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【連載】地域金融機関における経営戦略

第2回 リレーションシップ・バンキングとは?

シニアマネジングコンサルタント 岡 宏

2008年10 月28日(火曜日)

平成15年3月に金融庁より「リレーションシップ・バンキングの機能強化に関するアクションプログラム」が発表され、これを機に地域金融機関において“リレバン”への取り組みが本格化しました。(当然のことですが、リレバンへの取り組みはそれ以前から行われていたものです)。リレバンに対する解釈は人それぞれですが、地域金融機関の経営戦略という点から見ると、メガバンク等の主要行とは異なる特性を有する取り組み(差別化)である、という言い方もできます。

平成19年7月に金融庁より公表された「地域密着型金融(15~18年度 第2次アクションプログラム終了時まで)の進捗状況」では、「担保・保証に過度に依存しない融資の推進等」として、例えば「スコアリングモデルを活用した商品による融資」や「シンジケートローンの組成/参画」などが挙げられています。果たしてこれらの融資が“リレバン”なのか?という疑問を投げかける人は少なくありません。地域金融機関の戦略という視点で見ると、スコアリングモデルを活用した融資などは、むしろメガバンク等の主要行が得意とする分野であり、競争力は発揮しにくい分野です。

関西地区にあるC信用金庫では、売掛債権担保融資を活用した「キャッシュフローレンディング」で成功を収めています。借入企業が有する全ての売掛債権をモニタリングすることで、その企業のキャッシュフローおよび事業実態がガラス張りになります。これによって、貸し手である金融機関は借入人の真の信用力や成長力を把握することができるわけです。こうした取り組みは大手金融機関には真似されにくく、競争力を発揮することができます。

本来、リレバンというのは大手金融機関とは差別化された取り組みが求められるものであり、地域金融機関の独自性が発揮できる取り組みの筈です。「横並び意識を脱却する」というよりは、優位性を発揮することが必要なのです。

次回はビジネスモデルの変革についてご説明します。

第1回 リテールビジネスは儲かるのか?

第3回 ビジネスモデルの変革

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