3月下旬から4月上旬にかけて、菜の花(別名 菜種)の咲いている時期に降り続く雨のことを「菜種梅雨」と言います。
菜の花の甘い香りが漂ってきそうな名前ですね。
菜の花をはじめ色々な花を催す(咲かせる)という意味で、「催花雨(さいかう)」という別名もあります。
同じ発音の「菜花雨」(菜種の花の雨)から「菜種梅雨」になったという説もあります。
春雨(はるさめ)は、このころの優しい雨のことを言う場合が多いようです。
春から夏にかけては、植物にとって成長を促す大切な雨が降ることから、この時期の雨に植物の名前が付いているものが多いです。
「菜種梅雨」の季節が終わり、5月初旬は「たけのこ梅雨」、そして、5月中旬からは「卯の花くたし」。その後、梅の実の熟す頃、本格的な「梅雨」がやってきます。
雨で季節の移り変わりを感じてみるのも風情があっていいですね。