2011年11月25日
この冊子は、誰もがより安全で安心して暮らせる社会づくりを目指して活動している「魔法の杖&じゅうたんプロジェクト」の取り組みの一環として作成したものです。このプロジェクトでは視覚障害者の自律移動支援に関する様々な技術の勉強会や、当事者のメンバーと一緒に議論し考える取り組みを進めてきましたが、富士通デザインもメンバーの一員として活動に参加してきました。
こうした活動の入り口として、まずは当事者のことをもっと良く知りたいということから、富士通デザインの当事者の一人の普段の生活状況をエスノグラフィーという現場観察の手法で調査を行いました。
エスノグラフィーでは沢山の気付きがありましたが、例えば一例をあげると、道路を横断するという晴眼者には何でもないことが、目の不自由なものにとっていかに危険の伴う行動かとか、交通量の多い道路より、車がまばらな道路を横断する方がはるかに怖い、というような事がいろいろと分かってきました。
今回のこの冊子は、そこで得られた気付きや、どうすれば解決できるのかということを、啓発的な表現で伝えるのではなく、例えば雑誌を読むような気軽さで、さりげなく伝えられないかという思いから、何人かの当事者をはじめ、プロの雑誌編集者、UDで経験のあるグラフィックデザイナーの方などにもメンバーに加わっていただき企画・制作を進めました。
「Say Hi!」というタイトルは街で視覚障害者を見かけたら「何か手伝えること、ありますか?」と気軽に声をかけることからはじめよう、というところから名付けたもので、当事者の人にとって結構うれしいことなんだ、ということをさりげなく伝えられたらいいなと思っています。そのためインタビューや小説仕立てにするなど、気軽に楽しく読んでもらえるような工夫もしました。
この冊子を読んだから、急に何かが変わるというものではありませんが、コミュニケーションのきっかけとして、上手く活用できればと考えています。ぜひご一読いただいて、ご意見・ご感想をお聞かせください。
※なお、印刷した冊子も準備していますので、まとまった部数が必要な場合は 当社問い合わせフォーム からご連絡ください。