FIPWebソリューション
FIP IT Box Vol.30 ギフトカード総合支援サービスがプレゼントを、ショッピングを、ビジネスを変える
注目集める次世代カードソリューション、売上拡大と顧客サービス向上に期待
現在、米国を中心に「ギフトカード」と呼ばれるカードソリューションが爆発的に普及しています。「ギフトカード」とは、クレジットカードなどと同様のプラスチックカードの形状をした商品券で、その名が示すとおり自分で使うことはもちろん、プレゼントとして活用されています。今、日本でもこの次世代のカードが注目を集め、一部の企業が既に導入を開始し、他社との差別化や売上拡大、顧客サービス向上などに役立てようとする動きが始まっています。FIPではそうしたニーズにタイムリーに応えるため、凸版印刷と共同で「ギフトカード」の導入から、運用、サポートまでをワンストップで支援するサービスを開始しました。
米国で爆発的に普及のカード

【表1:米国ギフトカード市場】
現在、日本で注目されつつある「ギフトカード」は、米国で1990年代後半に誕生して以来、爆発的に普及し現在では数兆円規模の市場に成長しています。既に小売業の約8割が導入していると言われており、今では代表的なギフトアイテムとして広く認知されています。とくに1998年以降、従来型の紙の商品券が減少する一方で、「ギフトカード」は2003年までの6年間で14倍にも成長し、その後も成長を続けています。
一方、日本国内で実施した独自のアンケート調査では、「ギフトカードを使ってみたいか?」という問いに対して、85%以上が高い興味を示し、10代の若年層においても関心が高いという、注目すべきデータがあります。この結果から、「ギフトカード」は日本国内でも米国同様に普及することが予想できます。
従来にはなかった、多彩な利用方法も
実際のカードの使い方は、繰り返し残高をチャージして使う「リチャージ型」と、最初に入金した額面内で使う「使い切り型」があります。また、第三者にプレゼントすることはもちろん、自己消費型としてコーヒーショップでの利用など毎日のショッピングに使うこともでき、目的に応じてフレキシブルに使用できる点が従来になかった特長です。
消費者にとってのメリット
消費者は、たとえばプレゼントを贈る時に何を贈るか悩む必要がなく、贈られる側は自分の好きな商品が買える新しい形のプレゼントとして受け取ることができます。クリスマスや誕生日、お年玉、父の日や母の日のプレゼントなどのシーンで、デザインに趣向を凝らすことにより、贈る人の気持ちが伝わるプレゼントとして活用できます。さらに少額からでも自由にチャージ額を選択できたり、自己消費型として使う際には、消費者は好きなときに好きな額をチャージして使うなどの便利さを享受できます。
企業にとってのメリット
一方「ギフトカード」を発行する企業側にとっては、センスあふれるデザインのハウスカード注1として消費者に訴求し、ブランドの付加価値を高めたり、顧客の囲い込みが可能になります。さらに創業祭や初売りなど、売り場のキャンペーンと連動した販促や株主優待券などに活用するといった新たな使い途も生まれてきます。また、ギフトカードの使用可能金額に現金を足して買い物をすること(アップセル効果)も期待できます。その他にも、インターネットのオンラインショップでも利用可能なため、たとえばクレジットカードを持つことができない10代の若年層など、顧客層の拡大につなげることも可能です。

【表2:類似ソリューションに対する優位性】
「ギフトカード」の運用上の特長は、カードそのものに残高(使用可能金額)を持たせるのではなく、あくまで残高管理をサーバで行うことにあります。そのため、残高をチャージするまでカードそのものに金銭価値はなく、商品券のような厳重な管理を要さず、レジ横などに気軽に陳列・販売できるというメリットがあります。もちろん商品券のような回収作業が不要な上、煩雑な事務処理も発生しません。すなわちプリペイド方式のカードでありながら、金券として扱われる従来のプリペイドカードとは似て非なるものと言えます。
「ギフトカード」の特長を、紙の商品券やプリペイドカードと比較したものが表2です。
これまで述べてきましたように、「ギフトカード」を導入した場合、顧客の囲い込み効果や管理面の容易さなどで、他のカードにはない多くのメリットが生まれます。このような様々なメリットと可能性を秘めた「ギフトカード」を、新たな販促手段として導入する企業も登場しています。タンタンギフトカード(活用事例参照)はその一例です。
活用事例:タンタンギフトカード
世界中で愛されているキャラクター『Tintin & Snowy(タンタン&スノーウィ)』のライセンスを日本国内で管理する、株式会社ムーランサールジャパン殿が「ギフトカード」を導入。実店舗だけでなく、オンラインショップでも買い物ができるハウスカードとして展開されています。「タンタンギフトカード」は繰り返しチャージして使えるタイプで、入金可能金額は1,000円以上、最高3万円まで。カードには「タンタン&スノーウィ」の絵柄が描かれ、コレクションアイテムとしても人気を集めています。
その他にも、百貨店、スーパー、外食チェーン、ホテル、アミューズメント業界などで採用が検討されています。(表3参照)
| 専門店・アパレル | 新たなギフト商品として、会員入会の販促ツールとして | |
|---|---|---|
| GMS注2・スーパー | 紙の商品券の代替として | |
| 音楽ショップ | 音楽商品券の代替として | |
| ホテル | 新たな販促商品として(ご利用クーポン) | |
| 外食・カフェ | 電子マネーとして | |
| ネットショップ | ティーンエイジでも使える新たな決済サービスとして | |
| アミューズメント | スポーツ | 選手カード→グッズショップでの買い物に利用可能 |
| 旅行 | 旅行券、宿泊券 | |
| 遊園地 | 入場券など | |
アウトソーシングで手軽に導入可能
以上のように「ギフトカード」には、発行する企業にも使う側の消費者にも、従来にはなかった数々の利点があります。一方、導入にはカードの製造はもちろん、カードの発行・入出金処理・残高管理を行う仕組みが必要となり、仮に自社で一連の仕組みを用意しようと思えば、多大な労力や時間がかかります。こうした課題に対し、「ギフトカード」の導入・運用をアウトソーシングで実現する方法があり、この点に注目が集まっています。
サービス紹介
「ギフトカード」の導入・運用をワンストップでサポート「ギフトカード総合支援サービス」
FIPは凸版印刷と共同で、『ギフトカード総合支援サービス』を開発し、「ギフトカード」の企画・カード発行といった導入フェーズから、カードの入出金処理や残高管理、さらには問合せまでの運用を、ワンストップで支援するサービスを提供しています。とくに残高管理などの運用を国内最高水準のデータセンターにて、ASP注3サービスの形態で提供します。導入企業は、煩雑な事務処理を大幅に軽減できるとともに、金銭情報を扱うに際し高い安全性・信頼性を享受できます。また個人情報を一切扱わないため、セキュリティ面でのメリットも魅力です。
さらに、既存のPOSレジやクレジット決済端末など、磁気カードが扱える端末を使って、簡単・手軽に展開でき、専用機器の導入は不要。これに加え、カードの利用回数など従量制サービス等により、低コスト運用が可能です。また今後は端末メーカー、POSメーカーなどと連携を進め、既存ポイントプログラムや、クレジットカードと連動する機能など多様なニーズに対応する「ギフトカード」も積極的に開発していきます。
![]() 主な機能: |
ASPサービスの特長
- 既存のインフラで導入可能
磁気カードを利用すれば、専用機器の設置は不要。 - 各種ネットワークに対応
クレジットネットワーク、専用線、インターネットなどから選択可能。 - 充実の管理機能
カード利用履歴の確認や、マニュアルでのアクティべーション・入金設定等が管理画面から可能。 - 充実のレポーティング機能
店舗毎の利用状況や、カード種類毎の利用額、発行残高などをレポート。 - 万全のサポート体制
万が一のシステム障害時・導入企業の管理画面使用方法などはサポートスタッフが迅速に対応。
Partner's Voice

プラスチック型ギフトカードの残高管理等を提供するギフトカードASPサービスは、2005年に凸版印刷が他社に先駆けて立ち上げた新規事業です。当初、富士通エフ・アイ・ピーさんと仕事をすることは、まったく考えていませんでしたが、熱心な姿勢に心動かされ、開発をお願いするだけでなく、共同ビジネスとして、一緒に事業の拡販を行うまでになりました。国内のギフトカード市場は、ようやく立ち上がろうとしているところですが、両社で積極的に種をまいた結果、あちこちで芽が出てきています。富士通エフ・アイ・ピーさんとは、会社の垣根を越えたチームとして、日本のギフトカード市場を創り出していきたいと思います。
凸版印刷株式会社
金融・証券事業本部 情報ビジネス推進本部
コミュニケーション企画部 事業開発チーム
飯塚 修弘氏
注釈
注1 ハウスカード:
自社の店舗で利用してもらうことを目的に、企業が独自に発行するカード。
注2 GMS(General Merchandise Store):
総合スーパー、量販店を意味するゼネラル・マーチャンダイズ・ストアの略称。
注3 ASP:
必要な時に外部のサーバのアプリケーション機能をネットワーク経由で利用できるサービス、アウトソーシングの一形態。


