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FIP IT Box Vol.21 インターネットで変わる流通業界

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こうしたEDI対象データ種の拡大や、Web-EDIの利用による参加企業の増加によって小売業様のオペレーションコストの削減が進んでいる一方で、商取引の上流工程における省力化・効率化を求める動きも活発化しています。

一般にEDIは、取扱い商品が決定され、発注側企業の商品マスタに商品データが登録された時点で初めて実施可能となります。この商品マスタ登録までのプロセスはバイヤー様の業務になりますが、実情はバイヤー様とお取引先様との「相対(あいたい)商談」で行なわれることが多いため、時間や場所の制約が大きく、必ずしも効率的と言えないのが現状かと思われます。

図3: FIP流通ソリューション

この課題を解決するため、インターネット上でバイヤー様とお取引先様との業務効率化と情報共有による協業を進め、結果的に品揃えの強化を達成できる「コラボレーション機能」が注目を集めています。

EDIに代表されるオペレーションコストダウンから、IT活用によるさらなる業務効率化へ。FIPでは、1980年代のVANサービスをはじめとした各種サービスを、流通業界のお客様向けに提供してまいりました。現在は40,000余社のお取引先様にご利用いただいておりますが、FIPではこのような協調・協業型の商取引 (コラボレーティブ・コマース)を推進する新サービスを「FIP流通ソリューション」として今後提供してまいります。(図3)


ネットスーパーはマーチャンダイジングへのプロローグ

「ネットスーパー」という言葉をご存知でしょうか?その名の通り、生鮮食料品を含むスーパーマーケットの商品をインターネットから購入できるサービスです。購入した商品は自宅まで配達されるので、重いもの、かさ張るものを買いたい時、小さなお子様のいる家庭、雨の日などは特に便利です。FIPでは、この分野の先進企業である株式会社ココデス殿と協業し、ネットスーパーをASPサービスとしてご提供しています(図4)。

図4: ネットスーパーサービスイメージ図

ネットスーパーサービスは、インターネットという新たな販売チャネルを利用することで新規のお客様を獲得し、小売業様の「商圏拡大」「顧客サービス向上」といったニーズを実現します。加えて、サービスをご利用いただいている小売業様からは、意外な効果も得られるとご評価いただいています。

FIPが提供するサービスでは、注文を受けた商品を実店舗からピックアップし、そのまま宅配するというモデルを採用しています。また、ネットスーパー向けの商品在庫数と実店舗の商品在庫数とは区別しないようにしています。この結果、消費者からご注文いただき、実店舗で商品をピックアップしようとしたところ、該当商品が「売り切れ」だった、ということが起こります。もちろん、こうしたことが発生しないような運用が必要なのですが、欠品による販売機会損失をゼロにすることは事実上不可能です。

従来の実店舗の販売では、消費者が買いたい商品が売り切れているということが必ずしも店舗側で把握できないため、真の購買ニーズが顕在化せず、機会損失も当然データとして上がってきませんでした。

ところがネットスーパーでは、「インターネットからの注文」を通じて消費者の「今この商品が買いたい」というニーズが顕在化しますので、売り切れの場合、欠品による販売機会損失が目に見える形で現れます。これを品揃えの強化や欠品防止のための在庫管理に活用することで、販売チャネルとしての直接的な顧客増加を上回る導入効果を得ることができるのです。

まさにネットスーパーは、現在の小売業様に求められているマーチャンダイジング(注3)に直結し、将来大きな経営効果をもたらすプロローグであると言えるでしょう。

(注3): 消費者のニーズを満たす商品を適切な量・価格・時期に提供するための店舗運営