PRESS RELEASE
2010年1月7日
富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
- PLC技術により、世界最小サイズを実現 -
当社は、現在世界の通信キャリアに導入が進んでいる毎秒40ギガビット(以下、40Gbps)の光ネットワーク用40Gbpsトランスポンダ(注1)に搭載する、DQPSK(注2)位相変調方式に対応した、小型集積受信モジュールを2010年2月1日より販売開始します。本製品は、遅延干渉計(注3)とバランスド・レシーバ(注4)の集積部へPLC(注5)技術を適用することにより、世界最小サイズ(長さ:45mm×幅:27mm×高さ:8mm)(注6)を実現しました。
本製品を採用することで、光ネットワーク用40Gbpsトランスポンダの大幅な小型化を実現することができ、環境負荷の少ない40Gbps光ネットワーク向けの光伝送装置の製造が可能となります。

近年、クラウドコンピューティング、インターネットを利用した動画配信などの新たなサービスの普及により、通信トラフィックが急激に増加しており、通信ネットワークの伝送容量を拡大するためにコアネットワークへの40Gbpsに対応した光伝送装置の導入が進んでいます。しかし、光伝送速度を高めるために、光伝送装置を構成する部品は年々大型化、複雑化しており、これに伴い光伝送装置自体も大型化し、設置スペース等が増大しています。そのためいかに環境負荷を減らしながら、通信トラフィックの増加に対応していくことが大きな課題となっています。
また、従来の光ネットワークにおいては、光信号の変調方式として光の強度をON/OFFすることによって、1、0のデジタル信号を表現する強度変調が適用されて来ました。近年光ネットワークの高速化、長距離化の要求に対応するため、40Gbps光ネットワークでは、光は常時ONの状態で、光の位相を変化させることにより1、0のデジタル信号を表現する位相変調が主流となっています。
位相変調方式の一つであるDQPSK方式では、4相の位相状態を利用し、シンボル速度を2分の1に低減することで、信号スペクトル幅を狭くすることやPMD等の伝送制限要因に対する耐力を向上させることができます。また、それに伴って、使用する光および電子部品の必要周波数帯域を低減することができます。その一方で、光変調器および光受信器といった光部品の構造が複雑になるという課題があります。
今般、当社は、以下の技術開発によりDQPSK方式に対応した、40Gbpsトランスポンダの受信部に使用される、世界最小サイズの40Gbps DQPSK集積受信モジュールの製品化に成功しました。これにより、40Gbpsトランスポンダのより小型化、低コスト化が可能となります。
| 製品名 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
|---|---|---|
| 40G DQPSK 集積受信モジュール | 個別見積り | 2010年2月1日 |
2010年度: 5億円
2011年度: 10億円
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
(注1) トランスポンダ
光信号と電気信号を変換する機能と電気信号を多重/分離する機能を持った、光伝送装置の光伝送路とのインタフェース部分に使用されるモジュール
(注2) DQPSK
Differential Quadrature Phase Shift Keyingの略。デジタル信号の位相変調方式のひとつで、変調された4つの光位相(0°、90°、180°、270°)に2ビットのデータを割り当てることのできる方式。
(注3) 遅延干渉計
位相変調を復調して強度変調に変換する光部品。DQPSKの場合は、位相変調された光を半分の強度を持った二つの光路に分波し、一方を約1ビットに相当する時間だけ遅延させた後、合波させて干渉させている。
(注4) バランスド・レシーバ (Balanced receiver)
受信方式のひとつで、遅延干渉計から出力される正相、逆相の光を受ける2つのフォトダイオードからなり、それらのフォトダイオード電流の差分を利用することで受信特性を向上できる方式。
(注5) PLC
Planar Lightwave Circuitの略。シリコンまたは石英基板上に、光を伝搬する導波路を光波長オーダを超える精度で形成した光回路チップ。
(注6) 2009年12月現在、当社調べ、端子等の突起部を除く。
富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
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