シニアコンサルタント 下山 卓克
私はここ数年、中堅企業向けのコンサルティングに従事しています。過去に携わったプロジェクトを振り返ると、実際に業務を遂行するお客様側の現場の方の意識醸成が非常に重要であることは理解しているものの、どうすることが効果的であるかについては、決まったやり方があるわけではなく、コンサルタントの価値を発揮する1つのポイントであると考えます。メンバーの改革意識が高まらないことや改革意識が継続されないことにより、プロジェクトが途中で頓挫したり現状の慣れた仕組みに戻ってしまったりすることに課題を感じておりました。
本稿では、上記を踏まえ、中堅金属メーカーA社様の内部統制構築プロジェクトにおける2つのポイントを紹介します。
1.業務/システムの可視化による意識の醸成
当時の状況は全上場企業に対して短期間での制度対応を求められていたこともあり、内部統制構築スキル・ノウハウを持ったコンサルティング会社等の完全な売り手市場と言えました。コンサルティング会社の中には“内部統制構築セット”と称して、テンプレートのみの提供や月1回程度のレビュー会の対応のみの支援を行っている会社もありました。
そのような状況下、内部統制構築ひいては改革の推進を実現するためには、お客様のメンバーが主体となり、自責として捉えるように意識を醸成することが重要と考えており、コンサルタントとして以下の3点に注力しました。
2.改革推進のためのノウハウの提供
可視化された業務を統制するだけでなく、改善・改革することが内部統制構築のもう1つの目的です。コンサルタントとしていかに改革の推進にドライブをかけるかが、最もお客様から付加価値として求められる部分になります。1つは上述の通り、お客様の中に問題意識を醸成することですが、もう1つはお客様に具体的に推進していただくために、改革推進のノウハウを提供することです。改革をお客様自身で推進することにより、更なる改革意識を生み出すために、具体的に以下の3点に注力しました。
最後に、お客様は改革に意欲的ではあるものの、社内だけではなかなか進まないという声をよく聞きます。我々コンサルタントはお客様に入り込んで意識を醸成することを念頭においてコンサルティングを実践しています。意識が高まると改革の推進がスムーズになり、更なる改革意識を醸成し、改革のスパイラルが構築されます。改革を検討されている方は、お気軽にお声がけ下さい。
富士通総研の業務改善コンサルティングは、業務の効率化を追求するBPR(Business Process Reengineering)や顧客起点のプロセス改革を実現します。