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モジュールレポート(7):Rd_Txt_Columns

AVS/Express Support Module in Main library


Contents


はじめに

今回ご紹介するモジュールは、CSV形式のファイルや、タブや空白、または任意の文字で区切られた表形式のASCIIファイルからデータを読み込みことができます。

また、数値データ以外に文字列データも読み込みことが可能であるため、text_glyphモジュールを組み合わせることによって、3次元空間上の複数の位置に任意のラベルを置く事ができるようになります。

sample1,   0.0, 0.0, 0.0

sample2,   1.0, 0.0, 0.0

sample3,   2.0, 0.0, 0.0

sample4,   1.0, 1.0, 0.0

図1  CSVファイルの例 図2 CSVファイルの可視化例

1. Rd_Txt_Columnsモジュール

複数のカラムに分けられたASCIIファイルの表を読み込みます。特別な文字で区切られたカラム・データを読み込むこともできます。カラム・データは、character, string, integer, real のいずれも可能です。読み込まれたデータは、テーブル形式のData_Arrayオブジェクトに格納されます。
通常は、Rd_Txt_Columnsモジュールでデータを読み込んだ後、テーブル形式のData_Arrayオブジェクトをフィールドデータ形式に変換するために、table_to_scatter_fieldモジュールや、table_to_uniform_fieldモジュールを利用します。

図3  可視化ネットワーク例

2. 操作方法

2-1 コントロールパネル

以下が、Rd_Txt_Columnsのコントロールパネルになります。

  図4  Rd_Txt_Columnsのコントロールパネル

Filename:
  読み込むファイル名を指定。

skip lines:
  ファイルの先頭から何行読み飛ばすかを指定。

has header line:
  ファイルの先頭行にカラム名が記述されている時に用いる。ONの時はそのカラム名をラベルとして設定。

column separator:
  カラムデータの区切り文字を指定。

columns setup from file:
  自動設定のON/OFF選択。ONの時はファイルの一行目に合わせてカラム名やデータタイプなどを自動的に設定。

# columns in file:
  ファイル内のカラム数を指定。
  (columns setup from fileがOFFの場合にのみ有効)

Columns setup:
  カラムの選択メニュー。

以下のパラメーターはColums setupで
指定されたカラム毎に設定します。

read column:
  カラムデータを読み込むかどうかの選択ボタン。
  ONの時はColumns Setupで指定したカラムデータ を読み込む。

column name:
  カラム名の設定。

data type:
  データタイプの設定。

null value:
  ヌルデータ値の設定。

Read File:
  データファイルを読み込み、テーブルデータを出力する。


2-2 サンプルデータの読み込み

Rd_Txt_Columnsを利用して、以下のサンプルデータを読み込みます。

sample1,   0.0, 0.0, 0.0

sample2,   1.0, 0.0, 0.0

sample3,   2.0, 0.0, 0.0

sample4,   1.0, 1.0, 0.0

図5  サンプルデータ

(1)Filenameにデータファイルを指定します。

(2)データを区切っている文字を指定します。column separatorから’ , ‘(カンマ)を選択します。

(3)カラムのデータタイプを設定します。
Columns Setupからcolumn_0を選択し、data typeをstringに設定します。
Columns Setupからcolumn_1を選択し、data typeをdoubleに設定します。
Columns Setupからcolumn_2を選択し、data typeをdoubleに設定します。
Columns Setupからcolumn_3を選択し、data typeをdoubleに設定します。

(4)Read Fileボタンをクリックします。

以上の手順で、テーブル形式のData_Arrayオブジェクトにデータが格納されます。

2-3 可視化ネットワークの作成(table_to_scatter_fieldモジュールの利用)

2 - 2 章で読み込んだサンプルデータを使って可視化を行います。
2, 3, 4カラム目のデータをX, Y, Z座標値として扱い、2カラム目のデータを物性データとして扱うことにします。指定された座標値に物性データに応じた球を配置させる可視化ネットワークと、可視化例は以下のようになります。

図5  可視化ネットワーク例 図6  可視化例

table_to_scatter_fieldモジュールのパラメーターは以下のように設定します。
(1)X axix から column_1を選択し、ONパラメーターにチェックします。
(2)Y axix から column_2を選択し、ONパラメーターにチェックします。
(3)Z axix から column_3を選択し、ONパラメーターにチェックします。
(4)Field Data に表示されているパラメーターのうち、column_1をチェックします。

glyphモジュールのパラメーターは以下のように設定します。
(1)Modeは scalarを選択します。
(2)Normalizeにチェックを入れます。

2-4 ラベルを表示する可視化ネットワークの作成(text_glyphモジュールの利用)

2 - 2 章で読み込んだサンプルデータの1カラム目のデータをラベル用の文字列データとして扱い、ファイルに書かれている座標位置に表示させます。
フィールドデータのデータ位置に、文字列を配置させるモジュールはtext_glyphモジュールです。 可視化ネットワークは以下のようになります。

図7  ラベルを表示する可視化ネットワーク例

text_glyphモジュールには、フィールドデータと文字列配列を入力します。
しかし、Rd_Txt_Columns モジュールで読み込んだ文字列データを取り出すためのモジュールは用意されていないため、stringモジュールを使ってRd_Txt_Columns モジュール内部のData_Arrayオブジェクトから直接取り出します。以下、stringモジュールの設定方法です。

(1)Librariesを”Standard Objects”に切り替えて stringオブジェクトを配置します。

                          図8  stringオブジェクトの登録場所

(2)配置したstringオブジェクトを選択して右ボタンを押します。現れたパネルより「オブジェクト・エディター」を選択します。

(3) “オブジェクトは配列です”にチェックを入れます。
“接続 =>”に Rd_Txt_Columns.table[0].values と入力します。
“閉じる”ボタンを押します。

図9 オブジェクト・エディターのパラメーター設定画面

接続先として指定したRd_Txt_Columns.table[0].valuesが、文字列の格納されているテーブルになります。カラムの1番目に文字列が格納されているため、ここではtable[0]を参照しています。
カラムのn番目に書かれている文字列を利用する場合には、out[n-1] を参照するように括弧の中の数字を変更して下さい。
可視化例は以下のようになります。(ラベルの位置はtext_glyphモジュールのパラメーターで調整しています)

                         図10  text_glyphモジュールの可視化例

3. Rd_Txt_Columnsモジュールの注意事項

Rd_Txt_Columnsモジュールに設定したパラメーターは、可視化ネットワークをVファイルに保存してもVファイル読み込み時に再現がされません。そのため、Vファイルを読み込んだあと、再度パラメーターを設定して読み込みを行ってください。

4. おわりに

Rd_Txt_Columnsモジュールを利用することによってAVS Fieldヘッダーファイルを作成する必要がなくデータを読み込み事ができます。また、’,’(カンマ)区切りのデータについてはFieldヘッダーファイルでは扱うことが出来ないファイルであるため、そのようなデータを読み込む時にはRd_Tet_Columnsモジュールをご利用ください。
さらに、2 - 4 章でご紹介したように、文字列データを読み込んで利用することもできます。text_glyphモジュールと組み合わせると複数のポイントへの注釈表示が簡単になりますので、計測ポイントの表示や、データの特異点への注釈表示などに利用してください。


AVS Support Center, fns-avssup@cs.jp.fujitsu.com