北極域環境データネットワークシステム「SALMON」
SALMON(System for Alaska Middle atmosphere Observation data Network)とは、米国アラスカ州において得られた中層大気を中心とする観測データの有効利用をはかるため、高速ネットワークを用いて、準リアルタイムで日本の情報通信研究機構に転送し、解析処理を行い、直ちにWebや大画面マルチディスプレイシステムによるデータ表示を行うシステムです。また、同時にデータを必要とする研究者に、データ配布を行います。
導入の背景

北極域環境データネットワークシステム全体像(情報通信研究機構様 提供)
出展元:独立行政法人 情報通信研究機構
情報通信研究機構様では、1997年国連環境開発特別総会で採択された地球環境保全に対する情報通信の積極的な活用の趣旨にそって、ネットワーク等の情報通信技術の地球環境計測とそのデータ利用分野における活用を目的とした研究を行っています。この研究システムはSALMON(System for Alaska Middle Atmosphere Observation Data Network)と呼ばれ、日米科学技術協力協定のもと、アラスカ大学地球物理研究所等との共同研究による北極域大気計測実験として推進しているものです。
当社の提案
富士通エフ・アイ・ピーでは、大量データを取りこぼし無く高速に転送し、準リアルタイムで処理、表示を行うためのシステムとして以下の主要機能を取り入れた提案を行い、現在安定稼動に貢献しています。
- 次世代インターネットを用いた遠距離ネットワークシステムでのデータ安定転送
- 極域において地表付近から高度約300kmまでをカバーする各種地球環境計測機器の全自動または遠隔操作による省力化運用
- 観測データの準リアルタイム処理
- 処理データの即時公開への取り組み
システム概要
SALMONは、米国アラスカ州に設置した各種観測装置から得られた中層大気を中心とする地球観測データ(大気微量成分濃度、気象、大気発光強度、電離層電場など)をアラスカのサーバで準リアルタイムに受信し、日本のサーバに高速ネットワークを介して伝送します。
日本で受信された観測データは整理・分類した上でデータベースに登録され、観測データを解析や可視化が行われます。また、データを必要とする研究者の要求に応じさまざまな切り口でデータの配布が行われます。
観測データを確実に保持するため、サーバは複数設置され、1台が故障しても正常な1台によりデータの保存、転送を行う事が可能となっています。

貢献分野
本システムの導入により
- 安定したデータ転送
- 遠隔地からのセンサ運用
- 準リアルタイム処理
- 解析結果の即時提供
が実現され、地球環境の研究に役立っています。
お客様
| 機関名 | 情報通信研究機構 様 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都小金井市貫井北町4-2-1 |
| 事業内容 | 情報通信分野における唯一の公的な研究機関として、 情報・通信・電波・光等の各分野にわたって、基礎から応用まで幅広い研究を行っています。 |
| ホームページ | http://salmon.nict.go.jp/ |
