
松山市を中心にケーブルテレビ施設を敷設し、多彩な専門番組と豊富な地域番組を提供し、地域文化の向上に貢献している株式会社愛媛CATV様。地域における高度情報化社会の実現に向けて、通信基盤の整備も進められています。
FNETSは、ケーブルテレビ事業の新たなサービスの核として期待される地域WiMAXの構築から運用までのお手伝いをしています。
[ 2011年8月1日掲載 ]
| 本製品の特徴 |
|---|
| 特定の端末機器に依存しない構成 |
| スモールスタート(プロファイルB※1)から大規模・多機能なサービス(プロファイルC※1)への拡大が容易で、CATV事業者様に最適 |
| WiFiとの連携にも無理なく対応 |
| ※1:プロファイルBとはASN(Access Service Network)にWiMAX機能を実装する方法の一つで、全てのASN機能をBS(Base Station)に実装する方法のこと。これに対し、プロファイルCはASN機能をASN-GWとBSとに分けて実装する方法のことで、これらは業界団体であるWiMAXフォーラムで規定されている。 |

株式会社 愛媛CATV
常務取締役
白石 成人 様
テレビ、インターネット、電話に続くケーブルテレビの「第4のサービス」として注目される無線ブロードバンドサービス。全国のケーブルテレビ事業者様に先駆けて、地域WiMAX事業の導入を検討されていた愛媛CATV様に対し、FNETSでは免許取得のサポートから基地局の置局設計、工事、現調、保守に至るまで、ワンストップのシステム構築をご提案しました。採用の決め手となったのは、システムの拡張性と自由度の高さです。「地域WiMAX事業はこれからの成長が見込まれるビジネスです。初期投資が抑えられ、かつ拡張しやすいことがシステム選定の上で重要でした。端末やBSの製品の縛りがないことも魅力です」と白石様はおっしゃっています。
導入当初はシンプルなスモールスタートの構成となりました。局内にユーザ認証サーバとDHCPサーバを一体化したCSN-Lite(※2)と監視制御装置を設置。基地局装置にASN-GW(アクセスサービスネットワークゲートウェイ※3)機能を持たせることで機器への投資を抑えました。2008年3月の免許申請から約1年で3局に8BSを設置。その後、ネットワークの拡大に伴い、センター設備にASN-GWを設置し、BSを集中制御するシステムへと変更し、2011年7月現在の設置基地局数は11局、32BSに及んでいます。
無線サービスの事業拡大のカギとして、愛媛CATV様はWiFiに注目。WiMAXとWiFiの双方を利用できる「ワイヤレスネット」の構築を進めてきました。WiFi導入の理由について白石様は「地域WiMAXは現状、リテール端末への対応が十分ではなく、当社でも契約者様に専用のUSB端末機を貸与してご利用いただいています。早期のワイヤレスサービス展開のためには、スマートフォンやタブレットPCが標準搭載しているWiFiへの対応は不可欠と考えました」と説明されています。また、WiMAX-WiFi変換については、「CPE(※4)で一部調整が必要でしたが、基本的に地域WiMAXの設備をそのまま融通できました。FNETSには、法律上の問題点や技術適合性について相談に乗ってもらい、スムーズに導入にこぎ着けることができたと思います」(柴田様)と当社の貢献を評価いただいています。
| ※2)CSN-Lite: | プロファイルBのシステム構成用に開発されたCSN装置(JRC製)。加入者認証機能、アクセス権承認機能、DHCP機能を提供。CSNはConnectivity ServiceNetworkの略称。 |
| ※3)ASN-GW: | Access Service Network Gatewayの略称。BSの上位にあるアクセス網ゲートウェイとして、BS間の切替制御、無線リソース管理、位置情報更新機能等を提供。 |
| ※4)CPE: | Customer Premises Equipmentの略称。屋外設置型の端末装置で、屋内における安定した通信品質を確保するもの。 |

システム構成図

株式会社 愛媛CATV
放送技術局
システム管理部 課長
柴田 祐輔 様
地域WiMAXとWiFiのコラボによる「ワイヤレスネット」の展開に当たり、愛媛CATV様では、大学やNPOなどでつくるオープンワイマックス研究会と協働し、主に公共空間での設置を進めてきました。「地元密着のビジネスを展開する我々の手で“空中版”の公共インフラを設置すること、そして免許事業であるWiMAXを広く地域に開放するために、公共空間の設置にこだわりました。店舗ベースで導入を進めている他のWiMAX事業者との差別化も図りました」(白石様)。松山市内の2つの商店街(大街道商店街、銀天街商店街)のアーケード内に、11基のアクセスポイントを設置。Web認証の仕組みを活かし、観光客や買い物客など無料ユーザーには店舗情報などの無料コンテンツを、ケーブルインターネットに加入している有料ユーザーにはインターネット接続サービスを提供する「SPLASH」というネットワークを構築しました。また、松山大学では20カ所にアクセスポイントを設置し、教職員と学生約6000名にキャンパスWiMAX+WiFiの利用環境を提供。この仕組みを活用し、学生への電子版愛媛新聞の無料配信実験も始まっています。
柴田様は「ホームユーザーの皆さんが家庭では有線を、外出時はWiMAXやWiFiなどのワイヤレスを使い分ける事業スキームを確立したことで、他のサービスとの棲み分けができています」とおっしゃっています。
「松山のような中心商店街から半径3キロ以内に人口の7割が集中しているコンパクトシティと、地域WiMAXの相性は非常に良いと感じています」という白石様。地域WiMAXが事業として成功していくための課題として、簡易で柔軟性に優れた認証システムの構築と、リテール端末のWiMAX対応の早期促進を挙げています。「前者はWiFiで培ったWeb認証の仕組みをそのまま持ち込みたいと考えています。問題は後者。リテール端末によるリテールビジネスの実現こそが最優先課題です。すべてのWiMAX事業者がリテール端末を共有するオープンな仕組みをつくることができれば、ワンコイン(月額500円)のサービス提供も夢ではありません。FNETSさんにも一緒に汗をかいていただき、5年以内にその実現を図っていきたいですね」とおっしゃっています。
FNETSでは今後も愛媛CATV様のご期待に応え、地域の特色を活かしたワイヤレスサービスの実現を目指して、今後もインパクトのあるご提案を行っていきます。
| お客様名称 |
株式会社愛媛CATV |
|---|---|
| 設立 | 1989年8月 |
| 開局 | 1991年10月 |
| 所在地 | 愛媛県松山市大手町1-11-4 |
| 資本金 | 8億300万円 |
| 事業内容 | ケーブルテレビ事業(最大78ch)、インターネットサービス事業、固定電話サービス事業、次世代高速無線通信(WiMAX)事業 |
| サービスエリア | 約23万世帯(松山市、砥部町、東温市、松前町) |
| ホームページ | http://www.e-catv.ne.jp |
愛媛CATV様は、1989年の会社設立以来、松山市を中心とする事業エリアで、公共インフラとして情報格差の解消に努めるとともに、地域に根ざした番組づくりを進めてきました。地域WiMAXにおいても、全国のケーブルテレビ事業者をリードする存在として、産・官・学の幅広い連携のもとで、リテール端末の活用の未来を切り開いています。
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