夏の思い出
2007年8月21日(火曜日)
今年の日本列島の夏は、異常な暑さに見舞われた。8月に入ると、日本列島は全体が高気圧に覆われ、2週間以上も熱帯のような暑さが続いた。摂氏40度という歴史的な暑さが記録された地域もあった。これも地球の温室効果による異常気象現象の反映かもしれない。
その中で、多くの人々が思い思いの夏休みをすごしたと思うが、私も旅行をしたり、友人とゴルフをしたり、絵を描いたり、さまざまな活動をして楽しい夏を過ごした。その中でひとつ、紹介したいことがある。
それは、20人ばかりの経営者のグループで東北地方の福島県の山間部にある猪苗代湖と天栄村を訪ねた思い出だ。
私は以前から、人口減少に直面している全国各地の地域の活性化について、政府のアドバイザーとして様々な政策提言や計画推進に携わってきた。それと同時に、個人的にも私が組織している島田塾という経営者のグループと一緒にそうした地域を訪ねて、地域の良さを直接味わい、地域の可能性を学ぶことをしてきた。今回のプログラムもそのひとつだ。
猪苗代は、日本が世界に誇る医学者野口英世の生地として有名だが、過疎化の傾向を免れない山間地だ。湖は東京の山手線の内側とほぼ同じ広さで、湖水は日本でもっとも透明度の高い3つの湖のひとつである。私たちは、そこで地元の人たちのクルーザ(大型モーターボート)と大型ヨット5隻に分譲して、クルージングと水泳を楽しんだ。
天栄村は標高800mの高地にある広大な山の村で、人口は少ないけれども豊かな自然に恵まれている。そこで村人たちの心づくしの歓迎を受けた。地元で採れた食材、きゅうり、トマト、とうもろこし、お米、名物の岩魚(いわな)、山女(やまめ)、などなど新鮮な野菜や魚をバーベキューや塩焼きや餅にして食べるという農村ならではの楽しみを味わわせてもらった。
天栄村は過疎の村だが、人口の湖を作ってボート遊びをしたり、森の散策道を整備したり、神田外語学院が経営するブリティッシュヒルズという18世紀のイギリスのそのままの町を再現させ、全国から中高大学生を招いて英語教育をするなど、熱心な活動をしている。
我々は、ハリーポッターが出てきそうなブリティッシュヒルズに泊まり、地元の素朴な盆踊りや山奥での野生の蛍見物を楽しんだ。盆踊りは全国で行われているが、我々は山間の小さな部落の神社で、村人たちの手作りのやぐらに赤い提灯が境内をぼんやりと照らす中で、村人たち総出の素朴な盆踊りに参加させてもらったが、それは何百年も続いてきた日本の古き良き伝統、日本人の心のふるさとに回帰した思いだった。
以上はほんのわずかな生活のひとコマだが、過疎地といわれる日本の全国各地には、高齢成熟社会を迎えた日本がもっと大切にすべき価値があり、それを生かすことが、本当の意味での人々の豊かさと健康を実現できる貴重な可能性が示唆されているように思った。私たちの周りにあるそうした小さな可能性をもっともっと発見して大事にしていきたいものだ。
