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富士通総研

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販売計画起点のSCMモデル構築コンサルティング

主席研究員 船越 亘

2008年12月1日(月曜日)

食品・消費財メーカーのサプライチェーンにおけるボトルネックの1つが在庫管理です。この業種では、月次及び週次で販売計画を作り、それに基づいて生産計画を作って生産を行う見込生産型が主流です。見込生産の場合、生産計画のベースとなるのが販売計画(または需要予測)と在庫ですが、その在庫のあるべき基準(基準在庫)が簡便な方法(例えば需要の何日分など)で決めているケースが多く、往々にして生産計画から適確さを奪う結果になっています。本来、基準在庫は、需要の変動、販売計画の精度、さらには生産能力や生産平準化の程度などを考慮して決めるべきものなのです。

食品業では、消費期限内であっても古いものは売れなくなってしまうため、在庫回転を上げて新しい日付のものを供給する必要が増しています。こうした状況に対して、食品製造業のA社では、在庫削減を目標に掲げ、どのような要因が在庫に影響を与えるのか、それらの要因を変えると適正在庫の水準はどう変わるのかを明らかにした上で対応戦略を検討することになりました。従来、同社では、毎週4週間分の販売計画を作成し、それに基づいて3週先の生産計画(生産リードタイム3週間)をベテランの計画マンが、在庫などの情報を基に経験からはじき出していました。

富士通総研はこれまで蓄積してきた数理計画のノウハウ等を活用することで、販売計画を起点とした、需要、在庫、輸送、生産にまたがるサプライチェーンを多面的に捉える在庫計画シミュレーターを開発し、それを用いて在庫削減方策の検討を行いました。結果は、経験に基づく生産計画から、適正な基準在庫を取り入れた生産計画に変えることで、全社在庫を20%削減できることが明らかになりました。また、生産リードタイムを2週間に短縮し、物流拠点における在庫の配置方法や輸送方法を見直すことで、40%在庫削減することが可能であることも判りました。実際に主要製品群について生産リードタイムの短縮、適正な在庫基準の運用から始めることで大幅な在庫削減に成功しました。

在庫最適化シミュレーション

在庫最適化シミュレーション例

このようにサプライチェーン全体をモデル化することにより、様々なSCM(*)施策についてコストや効果を定量的に検証し、さらに最適なSCM戦略を導き出すためのご支援を実施します。

注釈

* SCM : Supply Chain Management
供給連鎖管理。物流システムをある1つの企業の内部に限定することなく、複数の企業間で統合的な物流システムを構築し、経営の成果を高めるためのマネジメントのこと。

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