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【連載】XBRLの動向

第1回 XBRLと法定開示

マネジングコンサルタント 高原 雅純

2009年1 月20日(火曜日)

XBRL(*1)とは、財務情報等のビジネス報告情報を効率的に作成・流通・利用できるように国際的に標準化されたXMLベースの言語です。これから3回にわたり、XBRLをめぐる国内外の主要な動向や今後の展望について紹介していきます。

まず第1回は、金融商品取引法の下で開示される財務情報のXBRL化について紹介します。

金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システムは「EDINET」(*2)と呼ばれ、現在は上場会社等約5000社、ファンド等約3000本の有価証券報告書を始めとする提出者が利用しています。金融庁は開示情報の二次利用性の向上等を目的としたEDINETの再構築を行い、2008年4月以降に開始する事業年度等に係る財務書類について、XBRL形式による財務諸表の提出が義務化されました。

XBRLデータは、タクソノミと呼ばれる会計的意味の辞書とインスタンスと呼ばれる実績値データで構成されています。XBRLの利用は、標準化された会計的意味を人間とコンピュータが共有することに他ならず、財務情報を提出者から利用者までサプライチェーンとして流通させることで、資本市場の効率性・正確性を飛躍的に向上させることが期待されています。EDINETにおけるXBRL採用によって期待される具体的効果としては、提出企業における開示書類作成業務の効率化、投資家等における開示情報の効率的利用、また金融庁・財務局等における審査業務等の効率化が挙げられます。

また米国証券取引委員会(SEC(*3))は、SEC登録企業に対して2009年6月よりXBRL形式による企業情報提出を順次開始、3年間で全対象企業に対して義務化することを決定しました。会計基準の国際的収斂・一本化の動向と共に、財務情報の利便性・有効性に関する国際的な動向が注目されています。

富士通総研は、国際的なXBRL標準化活動等を通じて蓄積したノウハウ・実績を基にXBRLタクソノミの開発・運用等のコンサルテーションを展開しています。EDINETをめぐるXBRLの詳細は金融庁及びEDINETのウェブサイトをご参照ください。

第2回 XBRLの動向 (XBRLと適時開示)

第3回 XBRLの動向 (XBRLの新分野)

注釈

*1 XBRL : eXtensible Business Reporting Language
拡張可能な事業報告言語

*2 EDINET : Electronic Disclosure for Investors' NETwork

*3 SEC : Securities and Exchange Commission

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