プレスリリース
2008年10月30日
富士通マイクロエレクトロニクス株式会社
超低消費電力を実現するH.264フルHDコーデックLSIを新発売
~フルHDのさらなる高画質化製品も順次提供~
富士通マイクロエレクトロニクス株式会社(注1)は、フルHD(1,920ドット×1,080ライン)の映像をH.264(注2)方式でエンコード(映像の圧縮)およびデコード(映像の復元)処理可能なH.264コーデックLSIを2製品、発売します。まず、エンコード時の消費電力がメモリ内蔵で500ミリワット(以下、mW)という、業界トップレベルの低消費電力を実現した「MB86H55」を開発し、2009年1月よりサンプル出荷を開始します。加えて、フルHDでの毎秒60フレーム(プログレッシブ)処理(注3)によりさらなる高画質を実現する「MB86H56」も2009年4月よりサンプル出荷を開始します。
2製品はともに、メモリ内蔵でパッケージサイズは15ミリメートル角と小型であり、デジタルビデオカメラのようなポータブル機器やホームネットワーク機器、業務用の放送機器や監視カメラなどで、高精細映像を高画質で記録・再生・伝送することを可能にします。
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現在、デジタルビデオカメラでは、H.264という高圧縮方式の採用が主流になっており、従来のMPEG-2方式よりも長時間の記録を実現しています。一方、長時間撮影には、バッテリー駆動時の連続撮影時間の延長も欠かせませんが、デジタルビデオカメラの軽量化の観点で大容量のバッテリー搭載は期待できず、機器の省電力化が求められています。
当社は、メモリ内蔵のH.264フルHDコーデックとして「MB86H51」を昨年より提供しています。
今回提供する「MB86H55」は、連続撮影時間延長のニーズに向け、記録・再生における高画質は維持したまま、フルHDによるエンコード時の消費電力がメモリ内蔵で500mWという超低消費電力を実現しており、デジタルビデオカメラなどのポータブル機器での長時間の連続記録を可能にします。
また、「MB86H56」は、高画質で定評のある「MB86H51」の画質性能をさらに追求し、毎秒60フレーム(プログレッシブ)処理に対応します。
2製品は、「MB86H51」と同様に株式会社富士通研究所(注4)独自の画質アルゴリズムによる高画質化と、高圧縮技術を適用した処理量低減を実現しています。
当社は今後とも、『画像の富士通』として、画像向けASSPの強化を継続して行ないます。
サンプル出荷時期
| 製品名 | サンプル出荷時期 |
|---|---|
| 「MB86H55」 | 2009年1月 |
| 「MB86H56」 | 2009年4月 |
販売目標
- 月間20万個
本製品の特長
- ポータブル機器に必要な小型・超低消費電力を実現
2製品はともに512メガビットのメモリ(FCRAM 注5)を1個内蔵します。メモリ個数の削減と65ナノメートル世代プロセス技術の採用により、フルHDでのエンコード時の消費電力をメモリ内蔵で500mWに抑えています。(毎秒30フレーム処理の場合)
また、パッケージは15ミリメートル角と、小型です。 - 毎秒60フレーム(プログレッシブ)処理によるさらなる高画質化(「MB86H56」)
従来品「MB86H51」では毎秒30フレーム処理でしたが、より高品質な映像で記録・再生できるよう、今回の「MB86H56」では従来品の2倍となる毎秒60フレーム(プログレッシブ)処理にも対応し、搭載機器のさらなる高画質化を実現できます。 - 映像データの拡大・縮小スケーラー搭載
2製品ともに映像データの拡大・縮小が可能なスケーラーを内蔵しており、16ドット×32ラインを単位として、最大で6倍まで拡大、1/6まで縮小できますので、アプリケーションに応じて、画質、解像度、ビットレートのご要望に柔軟に応えられます。 - 周辺LSIとの接続性の向上
外部CPUとの接続に用いるホストインターフェースとして、16ビットパラレルインターフェースと、映像ストリームのインターフェースであるTSインターフェースに加え、ホストインターフェースのピン数の削減が可能なシリアルインターフェースと、PCや据え置き型のレコーダなどでよく使われているPCIインターフェースを搭載し、周辺LSIとの接続性を向上しました。また、外付けROM接続を可能にしたことで、搭載機器の高速起動を実現します。
商標について
- 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
添付資料
PDF 「MB86H55」「MB86H56」の主な仕様(103KB)
注釈
(注1)富士通マイクロエレクトロニクス株式会社:
代表取締役社長 岡田晴基、本社 東京都新宿区。
(注2)H.264:
ITU-T(国際電気通信連合・電気通信標準化セクタ)によって勧告された動画圧縮規格。MPEG-2など従来方式に比べて圧縮率の高さが特長。ISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準会議)では「MPEG-4
Part 10 Advanced Video Coding(通称:MPEG-4 AVC)」として規定されているが、どちらも技術的には同一のもの。
(注3)毎秒60フレーム(プログレッシブ)処理:
1秒間に60枚のフレームを割り当てる順次走査(プログレッシブ)処理[60p]のこと。30枚のフレームを1本ずつ跳び越し走査(インターレース)して60枚の画像が見えるようにする毎秒30フレーム処理[60i]よりも、高画質な画像を実現できる。
(注4)株式会社富士通研究所:
代表取締役社長 村野和雄、本社 神奈川県川崎市。
(注5)FCRAM(Fast Cycle RAM):
当社独自開発の高速・低消費電力のRAMコア技術。
関連リンク
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お客様お問い合わせ先
富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 ASSP事業本部
Infotainment事業部 マーケティング部
Tel:03-5322-3354
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