層も分化しつつあるのではないか、という仮説のもとに、「最近アクセスした人の特徴と各種サービスの利用状況」および「利用目的と情報発信行動によるユーザー分類」を目的とし、実施した調査。

調査の概要
結果掲載URL http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/fri/cyber/research/
実施時期 年2回(第1回:1997年9月,第2回:1998年3月)
調査方法 電子メール・マーケティング・サービス「iMiネット」を使った電子メール・アンケート方式
サンプル iMiメンバー1,574人(第2回)
主な調査項目 ユーザー属性(性別、年齢、居住地、職業)、
利用状況(利用目的、アクセス場所、WWWアクセス頻度、利用開始時期、利用のきっかけなど)、
利用パターン(ホームページの好み、HPの探し方、HP所有の有無、オンラインショッピングの経験/購入商品、金額、有料サービスへの加入の有無、ニュースグループ,BBS利用頻度、ブックマークの登録件数など)、
ユーザー分類(下図)

[スポット調査]博報堂「電脳生活調査96 -電脳生活8つの種族」

パソコンユーザーのインターネットへの意識態度をもとにクラスター分析を行い、電脳生活者を8つの特徴的なグループに分別したユニークな調査。

調査の概要
結果掲載URL http://www.hakuhodo.co.jp/den-no/survey/sum.html
実施時期 96/9
調査方法 留置自記入法
サンプル 最近1年間にパソコンを購入した世帯に住む男女社会人 285人
主な調査項目 電脳生活者8種族とその構成比
・希望に胸踊る「電脳生活新入生」:21%
・眉をひそめる「肩越しの家族たち」:10%
・道具とわりきる「クールなパワーユーザー」:15%
・面倒みましょう!「頼りになるベテラン」:20%
・電脳空間で「自分さがしの主婦たち」:18%
・買ったはいいが「もてあましユーザー」:6%
・才能開花?「日曜電脳クリエイター」:4%
・仕事に必要だから「お勉強ユーザー」:6%

サマリ:「電脳生活調査96 -電脳生活8つの種族」より