

5年前の話ですが、大学院生のときにインターンシップに参加したことがきっかけです。それまではどんな分野のデザイナーを志望するか迷っていましたが、情報機器のデザインが「自分に向いてそうだな!」と直感しました。そのとき初めて、自分がやりたい方向性がハッキリした気がします。
プロダクトデザインという仕事に、幅広く接することができそうだなと。たとえば自動車だと、ひたすらカタチを追い求めていく印象がありましたが、情報機器の場合はカタチに加えて、機能とデザインの調和、製造ラインからアドバンスデザインまで、いろいろな要素が絡みあうなかで仕事が進みます。それらをトータルに見ていくことができると思いました。
学生のときはイメージできなかったのですが、富士通はPCやケータイだけでなく、社会インフラや業務機器のようなものまで、情報機器のあらゆる分野を手がけていますよね。それだけに、プロダクトデザインもいろいろなものに関わることができると思います。
また、インターンシップで、PCのチームにお世話になったのですが、皆さんが楽しそうに仕事をしているのが印象的でした。それは、実際に仕事をするようになってからも、何ひとつ変わらないと思いました。入社後も同じPCのチームに配属されましたが、インターンのときと違ったのは、仕事の範囲が確実に広がったことですね。PCとケータイが組織的に連携を図っていて、両方の新ブランドの立ち上げをリアルに見ることもできましたし、プロダクトのトレンドを学ぶ機会もあるので、刺激を受けることが多いです。

PCとケータイでは、デザインのプロセスが違いますが、個人的にはさらにスキルアップできると思いますし、しなければいけないなと思います。PCは、富士通の先に販売店、さらにその先にユーザーがいて、販売に関わる国内外の関連会社もあり、それぞれの意見を聞きながら、自分たちが考えるお客様の価値を実現することにエネルギーを使うところがあります。一方のケータイやスマホはもっと明快です。富士通・通信キャリア・ユーザーの3者の関係で成り立っているので、意見が伝わってきやすく、議論を重ねながら提案していくというダイレクトな関係で仕事が進みます。
これからのことを考えると、スマホが出てきてPCとケータイが近づいていって…と、ハードとソフトの連携といった広がりも必要になるのかなと思います。これから海外実習も控えているので、いろいろな体験を糧にして、将来へのイメージを固めていけたらと思います。