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富士通アドバンストエンジニアリング

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IT武装とオートメーション化のシームレスな連携により高品質なサービスと高生産性を実現。
ビジネス戦略としての物流センターイノベーションに成功。

三洋電機ロジスティクス株式会社様



家電量販店様向けの3PL(3rd Party Logistics)(注1)分野でトップシェアを誇る三洋電機ロジスティクス株式会社様(以下、三洋電機ロジスティクス様)では、関西流通センター内に、物流センター管理システムLOMOS(ロモス)とピースソーター(注2)を連携した家電量販店専用システムを構築しました。仕分け作業がオートメーション化されて品質と生産性が格段に向上し、人員配置等の効率化によるローコストオペレーションと、早期のコスト削減も実現しました。顧客(荷主企業)からの信頼性もアップし、ビジネス戦略の一環としてその実力を発揮しています。

[ 2009年11月16日掲載 ]



導入事例概要
業種: ロジスティクス・ソリューション
ソリューション: 物流センター管理システムLOMOS
構築期間: 検討期間約1ヶ月、稼動まで約4ヶ月
課題と効果
1 高品質・高生産性の通過型物流センター(注3)システムの構築 物流センター管理システムとピースソーターのインテグレーションによりシステムを構築。仕分け作業の自動化により、高品質・高生産性を実現
2 流通量の劇的な変動にも
柔軟に対応できる体制実現
自動化による仕分け処理能力の向上により、流通量の大きな変動にも対応が可能に。人員配置も効率化され、コスト削減にも効果を上げる
3 顧客からの信頼性アップと
ビジネス戦略としての活用
仕分けの品質・生産性の向上により、顧客からの信頼度が向上。新規顧客との商談においても、本システムの見学が大きな訴求力となっている

導入の背景

仕分け精度の向上と、流通量の激変に対応できるシステムづくりが課題に

支店統括事業本部西日本支店大阪営業所
所長 矢野 正人 氏

三洋電機ロジスティクス様は、3PL事業をはじめ全国ネットワークの貨物・資材・部品等の物流、販売物流、国際物流、宅配設置などを幅広く手掛ける総合ロジスティクス・ソリューション・プロバイダーです。特に家電量販店向けの3PL分野では、1961年の創業以来培った豊富な経験とノウハウで高い信頼と評価を得ており、業界トップのシェアを誇っています。
また、「Think GAIA」のビジョンのもとに「環境・エナジー先進メーカー」を目指す三洋電機グループの一員として、環境マネジメントシステムを構築しています。輸配送車両の排出ガス削減を目指す「グリーンロジスティクスプログラム」、電力使用量の削減やゼロエミッションの達成を目指す「グリーンオフィスプログラム」などに取り組み、確実な実績を上げています(国際環境規格ISO14001認証取得)。

大阪府枚方(ひらかた)市にある三洋電機ロジスティクス様本社および関西流通センターは、同社国内外の営業所・物流センターの中でも最大規模の流通拠点です。主な顧客(荷主企業)は大手家電量販店であり、家電小物の通過型物流については、百数十種類以上の商品が1日に3万点も入荷し、それらを200以上の店舗に仕分け・出荷しています。
しかし、これだけの商品数と種類、店舗数を扱うとどうしても避けられないのが、仕分けミスの問題です。

「仕分けミスにより誤配送が発生すると、お客様からの連絡に対応し、正しい商品を再配送しなければならない。それにかかる時間やコストは、通常の10倍近いイメージです。何といっても、お客様にご迷惑をかけ、信頼感を低下させることはビジネス上の大きな損失です。仕分け精度の向上は、最優先課題でした。」(矢野所長)

また、家電小物の流通量は常時一定ではありません。家電量販店の来店客は、年間を通して週末に集中します。そのため、金曜日には品揃えのための受注が、月曜日には商品補充のための受注が増加する「週波動」が発生します。さらに、夏のボーナスシーズンやクリスマス・年末には受注が一挙に増加します。
このような流通量の大きな変動に対応するため、以前は繁忙時に合わせて一時的な増員を行なっていたのですが、それがシフト調整の管理負荷増大、イレギュラーな人員シフトによる作業効率低下、人件費増大を招いていました。これらを解決し、仕分けの生産性を上げることも大きな課題でした。

システムの概要

オートメーション化により、仕分け作業の精度と速度が大幅にアップ

高品質・高生産性の仕分け業務実現を目指して三洋電機ロジスティクス様が導入したのが、当社の物流センターエンジニアリングサービスおよび物流センター管理システムLOMOSと、ピースソーター・ハンディターミナルなどのマテハン(注4)システムを連携し、仕分け作業をオートメーション化する「通過型物流センターシステム」でした。

「通過型物流センターシステム」では、仕入先やメーカーから入荷した商品の検品情報や、各店舗からの発注情報などが物流センター管理システムLOMOSで処理され、現場のマテハンシステムに指示データが送信されます。現場では、商品のバーコードを読み込んでピースソーターの搬送レーンに乗せると、指示データに基づいて商品が自動的に配送先店舗ごとの仕分けレーンに振り分けられます。あとは、振り分けられた商品を配送ボックスに詰め、配送ボックスの管理情報をハンディターミナルで読み取れば、出荷準備完了です(図1参照)。

三洋電機ロジスティクス様では、2003年に福岡流通センター、2006年に小牧流通センターで本システムを導入。関西流通センターでは、2007年1月に導入を決定し、同年5月には運用を開始しました。過去2件の導入実績はあるにせよ、稼働まで約4ヵ月というのはかなりの短期間と実感なさっています。

導入の効果

コスト削減が短期間で実現。顧客からの信頼性向上がビジネス戦略の一環に

本システムの導入により、関西流通センターにおける仕分けミスの頻度は2~3日に1件程度になり、顧客からの連絡および商品の再出荷にかかる負担が大幅に減少しました。

仕分けの生産性に関しても、さまざまな効果が現われました。

  1. 本システムの処理能力が高いため、商品の流通量が増加する曜日や時期に、一時的な大量増員を行なう必要がなくなった。
  2. 人手による作業の場合、担当者の経験やスキルによって仕分けの精度やスピードが異なるが、自動仕分けなら精度・スピード共に一定なので、スケジュールが組みやすく作業終了時間が予測しやすい。
  3. 現場での商品バーコード読み込みや自動仕分け後の箱詰めは、熟練が不要な作業のため、新人パートや他部署からの応援でも対応が可能となり、人員配置に融通が利き、作業効率の高い人員シフトが組める。

この結果、以前は手作業による仕分けに多くの人員が必要でしたが、システム導入後は大幅に削減されました。一方、ピースソーターでの作業に10名強を配置、仕分け業務全体としては人員を削減し、ローコストオペレーションを実現しました。
「人件費の削減効果が大きかったので、初期投資は、約1年という短期間で回収できました。ピースソーター等の機器リース料、システム保守料は継続して発生しますが、トータルのコスト削減効果はそれを上回っています。また、当センターでは環境への取り組みとして、屋上に設置した太陽光発電システムの電力の活用、省電力・省資源の推進などを実施していますが、生産性の向上も、広い目で見ればこれに寄与していると思います。仕分けミスが減れば無駄な配送も減りますし、業務が効率化すれば消費電力や紙資源等も削減できますから。」(矢野所長)

システム導入により、仕分け精度が向上したこと、流通量が増減しても高い生産性を維持できるようになったことは、顧客からの信頼感を高め、ビジネス戦略としても効果を上げています。
「新規のお客様との商談の際には、流通センターを見学していただきますが、本システムを直接ご覧になるインパクトはかなり強いですね。『当社の仕分けは高品質・高生産性です』という説明を聞くだけと、目の前で商品が正確かつスピーディーに仕分けされているのを見学するのとでは、訴求力が全く違います。センター見学が功を奏して、大手企業様から新規ご契約をいただいた実績もあります。」(矢野所長)

将来の展望

在庫管理システムなど、他システムとの連携による新たな展開を目指す

三洋電機ロジスティクス様にとって当社を利用するメリットは、「ITとエンジニアリングのハード面・ソフト面すべてについてワンストップで対応してくれること」であるとのことです。複数の機器やシステムがインテグレーションされている場合、トラブル発生時に自分たちで原因を究明し、原因に応じて各メーカーに連絡するのは、利用する側にとっては大きな負担だからです。

「実は最初は、厚みの無いタックシールや極小小物など、ピースソーターによる搬送が難しい商品は扱いに困っていました。システムベンダーの富士通アドバンストエンジニアリングに対して細かい話はどうかとも思いましたが、トレイのサイズや厚みを何ミリにするかという細かい内容まで、運用開始後も相談に応じてもらいました。現在も、システム起動時間やバッチ処理切り替え時間の短縮など、課題を一緒に検討しています。ピースソーターのメンテナンスからシステム仕様変更までひとつの窓口に任せられるので、安心ですね。」(矢野所長)

三洋電機ロジスティクス様の仕分け業務に大きな改革をもたらした通過型物流センターシステムですが、矢野所長はさらに、システム連携による新たな展開を目指しています。
「現在は、入荷した商品をすぐに仕分けし出荷する通過型物流に本システムを活用しています。一方、当流通センターでは入荷した商品を一時的に在庫することもでき、そちらは全く別の在庫管理システムの下で仕分け・出荷されています。この2つのシステムが連携し、流通をまとめて管理できるようになれば、業務がさらに効率化すると考えています。」(矢野所長)
三洋電機ロジスティクス様の目指す新たなシステム展開、そしてビジネスの発展と拡大をサポートするために、当社は今後もサービスの充実と製品・ソリューションの開発に努めてまいります。

三洋電機ロジスティクス株式会社 会社概要

代表取締役社長 浅野 勉
設立 1963年10月2日
本社所在地 〒573-0094
大阪府枚方市南中振3-3-1
資本金 13億6240万円
従業員数 455名 2009年3月31日現在(連結)
ホームページ http://jp.sanyo.com/logi/

関連リンク

用語解説

注1 3PL :
Third party logistics。荷主に対して第三者である企業が、荷主の流通機能全般を一括して請け負うアウトソーシングサービス。
注2 ピースソーター :
名刺から小型段ボール(250mmサイズ)までを対象とした、バラ商品向けの自動仕分けシステム。
注3 通過型物流センター :
納品された商品を在庫せずに、得意先・届け先別に仕分けして納品する形態の物流センター。
注4 マテハン :
マテリアルハンドリング(material handling)の略称。機械による運搬、荷役、包装、保管を意味する。物流業務の効率化のための作業機器を「マテハン機器」と呼ぶ。

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