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メトロネットワークに対応したプラガブルタイプの100G コヒーレントCFP トランシーバの開発に成功

2014年9月22日

~  メトロネットワーク向け通信装置の小型、低消費電力、低コスト化を実現  ~

  当社は、メトロネットワークの1,000km以下の伝送に対応し、CFP (注1)MSA (注2)トランシーバと同一のインタフェースで、デジタルコヒーレント方式 (注3)を採用した100G コヒーレント CFP トランシーバの開発に成功し、2015年前半に本製品の販売を開始する予定です。
  本製品を採用することで、メトロネットワーク向け100G通信装置の小型、低消費電力、低コスト化を実現できます。

  近年の急激な通信トラフィックの増加により、コアネットワークにおいては、更なる長距離、大容量化の要求に対応するため、デジタルコヒーレント方式を用いた100G光ネットワークの普及が拡大しており、さらにメトロネットワークにおいても、長距離、大容量、高密度、低コストの100G光ネットワークが求められています。
  そのための光トランシーバについては、現在コアネットワーク用途では、長距離、大容量のOIF (注4)100GLH-EM仕様に準拠した100G コヒーレント  トランシーバの適用が拡大しています。またメトロネットワーク用途については、より小型、低消費電力、低コストのコヒーレント  トランシーバが求められており、現在データセンター内などの短距離伝送で主流となっているCFP MSAに準拠したトランシーバと同じインタフェースを持った、デジタルコヒーレント方式に対応したプラガブルタイプのCFPコヒーレント  トランシーバが期待されています。

  今般、当社はメトロネットワークの1,000km以下の伝送に対応し、CFP MSAトランシーバと同一のインタフェースで、デジタルコヒーレント方式を採用した100G コヒーレントCFPトランシーバの開発に成功し、2015年前半に本製品の販売を開始する予定です。
  本製品を採用することで、メトロネットワーク向け100G通信装置の小型、低消費電力、低コスト化を実現できます。

本製品の特長

  1.   CFP-MSA準拠のプラガブルモジュール
      現在、100Gイーサネットで主流となっている業界標準規格のCFP MSA (LR4/ER4)と同じインタフェースを    持ったコヒーレント トランシーバであり、本製品への置き換えにより、メトロネットワーク用途(中長距離)への対応が可能になります。
  2.   デジタルコヒーレント用新規デバイスの適用
      波形歪補償などを行なうデジタル信号処理部にはNTT エレクトロニクス株式会社製 低電力100Gデジタルコヒーレント信号処理LSI(LP-DSP) を採用します。また、変調器には当社小型光半導体変調器、受信器には当社小型集積受信モジュールを採用すると共に、これまで培った光デバイス制御技術を活用して、環境変化に対して高安定なモジュールを実現しました。
  3.   小型回路設計・高密度実装技術の開発
      回路規模を削減する回路設計技術と高密度実装技術を駆使して、第1世代(5" x 7")コヒーレント トランシーバと比較して、体積比で40%、搭載面積比で50%の小型化を実現しました。

  尚、本製品には、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業に基づく、技術研究組合 光電子融合基盤技術研究所(PETRA)の研究開発により得られた成果が用いられています。

関連ホームページ

  • 国内サイト: http://www.fujitsu.com/jp/foc/
  • 海外サイト: http://www.fujitsu.com/jp/foc/en/

商標について

  記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

(注1)  CFP: 100G Form-factor Pluggableの略。Cはローマ数字で100を表す。活線挿抜可能な光トランシーバの一つ。

(注2)  MSA: Multi-Source Agreementの略。製品のパッケージサイズ、ビン配置、およびスペックなどを複数 のベンダー間で共通化する事で、製品の安定した供給体制を確立するためのベンダー間の取り決め。

(注3)  デジタルコヒーレント光送受信方式: 受信する光信号と単色光を干渉させた後に受光器で電気信号に変換し、デジタル信号処理を施すことで伝送路で発生する波形歪みを補償する方式。従来必要だった光分散補償器やその挿入損失補償用の光増幅器を削減できるため、システムの小型化、低コスト化が可能。

(注4) OIF: Optical Internetworking Forumの略。光ネットワーク機器と、その部品全般に係わる業界標準(IA:  Implementation Agreement)の推進を行うフォーラム標準化団体。

日付: 2014年9月22日

本件に関するお問い合わせ

富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
営業統括部
販売推進部
icon-telephone 電話: 044-754-3086(直通)
icon-mail E-mail: foc-contact-pr@ml.jp.fujitsu.com