総合発表会2016の受賞分科会

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6月9日(木)に開催された総合発表会において2015年度分科会の優秀研究成果と発表賞が選定され、表彰されました。

総合発表会2016 ご案内(ご参考)


Leading-edge Systems研究 最優秀賞

  • オープンデータの活用可能性に関する研究

Leading-edge Systems研究 優秀賞(2編)

  • SDIに向けたネットワークの検討
  • 事業継続へ向けたサイバー攻撃の早期対策の研究

Leading-edge Systems研究賞(2編)

  • 上流工程から取り組むテストプロセスの体系的改善
  • システム運用時の障害や性能低下などのトラブルを事前に予防・予兆回避する技術の研究

発表賞(3編)

  • 効果的なビッグデータ利活用とその基盤となるデータマネジメントのあり方研究
  • 現行仕様踏襲を前提としたシステム再構築における現行調査手法の研究
  • 情報漏えい防止と活用に関する情報システム部門の役割について

Leading-edge Systems研究 最優秀賞

オープンデータの活用可能性に関する研究

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本研究の成果は、オープンデータが既にビジネス活用できることを企業調査と実機検証により確認し、将来的なビジネス活用案を示したことである。 企業がオープンデータ活用をはじめるために、オープンデータ活用企業の生の声を集めたベストプラクティス集と、オープンデータを実際に調査・実機検証した手順をまとめたスタートアップガイドを作成した。これらのツールを活用し新たな価値を生む企業・組織となるよう準備を始めることを提案する。

Leading-edge Systems研究 優秀賞(2編)

SDIに向けたネットワークの検討

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ITインフラの運用フェーズの問題に対して、手動で行っていた作業をSDI(Software Defined Infrastructure)技術によって自動化することで問題解決できることを示した。トラブル事象の検知から対応に至るまでの「情報収集、原因調査、対策立案」を自動制御シナリオとして事前定義し、検知から対応までをリアルタイムに自動制御するための新しい方式として提案した。さらに実機検証を実施し、自動制御シナリオを適用することで、システムトラブルの早期復旧および運用負荷を大幅に削減可能できることを実証した。

事業継続へ向けたサイバー攻撃の早期対策の研究

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企業をめぐるサイバー攻撃については急速に脅威が増し巧妙化してきている。セキュリティ対策には「100%の安全」はないこと、ひとたび情報セキュリティ事故が発生すると企業の事業継続を脅かす問題に発展することから大規模地震といった災害時における事業継続計画と同レベルで対応手順をまとめる必要がある。 セキュリティ事故事例の事業影響度分析を行ったうえで、対応フロー、必要な機器類、対応手順等について情報セキュリティ非常時ガイドラインとしてまとめた。

Leading-edge Systems研究賞

上流工程から取り組むテストプロセスの体系的改善

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ICTの浸透度が深まり、システム障害が社会に与える影響が大きくなっているが、障害は今でも繰り返し発生している。 これらを低減するためには新たなアプローチが必要であると考え、上流工程からシステム開発全体を俯瞰するテストプロセス改善モデルについて研究した。 当分科会では、既存のテストプロセス改善モデルを組み合わせたハイブリット版テストプロセス改善モデルを提唱し、その有効性について検証した。

システム運用時の障害や性能低下などのトラブルを事前に予防・予兆回避する技術の研究

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安定したシステム稼働を実現するため、発生するトラブルに対して未然に対処することが求められている。しかし、実際のシステム運用では未然にトラブルを検知し、予防することの対策は遅れており、トラブル発生後に対応しているのが実情である。本分科会では、システムの「いつも」を把握し、そこから「いつもとちがう」トラブルの芽を発見することにより、トラブルを未然に防ぐ方法について研究をおこなった。

発表賞

第一会場

効果的なビッグデータ利活用とその基盤となるデータマネジメントのあり方研究

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ビッグデータ利活用への関心は年々高まっている。しかしながら実際に企画検討を開始すると、分析目的の設定や必要データの収集手順等、次々と難題にぶつかることが多い。当研究では成功に向けたプロセス整理を目標とし、自社で保持するデータの調査や他社事例探索など現状把握♀驩謦ト作業を体系化するとともに、組織間の役割分担を明確にした。また、必要データを「収集~変換~保管」する手順についてもツール化し、全体を「ビッグデータ利活用プロセス」として構成した。

第ニ会場

現行仕様踏襲を前提としたシステム再構築における現行調査手法の研究

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現行仕様踏襲を含むリビルド(再構築)を成功させるには、従来のV字型プロセスにプログラムからの現行仕様調査を加えたN字型開発プロセスが有効であることを導き出した。さらに、システム資産と業務文書を突合し、有識者・ユーザーが不足している状況においても現行仕様を調査できるプロセスを確立した。

第三会場

情報漏えい防止と活用に関する情報システム部門の役割について

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企業は情報を利活用することで、業績向上のビジネスチャンスとしている。一方、企業の情報漏えい事故は後を絶たず、対策の必要性に迫られている。その結果、漏えいリスクを恐れるあまり、情報システム部門は、過度なセキュリティ対策を講じ、情報の利活用を妨げている実態がある。本研究では、「安全かつ効率的に情報を利活用するために情報システム部門がすべきこと」を提唱し、企業における情報システム部門の価値向上を目指す。

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