3.1 数値データと部品

グラフは、数値データ部品で構成されています。ここでは、それぞれの概要について説明します。



■ 数値データ

数値データは、グラフに表すデータ値、項目、要素などグラフを作成するために必要な情報のことです。数値データの構成を以下に示します。

項目
項目数:一つのグラフの中に表現する項目の数
項目名:各項目に付加する名前

要素
要素数:一つの項目を構成する要素の数

棒、浮動棒 …… 一連の項目を構成する個数
折れ線、階段折れ線、多角形、散布図 …… 各頂点の個数
構成比 …… 帯の各部分の個数
円 …… 扇形の個数
ローソク棒 …… ローソク棒の個数

要素名:各要素に付加する名前

データ値
グラフに表す実際の数値のデータ


数値データは以下のプロパティで設定します。

− 項目数(ItemCount)
− 要素数(ElementCount)
− 項目名(ItemNameText)
− 要素名(ElementNameText)
− データ値(GraphData)
− 項目インデックス(ItemIndex)
− 要素インデックス(ElementIndex)


数値データ(項目、要素、データ値)の例を以下に示します。

【例】 項目数:2、要素数:3

  1月(要素名1) 2月(要素名2) 3月(要素名3)
りんご(項目名a) 10(データ値a1) 20(データ値a2) 30(データ値a3)
みかん(項目名b) 20(データ値b1) 30(データ値b2) 40(データ値b3)

上記数値データをプロパティに設定する手順は以下のようになります。

・項目数(ItemCount) → 2
・要素数(ElementCount) → 3
・項目インデックス(ItemIndex) → 1
・項目名(ItemNameText) → ”りんご”:(項目名a)
・項目インデックス(ItemIndex) → 2
・項目名(ItemNameText) → ”みかん”:(項目名b)
・要素インデックス(ElementIndex) → 1
・要素名(ElementNameText) → ”1月”:(要素名1)
・要素インデックス(ElementIndex) → 2
・要素名(ElementNameText) → ”2月”:(要素名2)
・要素インデックス(ElementIndex) → 3
・要素名(ElementNameText) → ”3月”:(要素名3)
・項目インデックス(ItemIndex) → 1
・要素インデックス(ElementIndex) → 1
・データ値(GraphData) → 10:(データ値a1)
・要素インデックス(ElementIndex)→ 2
・データ値(GraphData) → 20:(データ値a2)
・要素インデックス(ElementIndex) → 3
・データ値(GraphData) → 30:(データ値a3)
・項目インデックス(ItemIndex) → 2
・要素インデックス(ElementIndex) → 1
・データ値(GraphData) → 20:(データ値b1)
・要素インデックス(ElementIndex) → 2
・データ値(GraphData) → 30:(データ値b2)
・要素インデックス(ElementIndex) → 3
・データ値(GraphData) → 40:(データ値b3)


■ 部品


部品は、「表題」、「基準軸」などのグラフを構成する単位であり、複数の部品により一つのグラフが構成されています。部品をグラフに追加・削除したり、属性を変更することによってグラフの体裁を変更することができます。グラフによって構成される部品は異なります。部品の詳細は「第4章」以降を参照してください。