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導入事例
株式会社ミツカングループ本社様

高性能UNIXサーバ「PRIMEPOWER」+Oracle E‐Business Suite
業績拡大へ、分社型カンパニー制を支える基幹システムを再構築

[2005年5月25日 掲載]

導入事例キーワード
業種: 食品
ソリューション: 次期情報化システム
サービス: アウトソーシング
ソフトウェア: Oracle E‐Business Suite 11i、Systemwalker
ハードウェア: PRIMEPOWER 2000、PRIMEPOWER 1000 PRIMEPOWER 850、PRIMEPOWER 800、PRIMEPOWER 400、PRIMERGY F250、PRIMERGY MS610、PRIMERGY C150
課題と効果
1 業績拡大に貢献するシステム 役割・責任・権限に応じてタイムリーに業績向上に繋げられるアクションが打てるシステム環境を実現
2 カンパニー制への対応、グループ全体の利益の最大化 メインフレーム並の安定感をもつUNIXサーバ「PRIMEPOWER」をプラットフォームに、「Oracle E‐Business Suite」 により各カンパニーの実績データを一気通貫で管理できる基幹システムを再構築
3 災害等への対応、24時間365日、止まらないシステム 富士通のアウトソーシングサービスを利用し、24時間365日、安心の安定稼動。障害時の迅速な復旧、災害等への対応も万全に。会計、業績管理では運用面はもとよりアプリケーションの保守もアウトソーシング

2003年、ミツカングループは創業200年を迎えました。ミツカングループ本社様では201年目を第三創業と位置付け、グループの新時代を切り拓く企業戦略を次々と打ち出しています。1998年にはスピード経営時代に応えるべく分社型カンパニー制を導入。2000年にはカンパニー制に対応しさらなる業績拡大を図るために、ビッグバン導入による基幹システムの再構築プロジェクトがスタートしました。今回のプロジェクトでは高度な業績管理の実現を最終の目標に定めました。
第三創業のビジネス基盤となる新基幹システムのプラットフォームには、メインフレーム並の信頼性をもつ高性能UNIXサーバ「PRIMEPOWER」を選択。ERPとして採用された日本オラクルの「Oracle E‐Business Suite 11i」との組合せで、業績拡大に寄与する次世代ITインフラを実現しています。新基幹システムは2003年に本稼動を開始し安定運用を続けています。新基幹システムの運用は災害等への対応や障害時の迅速な復旧などを考慮し富士通のアウトソーシングサービスを利用しています。
ミツカングループ本社様は、新グループビジョンを策定し、2004年6月よりコーポレートロゴを「mizkan」に一新。次代へ、ミツカングループの新たな挑戦を富士通の技術力と総合力が支えています。

導入の背景

第三創業のビジネス基盤を支える基幹システムを再構築

竹嶌 敏雄
株式会社ミツカンビジテック
情報システム部 システム管理課 課長

「やがて、いのちに変わるもの。」お酢はもとより「味ぽん」「おむすび山」「金のつぶ」など数多くの人気商品でおなじみのミツカングループの新しいグループスローガンです。一度は目にし耳にした方も多いことでしょう。このスローガンには、創業200年を契機にさらなる飛躍を期してミツカングループ本社様が策定した新グループビジョンの考え方が凝縮されています。新グループビジョンでは、お客様第一を基本に、一歩進んだ「安全・安心」の提供と、ミツカンならではの「微生物育種」「発酵・醸造」等の独自技術を一層活かし、明確な根拠に基づく「健康」をおいしく提供することを目標と定め、「健康」を提供する企業としてのさらなる成長が示されています。

ミツカングループ本社様では、新グループビジョンを策定する一方で、さらなる業績拡大を図るべく、経営スピードアップと経営人材育成を目的に分社型カンパニー制を導入するなど第三創業に向けてのビジネス基盤づくりも着々と進めました。その一環として今回の基幹システム再構築もありました。
「業績向上に寄与するシステムとはどのようなものか。今回の出発点はここにあります。そのために、ミツカングループとして、今後、ますますスピード経営が求められる中、社員一人一人が計画や行動をする上で指標が見える、KPIに基づく業績管理システムを構築していくことを大きな目標に定めました。また、グループ全体の利益を最大化するための全体最適の視点や、各カンパニーの業績を正確に把握し評価するには基幹データの一元化も不可欠でした。こうした新たな課題に応えるには基幹システムの再構築を行う必要がありました」と当時、次期グループ情報化プロジェクトのリーダーであった、竹嶌敏雄氏(現 株式会社ミツカンビジテック 情報システム部所属)は振り返ります。

導入の経緯

大きな安心感と信頼感で富士通をITパートナーに選択

従来、ミツカングループでは基幹システムをメインフレームで構築し、必要に応じて最適な業務システムを順次導入していました。しかし今回の基幹システムの再構築プロジェクトは従来と大きく発想の異なるものでした。「基幹システムをつくってそこからデータを吸い上げるというよりも、業績管理システムで活用するためのデータがとれる基幹システムとはどういうものか、ということからスタートしました。単なるシステム構築ではなく、第三創業へ向かう経営の思いや世界観をITで注入したものといえます」(竹嶌氏)

新基幹システムの構築ではERPパッケージを採用しました。その理由について「当社において情報システムに対するリソース配分の更なる効率化を図りたいと常々思考する中で、方向性として良きパートナーと連携してアウトソーシング化を進めていきたいと考えており、実現する為にはオープンな環境の構築・運営であると考え、パッケージ戦略もそのひとつの位置付けとしERPの採用を決めました。ERPには実質的にグローバルスタンダード的なポジションにある日本オラクルの「Oracle E‐Business Suite 11i」を選択しました」と竹嶌氏は語ります。さらに続けて「ERPによるビッグバン導入は今後のミツカングループの命運を左右する大きな挑戦です。そこで新基幹システムのプラットフォームには、メインフレームで30年来、安定運用をご支援いただき、大きな安心感と信頼感のあった富士通にご協力をお願いすることになりました。富士通は、目標実現に向けて私たちと共に歩んでいただけるITパートナーであると確信できたことが選定における大きなポイントです。その確信が正しかったことをあらゆる局面で実感しています」(竹嶌氏)

システムの概要

高い安定性が求められる新基幹システムのプラットフォームに「PRIMEPOWER」を採用

ビジネスの生命線となる新基幹システムには24時間365日、止まることを許されない高い安定性が求められました。そのプラットフォームとして採用されたのが「PRIMEPOWER」でした。「当時、データウェアハウス系で「PRIMEPOWER」をすでに使っていましたので、運用経験もあり、その高信頼性を実感していたことと、富士通からメインフレーム並に安定稼動するUNIXサーバとして強くお薦めいただいたことが選択につながりました」と竹嶌氏は選択理由を語ります。
最も高度な処理能力が求められるERPサーバにPRIMEPOWER 2000、さらに業績サーバにPRIMEPOWER 1000、APS生産計画サーバに PRIMEPOWER850、テストサーバにPRIMEPOWER800、開発用サーバにPRIMEPOWER 400と数多くの「PRIMEPOWER」が採用されています。また、サブシステムとしてEDIサーバや帳票サーバ、業績トランスフォーマサーバ等にIAサーバ「PRIMERGY」も十数台導入されています。
「当社の売上の大きな部分を占めるドライ業務の受注に関しては今回はあえて再構築せずメインフレームでまだ動かしています。メインフレームや既存データベースと新基幹システムとの連携についても富士通を中心につくりあげていただきました」(竹嶌氏)

[図]新システムインフラ構成概要、図を拡大表示

開発工数約3000人月の大規模システム導入の成功は社内外の緊密な連携が重要なポイントになりました。「グループ本社の近くに開発のための事務所を借り、富士通に音頭をとっていただき、常時150人規模のプロジェクトメンバーがFace to Faceのコミュニケーションを図りながら開発を進めていきました。当社、富士通、オラクルなど関係会社のトップ同士も実務者を交えて定期的に会合を開くなど、トップから担当者まで強固なパートナーシップを築けたことが構築成功の鍵になったと考えています。また、社内においては各カンパニーからキーマンをプロジェクトに参画させるなど全社一丸となって同じ思想のもと同じ時間軸で取り組めたことがスムーズな導入につながりました」(竹嶌氏)

新基幹システムの運用は、障害時の迅速な復旧、災害への対応、人的資源の本業集中等を考慮し、富士通のアウトソーシングサービスを利用しています。
「メインフレームの時代から富士通のアウトソーシングサービスを利用していましたので、新基幹システムの運用もお願いすることになりました。今回は特に日配品である納豆商品などチルド事業の受注・出荷システムも加わったことから、24時間365日、安定稼動の意味合いが今まで以上に大きくなっています。また、財務会計と業績管理ではアプリケーションの保守も富士通にアウトソーシングしています」(竹嶌氏)
新基幹システムのサーバ群は富士通のアウトソーシングサービスを提供している「館林システムセンター」に設置。センターとグループ本社、各拠点は高速ネットワークで結ばれ、日々の業務が進められています。

将来の展望

ITでさらなる業績拡大に寄与

新基幹システムは2003年3月に財務会計システム、6月と7月にチルド事業の受注システム、7月から5ヵ月をかけて国内13工場に生産管理システム、12月に業績管理システムが導入されました。
「本稼動以来、お陰様で安定稼動を続けています。導入効果も、チルド事業の機会損失やロスの減少、グループ内での需給情報のシームレス化、需要予測の精度向上など着実にでてきています」と竹嶌氏は語るとともに、現在のテーマについて言及します。「KPIと3軸(組織・製品・顧客)で利益管理をタイムリーにできる環境は実現しましたが、業績管理システムは社員一人一人が使いこなさなくては意味がありません。情報システム部門には啓蒙などのケアが求められており、業績管理システムの活用を具現化していくことが第一の使命です」(竹嶌氏)
その他の課題として「バージョンアップ等オープン化への対応や、24時間365日システムを停止させないためのリスクマネジメント、メインフレームで動かしているドライ業務の受注システムをどうするか」と竹嶌氏は主な項目を挙げます。

今後の抱負について竹嶌氏は「今回のプロジェクトではミツカングループの経営戦略の一翼をITで担うことができました。今後、業績拡大にさらに貢献できるように一層努力していきたいと思います。今回、本当にいいパートナーシップが築けたのは富士通だからという部分も非常に大きいと考えています。それは、組織力はもちろん誰が来ても安心して一緒に仕事ができる富士通のDNAともいうべきものがあるからだと思います。これからも互いに切磋琢磨し、一歩先行くパートナーシップを築いていきたい」と力強く語ります。

伝統と革新。原点を大切にしながらも常に変革を繰り返し新たな歴史をつくり続けてきたミツカングループ。その新たなチャレンジを富士通は技術力と総合力でこれからもしっかりと支えていきます。

【会社概要】

株式会社ミツカングループ本社

  • 所在地: 愛知県半田市中村町2-6
  • ミツカングループ代表: 株式会社ミツカングループ本社代表取締役社長 中埜 又左エ門 和英
  • 創業: 1804年(文化元年)
  • グループ社員数: 約2,530名
  • 2004年2月期/2003年度グループ業績: グループ売上高 1458億円/グループ経常利益 86億円
  • 事業内容: ミツカングループ全体の戦略を考え、資源配分を行い、新技術や新規事業を開拓し新たなビジネスを切り拓くとともに、海外事業によって活動領域の国際化を推進。また、グループ全体に企業理念と21世紀ビジョンを浸透させ、求心力を保持し、ビジョン実現に向けグループを牽引する役割を果たす。
  • ホームページ: 「株式会社ミツカングループ本社」ホームページ

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