富士通クオリティ・ラボ

用紙の特性評価

フィールドには多種多様の用紙が存在し、実際に使われています。 また、用紙の諸特性が、プリンタ等の印字障害(走行不良・像にじみ・印字抜け・匂い等)へ大きな影響を及ぼしています。 このような問題の解決のため、弊社では、多種用紙の諸特性の評価も行っております。

上質紙と再生紙の表面観察

上質紙(X100) 再生紙(X100)
上質紙の低倍率のSEM写真 再生紙の低倍率のSEM写真
上質紙(X500) 再生紙(X500)
上質紙の高倍率のSEM写真 再生紙の高倍率のSEM写真

コート紙と普通紙の表面観察

添加剤がコートされた紙 通常用紙
コート紙のSEM写真 通常用紙のSEM写真

特性評価項目

1 坪量
2 厚さ
3 密度
4 含水率
5 引っ張り強さ
6 PH値
7 摩擦係数
8 クラークこわさ
9 ガーレこわさ
10表面抵抗
11平滑度
12繊維方向

用紙の種類と障害事例

上質紙
コート紙
OCR紙
再生紙
圧着はがき
部分糊付き
タック紙
感圧紙
プレ印刷紙
バタツキ、転写不良、用紙歪み
トナー剥がれ、バタツキ
画像滲み、像流れ
スタッキング不良、紙粉センサー汚れ
画像滲み、定着臭
転写抜け、印字白抜け、ドラム汚染
用紙折れ、糊付着
搬送低下、臭気、発色
バタツキ、異臭、白抜け、位置ずれ


用紙走行性と静止摩擦係数

紙間摩擦係数差の影響を示すグラフ 一般特性
天然ゴムローラと紙との摩擦係数 1.3~1.4
紙と紙との摩擦係数(PPC用紙) 0.4~0.7
PPC用紙とは
電子複写機で一般に使われているオフィス用紙。その中には酸性紙と中性紙があり、それぞれの摩擦係数変化傾向は以下のとおりです。
  • 酸性紙:タルク添加で摩擦係数低下
  • 中性紙:炭酸カルシウム添加で摩擦係数上昇        
  • ローラの経時変化でも摩擦係数が低下


屈折力とは
紙を折り曲げたときの耐力、こしの強さみたいなもの。
紙間摩擦係数または給紙圧力が大きいほど重走が発生しやすいことが分かります。
また、用紙の挫屈力が弱い場合には摩擦力が少なくても重走を起こしやすい傾向があります。

用紙走行性とその他の要因

紙の平滑性の影響を示すグラフ 平滑度が悪くなると重走が発生しやすくなることが分かります。



ベック秒とは
ベック秒が大きい程、平滑度が低いことを表します。
紙の水分率の影響を示すグラフ 紙の含水率が増すと、重走は起こりにくくなります