始球式の経験
2007年9月4日(火曜日)
最近ユニークな経験をしたので、そのことをご紹介したいと思う。
去る8月31日に、私は千葉ロッテマリンスタジアムでの野球試合の冒頭に始球式をした。当日は千葉ロッテマリーンズとオリックス・バファローズの公式戦だったが、マッチデーという特別の企画で公式戦の冒頭に私が学長をしている千葉商科大学の創立80周年の記念イベントとして学長が始球式をしたのである。
私は小学生の頃にはよく野球をしていたが、それから50年間ほどなぜか野球の球に触れる機会がなかったので、数ヶ月前にこの企画が決まって以来、何回か野球部の学生を相手に練習をした。なんとか投げられるようになって当日に臨んだが、当日はストライクというわけにはいかず、ホームベースの手前で球はツーバウンドほどしてキャッチャーのミットに納まった。素人としては、まぁまぁの出来ではなかったかと思うが、千葉商科大学の創立80周年をアピールするという意味で、投球の前に観客を楽しませるために多少のパフォーマンスをした。
まず、マウンドの上で両手を大きく上げて内野,外野の観衆の歓呼に応えた後、マウンド上のプレートの周辺の土の足慣らしをし、それから、ポケットからおもむろに青いハンカチを取り出して額の汗を押さえた。今、大学野球で「ハンカチ王子」として大人気の早稲田の斎藤投手のしぐさをわざと真似たのであるが、これが大うけで、三万人の大観衆のどよめきと拍手を呼んだ。その後、キャッチャーと念入りにサインの交換をする動作をし、投球となったわけである。このパフォーマンスは好評で、千葉商科大学のイベントを大いに盛り上げたともっぱらの評判だった。
それはそれでありがたいことだが、この企画は千葉商科大学と千葉ロッテマリーンズの双方がWin-Winとなる相乗効果をもった。私が始球式をすることで、球団には数百万円のイベント料が支払われたが、千葉商科大学は、千人を超える関係者が球場に集まり、三万人の観衆の熱気の中で、大学関係者の一体感が大いに高まるという効果が実感された。
この例は、大学と球団、もっと一般化するならば、企業と企業のイベントを通じての有益なコラボレーションの実例といえる。産業社会には、こうしたWin-Winの企業間コラボレーションの生かせる機会は数多くあるに違いない。こうした可能性を大いに活用することも、これからの企業にとってもひとつの重要な知恵になるだろう。
いずれにせよ、大変ユニークな経験を楽しませてもらった一晩だった。
