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「記述解答型中学入試に強い学習」を支える
デジタルイメージ学習支援システム

株式会社日能研様 導入事例


多様化する中学入試の高度な記述問題に、意欲的に向かう子どもたちを育てたい。教師の思いと信頼を伝える先進のシステムが新しい学びのスタイルを実現しました。

[ 2006年3月20日掲載 ]


導入事例概要
業種: 教育サービス
ソリューション: 採点システムのデジタル化
ハードウェア: PCサーバ(IAサーバ) PRIMERGY
ストレージシステム ETERNUS
ネットワークシステム FENICS
WANシステム IPCOM
ソフトウェア: インテグレーション・プラットフォーム Interstage

「先進のITによって、『子どもたちの学びの意欲を引き出すテスト』というそれまでの技術では難しかったシステムの骨格ができあがりました。技術革新が今までのテストの概念にイノベーションをもたらしてくれたのです」

私立・国立中高一貫校受験をめざす小学生を対象に、札幌・関東・関西・九州119の拠点・教室でキメ細かい学習指導を行う株式会社日能研様は、30年前に中学受験業界で初めて成績処理システムを導入して以来、テスト答案データを詳しく分析し、一人一人の子どもたちの学びの意欲を引き出す「育てるテスト」を特色に、高度化・多様化する記述式試験に強い学習支援教室として高い信頼を得ています。2006年2月から本格運用が始まったデジタルイメージ技術を活用した「DI学習支援システム」は、これまでの採点システムをさらに進化させ、「採点結果だけでなく、答えを導き出すプロセスを重視する新しいテスト」を実現、多くの教育関係者からの注目を集めています。

課題と効果
1 子どもが書いた採点前の答案(生答案)を即日返却し学習効果を上げたい スキャニングとPDF化で答案データをデジタル化し即日返却を実現
2 10万枚の記述式答案1枚1枚に教師コメントを添え生徒の意欲を引き出したい データ化した答案面から記述解答データを分離し専門家が集中的に採点し実現
3 教室スタッフが答案を回収し採点会場へ搬入する作業に追われていた 答案をスキャニング、データ伝送して軽減。生徒と会話する時間が増えた

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導入の背景

点数にとらわれる気持ちを、問題解決のプロセスに向けるシステム

高木 幹夫
代表

豊かで柔軟な発想を問う「シカクいアタマをマルくする。」の宣伝で知られる同社は、長年にわたり中学入試データを徹底的に調査・分析しつつ、ブラッシュアップを続けてきた教材・授業・テストを三位一体として、入試勉強だけに偏らない子どもに寄り添う学びを展開してきました。また富士通と共同で研究・開発を続けてきた旧採点システムにより、まるばつ式問題の「誤答分析」や、記述式問題の詳細分析などにも力を入れ「データと情報の日能研」との評価を得てきました。

同社はまた、データと情報を活用し、教材・授業・テストの質的向上につとめながら、三位一体の一つであるテストの在り方についても考え続けてきました。同社代表の高木幹夫氏はこう語ります。「テストを単なる能力測定に使うのではなく、子どもたちには自分がどう学び、これからどう学んだらいいかを知るための教材としたい。さらに教師にとっては採点しながら子どもたちの思考プロセスを把握できるツールになればいい。できることなら全員の答案に教師が思いを込めながらコメントを記入できるシステムにしたい。そうなれば、子どもたちの思考力や学びに対する意欲はよりいっそう高まるに違いないと考えました」。

こうして同社は、採点結果のまるばつにとらわれないテスト、点数だけでなく自分が問題に対してどのように考えたかについて振り返ることができる、教材としてのテストを求めたのです。

導入の経緯

生徒の気持ちに働きかけ教師の心づかいを伝えるシステムを求めて

高木 秀和
取締役教室支援本部長

原 和彦
企画推進室 室長

答えを書き込んだ答案用紙を読み返した子どもたちが、自分自身の考え方を振り返り、さらに考えを深める。その上で教師が、子どもたちが自ら考えて取り組んだテストの解答を見ながらその思考のプロセスをたどり的確なアドバイスを伝える。このような理想的な採点システムがあれば、子どもたちの学びは劇的に変わるだろうと思われました。

同社取締役教室支援本部長 高木秀和氏は旧採点システムについて抱いていた課題をこう説明します。「テスト直後、頭がフレッシュなうちに振り返ることが大事です。しかし未採点答案用紙を返却してしまうわけにはいきません。かといって数日後にまるばつ採点済みの答案を返却してからでは振り返りのタイミングが遅れ、また親御さんも子どもさんもまるばつ結果に気を取られ、もう自分がどのように答えたかに向かおうとはしません。そこを先進のITで解決しようということになりました」。

こうして、まず関東を中心とする84教室において毎週土日に実施される小4~6年のカリキュラムテストを中心に、2科目あるいは4科目の答案を各教室でスキャニングし、データを採点センターに伝送、まるばつ式と記述式答案に分割し、それぞれのエキスパートに振り分けて採点。教室においては各科目テストの終了後ただちに答案用紙を子どもたちに返却し、全科目のテストが終わったところでその日のテストを振り返る時間を確保できるシステムの導入に踏み切ったのです。

システムの概要

10万枚の答案に教師の思いをコメントに乗せて伝える採点システム

三橋 博幸
株式会社エヌ・ティ・エス システム事業部 部長

2005年2月に先行稼働した「DI(デジタルイメージ)学習支援システム」は、初回のテストにおいて2万人分、約7万枚の答案用紙を各教室において高速スキャン、インターネット回線を経由して採点センターへ伝送、分割採点方式により採点のエキスパートに展開。システムの本格稼働後は3万人分10万枚に及ぶ答案用紙を、余裕を持って処理しています。

この高度なシステムにおいて膨大な量のデータ伝送を支えているのがビジネスネットワークとしてのFENICS、集配信およびAP/DBサーバとしてPRIMERGY。高いレスポンスを求められる採点業務アプリケーションの実行環境としてInterstage。毎回30~40GBに及ぶデータを確実に管理しているのが高性能、高信頼ストレージETERNUS3000です。
株式会社エヌ・ティ・エス システム事業部 部長 三橋博幸氏は「答案データは土・日曜に各科目終了後から次々と採点会場に伝送され始め、各採点エキスパートに振り分けられます。記述式答案を1問ずつ精査し、『君の実力なら、必ず解けるはず』といったきめ細かいコメントを添えられるのも、高い能力を備えたインフラのおかげです」とシステムを高く評価しています。

こうして、振り分け処理された答案データは日曜の夜には採点を終え、個人の答案用紙に再合成。その採点結果と分析データは会員制Webサービス(「MY NICHINOKEN」)を通じ、各家庭で閲覧が可能。テスト当日に問題を振り返り、1、2日後にはまるばつ採点結果、コメントを確かめられるスピーディーな学びが実現しています。

[図] システム構成図

将来の展望

採点システムの充実が質の高い問題を生んだ

「DI学習支援システム」がもたらした最大のメリットは、記述式答案の採点やコメント付けに余裕が生まれたことで「採点に手間がかかるから」といった作問への制限が取り払われ、より自由な出題が可能になったことです。システム導入後、同社のテストは、問題を解くプロセスが表れるような記述問題がより多く取り入れられ、記述式入試問題への対応が強化されました。

さらに新しい採点システムは、採点の効率化と質の向上以外にも効果をもたらしています。システム導入で、クラス担当、教科担当の教師が答案回収、名前のチェックや採点会場への発送作業などから解放され、子どもたちがテストに取り組む様子をじっくり観察、コミュニケーションする時間が増えたこともその一つです。

また企画推進室 室長 原和彦氏はこう語っています。「親御様から『採点前答案用紙の子どもの字を見る余裕が生まれたことで、まるばつを気にするよりも、体調を気遣うことが親の役目だと認識しました』との声をいただき、まさにハイテクでハイタッチを実現できたのだと思っています」。

新たな課題は、「DI学習支援システム」と教師スタッフの情報共有システムを融合させ、数人の教師がそれぞれ一人の生徒に関わる個別的なコミュニケーションをシステム上で統合し、よりきめの細かい学習指導を提供できるようにすることです。高い信頼性を備えた富士通のテクノロジーが、学びのイノベーション支えています。

【株式会社日能研様 会社概要】

所在地 〒222-8511横浜市港北区新横浜2-13-12
代表 高木 幹夫
設立 1973年1月
資本金 3200万円
従業員数 373名
事業内容 私・国立中学への進学支援のための教室運営、教材開発、学習理論研究、情報発信、教育関連イベント事業。
ホームページ 株式会社日能研 ホームページ

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