GKitOCX NET V2.0 Borland Edition
コンポーネントセットアップ手引書
本書は、
GKitOCX NET Borland Edition(以降NETと記述)をBorland Delphi(以降Delphiと記述)、
Borland C++Builder(以降C++Builderと記述)に組み込み、
アプリケーション開発に利用する方法を説明します。
1. Borland DelphiでNETを使用する
この項目ではDelphiにNETを組み込む方法について説明します。
DelphiのIDEはコンピュータにログオンするユーザごとに環境を保持します。
Windows NT(R)にDelphi、
NETをセットアップした場合は、
開発ツールを利用するユーザごとにこの作業を一度だけ行う必要があります。
1.1 パッケージのインストール
NETをDelphi IDEから利用するためには、
パッケージをインストールする必要があります。
この作業は最初にNETを利用するときに必要です。
- Delphiを起動し、すべてのプロジェクトをクローズします(図1.1.1)。

図1.1.1 すべて閉じる
- メニューより【コンポーネント(C)】−【パッケージのインストール(P)】を選択します(図1.1.2)。

図1.1.2 Delphi IDEでパッケージのインストールを実行
- “プロジェクト オプション”ダイアログが表示され、
組み込まれている設計時パッケージが一覧表示されます(図1.1.3)。
ここで設計時パッケージの【追加(A)...】ボタンを押下します。

図1.1.3 プロジェクト オプションダイアログ
- “設計時パッケージの追加”ダイアログでNETをインストールしたフォルダを選択します。
このフォルダはDelphi4の場合インストールしたドライブの"\FFC\GKitOCX.BE\NETV2\Lib4",
Delphi5の場合インストールしたドライブの"\FFC\GKitOCX.BE\NETV2\Lib5"となります。
NETのパッケージライブラリ、
“FGKNET.bpl”を指定して【開く(O)】ボタンを押下します(図1.1.4)。

図1.1.4 設計時パッケージの追加
- 設計時パッケージにDelphi4の場合“GKitOCX NET Borland Edition 4”,
Delphi5の場合“GKitOCX NET Borland Edition 5”
が追加されます。
【OK】ボタンを押下し、
このダイアログを閉じます(図1.1.5)。

図1.1.5 設計時パッケージにNETが追加された様子
- コンポーネントパレットにGKitが追加され、
NETのコンポーネントアイコンが登録されます(図1.1.6)。

図1.1.6 コンポーネントパレットのNETコンポーネント
実際にはActiveXパレットの右側に追加されます。
このハードコピーはパレットの設定で編集されたものです。
1.2 環境オプションの設定
NETのコンポーネントをリンクするためのライブラリパスを設定します。
ライブラリパスは1.1でパッケージをインストールしたときに自動で設定されます。
ここでは確認方法を記述します。
- メニューの【ツール(T)】-【環境オプション(O)...】を選択します(図1.2.1)。

図1.2.1 メニューで環境オプションを選択
- 環境オプションダイアログで【ライブラリ】を選択します(図1.2.2)。

図1.2.2 環境オプションのライブラリ
- ライブラリパスのブラウズボタン【...】を押下します(図1.2.3)。

図1.2.3 ライブラリパスの一覧
- ライブラリパスの一覧には先程追加したNETのパスが含まれています。
もし、
追加したパッケージの存在するフォルダが一覧にない場合は、
ここで追加作業を行ってください。
2. Borland C++BuilderでNETを使用する
この項目ではC++BuilderへNETを組み込む方法について説明します。
C++BuilderのIDEはコンピュータにログオンするユーザごとに環境を保持します。
Windows NT(R)にC++Builder、
NETをセットアップした場合は、
開発ツールを利用するユーザごとにこの作業を一度だけ行う必要があります。
C++Builderではパッケージをインストールした後でインクルードパスを設定する必要があります。
2.1 パッケージのインストール
NETをC++Builder IDEから利用するためには、
パッケージをインストールする必要があります。
この作業は最初にNETを利用するときに必要です。
- C++Builderを起動し、すべてのプロジェクトをクローズします(図2.1.1)。

図2.1.1 すべて閉じる
- メニューより【コンポーネント(C)】−【パッケージのインストール(P)】を選択します(図2.1.2)。

図2.1.2 C++Builder IDEでパッケージのインストールを実行
- “プロジェクト オプション”ダイアログが表示され、
組み込まれている設計時パッケージが一覧表示されます(図2.1.3)。
ここで設計時パッケージの【追加(A)...】ボタンを押下します。

図2.1.3 プロジェクト オプションダイアログ
- “設計時パッケージの追加”ダイアログでNETをインストールしたフォルダを選択します。
このフォルダは通常CBuilder4の場合 インストールしたドライブの“\FFC\GKitOCX.BE\NETV2\Lib4”,
CBuilder5の場合 インストールしたドライブの“\FFC\GKitOCX.BE\NETV2\Lib5”です。
NETのパッケージライブラリ、
“FGKNET.bpl”を指定して【開く(O)】ボタンを押下します(図2.1.4)。

図2.1.4 設計時パッケージの追加
- 設計時パッケージにCBuilder4の場合“GKitOCX NET Borland Edition 4”,
CBuilder5の場合“GKitOCX NET Borland Edition 5”が追加されます。
【OK】ボタンを押下し、
このダイアログを閉じます(図2.1.5)。

図2.1.5 設計時パッケージにNETが追加された様子
- コンポーネントパレットにGKitが追加され、
NETのコンポーネントアイコンが登録されます(図2.1.6)。

図2.1.6 コンポーネントパレットのNETコンポーネント
実際にはActiveXパレットの右側に追加されます。
このハードコピーはパレットの設定で編集されたものです。
2.2 環境オプションの設定
NETのコンポーネントをリンクするためのライブラリパスを設定します。
ライブラリパスは2.1でパッケージをインストールしたときに自動で設定されます。
ここでは確認方法を記述します。
- メニューの【ツール(T)】-【環境オプション(O)...】を選択します(図2.2.1)。

図2.2.1 メニューで環境オプションを選択
- 環境オプションダイアログで【ライブラリ】を選択します(図2.2.2)。

図2.2.2 環境オプションのライブラリ
- ライブラリパスのブラウズボタン【...】を押下します(図2.2.3)。

図2.2.3 ライブラリパスの一覧
- ライブラリパスの一覧には先程追加したNETのパスが含まれています。
もし、
追加したパッケージの存在するフォルダが一覧にない場合は、
ここで追加作業を行ってください。
2.3 インクルードパスの設定
NETのコンポーネントを貼り付けたフォームをコンパイルするためのインクルードパスを設定します。
- メニューの【プロジェクト(P)】−【オプション(O)...】を選択します(図2.3.1)。

図 2.3.1 プロジェクトのオプションメニュー
- “プロジェクトオプション”ダイアログで【ディレクトリ/条件】を選択し、
“インクルードパス(I)”のブラウズボタン【...】ボタンを押下します(図2.3.2)。

図2.3.2 プロジェクトオプション
- “ディレクトリ”ダイアログにインクルードパスの一覧が表示されます。
ここで、
【削除(D)】ボタン右隣のブラウズボタン【...】を押下します(図2.3.3)。

図2.3.3 インクルードパスの一覧
- フォルダの参照ダイアログでNETをインストールしたフォルダを指定します。
通常CBuilder4の場合インストールドライブの“\FFC\GKitOCX.BE\NETV2\Lib4”,
CBuilder5の場合インストールドライブの“\FFC\GKitOCX.BE\NETV2\Lib5”となります(図2.3.4)。

図2.3.4 フォルダの指定
- 指定したフォルダが表示されます。
【追加(A)】ボタンを押下して、
インクルードパスの追加を行います(図2.3.5)。

図2.3.5 インクルードパスの追加
- インクルードパスが追加されたら【OK】ボタンを2回押下してこのダイアログを閉じます(図2.3.6)。

図2.3.6 追加されたインクルードパス