Skip to main content

English

Japan

世界初、IEEE 100GBASE-ER4とITU-T G.959.1の40km伝送規格に対応した 100G CFP2 ER4光トランシーバの製品化に成功

2014年7月9日

~ IPネットワーク、メトロネットワーク向け装置の大容量化、小型化を実現 ~

当社は、世界で初めて、IEEE (注1)100GBASE-ER4とITU-T (注2)G.959.1の40kmシングルモードファイバ伝送規格に対応した、100G CFP2 (注3)ER4光トランシーバの製品化に成功し、2014年度第三四半期から本製品の販売を開始する予定です。
    本製品を採用することで、100ギガビットイーサネットのインターフェースを持った、データセンター間等を結ぶIPネットワークやメトロネットワーク向け装置の大容量化、小型化を実現できます。

近年、スマートデバイスの急速な普及によるモバイルブロードバンドサービスの拡大、及びソーシャルネットワークサービス、クラウドコンピューティング、動画配信などのインターネットサービスの更なる普及による、通信トラフィックの急激な増加に対応するため、100G光ネットワークの導入が急速に進んでいます。  
    この中で、データセンター間を結ぶIPネットワークやメトロネットワークにおいては、大容量、高密度、低コスト化の要求に対応するため100Gイーサネットを用いた100G光ネットワークの普及が拡大しています。  
    100ギガビットイーサネットへ対応した光トランシーバについては、現在CFP MSA (注4)に準拠したCFPトランシーバが主流となっており、それに加えてCFPを小型、低消費電力化したCFP2トランシーバの製品化も始まっています。しかしながらCFP2トランシーバについては、現在100GギガビットイーサネットのLR4規格(シングルモードファイバでの10km伝送)へ準拠したものは製品化されていますが、技術的難しさからシングルモードファイバでの40km伝送に対応するIEEE 100GBASE-ER4規格、及びITU-T G.959.1 OTU4規格(4L1-9C1F)に完全準拠したCFP2トランシーバは製品化されていませんでした。

今般、当社は世界で初めて、IEEE 100GBASE-ER4規格とITU-T G.959.1 OTU4規格(4L1-9C1F)に完全準拠したCFP2トランシーバの製品化に成功しました。これにより、100ギガビットイーサネットインターフェースを持った、データセンター間を結ぶIPネットワークやメトロネットワーク向け装置の大容量化、小型化を実現できます。

本製品の特長

  1. 100GBASE-ER4規格とITU-T G.959.1 OTU4規格(4L1-9C1F)に完全準拠
    光受信部に半導体光増幅器(SOA (注5))を採用し、広い入力ダイナミックレンジにわたり安定した受信感度特性を実現することで、IEEE 100GBASE-ER4規格とITU-T G.959.1 OTU4規格(4L1-9C1F)に完全準拠しました。これにより、既に市場に配備されているCFPトランシーバとの互換性と相互接続性を確保しました。
  2. 低消費電力化の実現
    SOAを含め、TOSA (注6),ROSA (注7)等の光デバイス最適制御により、9ワット以下(CFP2 MSA Class3準拠)の低消費電力化を実現しました。
  3. 高密度実装技術の開発
    数多くの光デバイスや制御回路部品を、CFPトランシーバ体積比、約37%の限られたスペースの中に高い信頼性を維持して実装する技術を開発しました。

また、当社は、100GBASE-LR4規格へ準拠した低消費電力CFP2 LR4光トランシーバ(8ワット以下)を同時に販売開始し、既に大量生産段階にあるCFP LR4、およびCFP ER4 光トランシーバと合わせて、お客様の多様なニーズに対応します。

販売価格、および出荷時期

販売価格、および出荷時期
製品名 販売価格(税別) 出荷時期
100G CFP2 トランシーバ (ER4, 9W品) 個別見積り 2014年度第三四半期
100G CFP2 トランシーバ (LR4, 8W品) 個別見積り 2014年度第三四半期

関連ホームページ

  • 国内サイト: http://www.fujitsu.com/jp/foc/
  • 海外サイト: http://www.fujitsu.com/jp/foc/en/

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

(注1) IEEE: 米電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineersの略)。電気、電子な どの分野における技術の標準規格を定める組織。

(注2) ITU-T: 国際電気通信連合(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sectorの略)。通信関連の標準化を定める国際機関。

(注3) CFP2: 100G Form-factor Pluggableの略。Cはローマ数字で100を表す。活線挿抜可能な光トランシ ーバの一つ。25Gbps×4波長。

(注4) MSA: Multi-Source Agreementの略。製品のパッケージサイズ、ビン配置、およびスペックなどを複数 のベンダー間で共通化する事で、製品の安定した供給体制を確立するためのベンダー間の取り決め。

(注5) SOA: Semiconductor Optical Amplifierの略。増幅に半導体を使用した光増幅器。

(注6) TOSA: Transmitter Optical Sub-Assemblyの略。LDチップとフェルール等をアセンブリした送信用小型 デバイス。

(注7) ROSA: Receiver Optical Sub-Assemblyの略。PDチップとフェルール等をアセンブリした受信用小型 光デバイス。

日付: 2014年7月9日

本件に関するお問い合わせ

富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
マーケティング部
icon-telephone 電話: 044-754-3135(直通)
icon-mail E-mail: foc-contact-pr@dl.jp.fujitsu.com