導入事例
松下電工インフォメーションシステムズ様
開発フレームワーク「B2.Sframework」を採用し
オープンシステムの短期開発と高品質化を実現
[2003年7月25日 掲載]

オープンシステムをスピーディーに構築したい、しかも高品質に。これを可能にするのがフレームワークです。フレームワークは一連のプログラム処理を、モジュール化して提供。短期システム開発や品質向上に貢献するものとして、大きな注目を集めています。松下電工インフォメーションシステムズ株式会社(以下、NAIS-IS)様では、流通・卸業向け販売管理パッケージ「MetaForce」の開発に、富士通のIT基盤「TRIOLE」に基づく開発フレームワーク「B2.Sframework」を採用。開発効率アップや品質・性能向上、COBOL言語利用やCOBOL資産再利用など、基幹システム構築にも対応するフレームワークとして両社で展開していきます。
クライアント/サーバ型システムをWebシステムへ移行

NAIS-IS様は、松下電工株式会社の情報システム部門が独立した企業です。松下電工グループのシステム開発や運用はもちろん、グループ外の企業や官公庁へのソリューション提供を幅広く展開しています。その一環として今回、松下電工株式会社の販売代理店に提供する卸業向け販売管理パッケージ「MetaForce」を開発しました。
松下電工が商品を供給する流通ルートには、松下電工の販売代理店があり、さらに実際の工事を担当する電気工事会社、工務店などがあります。NAIS-IS様は、この販売代理店で利用される卸業向け販売管理システムの開発に20年以上関わってきています。そして、同じくパートナーとして、20年以上開発を支援してきたのが富士通です。
かつて、販売代理店では富士通のオフコンであるKシリーズを使用していました。やがて、オープン化が時代の潮流となり、クライアント/サーバ型システムに切り替えました。その後、このクライアント/サーバ型システムにも行き詰まりが見えてきました。
まず、クライアント用OSなど、ソフトのバージョンアップへの追随が困難になってきました。また、代理店から松下電工が保有している基幹データをリアルタイムで欲しい、あるいは、お客様である電気工事会社、工務店とデータを直接やり取りしたいなど、データ連携のニーズも出てきました。そこで、システムの全面刷新にとりかかることになりました。
クライアント/サーバ型システムから、使いやすい上に導入コストも少なくて済むWeb化へ向かったのです。
COBOLとJavaの併用により高性能と資産活用を両立
NAIS-IS様からの重要な要求事項の1つに、COBOL資産の有効活用がありました。同社では長年にわたり蓄積してきたCOBOLのプログラム資産があり、COBOLに精通している人材も豊富です。
さらに、COBOLは性能面からも有効です。実証テストでCOBOLは、Javaに比べて1.3倍もの高速レスポンスを示しました。エンドユーザーのお客様は性能にこだわり、レスポンスが旧システムより1秒でも遅いと満足していただけません。COBOLにすることで、レスポンス低下を防ぐことができます。
そこで富士通が提案したのが、フレームワーク「B2.Sframework」でした。B2.Sframeworkは富士通の提供するIT基盤「TRIOLE」を構成する重要な開発基盤です。COBOLにも対応しており、Web系フロントシステムのみならず、ミッションクリティカルな基幹システムも、短期間で構築できます。
NAIS-IS様側も開発効率や品質を高めるには、自身が業務ロジックに専念して、OSやハードに近い制御ロジック部分は、豊富な実績や専門知識を有しているベンダーに任せた方が得策と、富士通の提案を採用。また、レガシーシステムからオープンシステムへの切り替えにおいては、フレームワークの活用が今後の主流になるだろうとの予想もありました。
「B2.Sframework」を基盤に富士通との協業も推進
NAIS-IS様では、富士通がシステム開発で培ってきたフレームワークB2.Sframework上に、自社オリジナルの業務コントロールモジュール群を組み合わせ、「MetaForce」を開発。このほか、サーバにはIAサーバ「PRIMERGY」、APサーバにはミドルウェア「Interstage」を採用するなど、富士通のIT基盤TRIOLEが、システム構築を全面的に支援しました。
この結果、従来方式では9ヶ月かかると予想されたパッケージ開発を6ヵ月に短縮。またCOBOLを利用できることで、既存資産のリアル系COBOL部品のうち約30%を流用することができました。
スピード、クオリティ、レスポンス、そして標準化を実現するB2.Sframework。
極めて有効な開発基盤として、NAIS-IS様は富士通と協業し、同様の仕組みで既存のレガシーシステムのオープン化に挑戦していきたいと考えています。TRIOLE、そしてそのフレームワーク「B2.Sframework」への期待が高まっています。

【企業概要】
松下電工インフォメーションシステムズ株式会社(NAIS-IS)
- 所在地: 大阪府門真市大字門真1048番地
- 資本金: 10億4千万円
- 創立: 1999年2月22日
- 従業員数: 405名(2003年5月31日)
- 売上高: 5,288億円 2002年3月期連結ベース
- 事業内容: 情報システムのコンサルティング・設計・開発・販売・管理・運営(アウトソーシング事業)を展開する。IT先進企業である松下電工を40年間支えてきた技術力と、製造業における設計・生産・物流・販売・管理の全業務に密着したシステム構築のノウハウを持つ。国内拠点646箇所(2002年12月)を結ぶネットワーク網と約2万平方メートルのデータセンターを保有。
- ホームページ: 松下電工インフォメーションシステムズホームページ
【お問い合わせ】
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
