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トップは語る こぼれ話

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取材時にお伺いしたものの会報Familyで掲載しきれなかった話題をピックアップ。
各分野で活躍中のトップの、仕事時間以外の横顔をご紹介いたします。

【2014年度 CONTENTS】


会報 Family 362号 株式会社ニデック

一人で過ごすリラックスタイムが活力の素
株式会社ニデック 代表取締役社長 小澤 素生 氏

眼科や眼鏡店で視力検査をする時に「まっすぐに伸びた道路の先に気球がある」絵をご覧になった方は多いと思いますが、これはニデック社の製品に使われているものです。


ニデック社のオートレフラクトメーター
に使われている気球の絵

気球はいまやニデック社のイメージのひとつとして定着しています。そんなところから、同社は地元蒲郡の出身で国内の女性熱気球パイロットの草分けである倉橋朋子さんのスポンサーも務めています。各種大会ではNIDEKのロゴが入った気球が大空を舞っています。

実は、小澤社長、“空”とは浅からぬ縁があります。ご自身が空を飛んでいらしたのです。最初はハンググライダーで滑空し、次にパラグライダーのライセンスを取得して、たびたび空を飛んでいたそうです。さすがに会社で重要なポストに就くようになると、周りに止められ、やむなく断念されたそうですが、何ものにも遮られずに空中飛行できる醍醐味はなかなか他では味わえない、とおっしゃいます。


空を飛ぶ解放感もさることながら、忙しい毎日のなかで一人きりになれる時間が、小澤社長にとって貴重であり、リフレッシュタイムとなるのでしょう。あるいは、一人でリラックスすることで時には何かのヒラメキが生まれるのかもしれません。

目下夢中になっているのはジョギングとエレキギター。ジョギングはGPSを使って自動的にランニングデータを記録してくれるアプリケーションを使い、カロリー消費や積算距離をチェック。ちょっと空いた時間でもすぐに始められるジョギングは効率の良いスポーツだし、毎日走る距離が増えていくことが楽しいのだそうです。

ギターは高校生の頃に始め、大学に入って初めて自分でエレキギターを買ってから凝り出し、現在も8本のギターを所有。皆が寝静まった真夜中にヘッドフォンをつけながら弾いていらっしゃるそうです。年齢とともに曲の好みも変遷し、現在はブルース系の曲を弾くことが多いのだとか。お気に入りのギタリストはゲイリー・ムーア。ソチ五輪でフィギュアスケートの羽生結弦選手がショートプログラムに用いたことで一躍注目された『パリの散歩道』を作曲したギタリストです。

ギターは自分で弾いて自分で聴いて自分で感動する、と冗談を交えながら話される小澤社長。ギターの腕前をどこかで披露する予定もないし、他人に聴かせる気も毛頭ないそうで、あくまで「一人の時間」にこだわっていらっしゃるようです。残念ながら、名演奏を聴くことができるのは今のところ“壁”だけのようです。


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会報 Family 361号 株式会社トウ・ソリューションズ

未知のものに出会う高揚をエネルギーにして
株式会社トウ・ソリューションズ 代表取締役 鳥越 正敏 氏

鳥越社長は自他ともに認める新し物好き。特に小型のガジェット類には目がなく、ワクワクしながら発売を待つこともしばしばだとか。タッチパネル式のスマートフォンが普及する以前から、パームトップPC型の携帯、次にはQWERTY配列キーボードの3Gスマートフォンを愛用されるなど、ガジェット好きは趣味と実益を兼ねている、と言えそうです。

現在もっとも気になっているのが「iBeacon(アイビーコン)」だそうです。iBeaconは、いま注目を集めるBLE(Bluetooth Low Energy)を使った新技術。BLE端末が発信する情報はスマートフォンで自動受信することができるため、MLB(メジャーリーグ)のスタジアムなどでは、その日の対戦情報を流したり、座席の場所を示したり、あるいは店舗でクーポンを発行したりするのに活用されています。

鳥越社長が最近入手したのは直径2cmほどのコイン型のBLE端末。これを工場内の部品管理などに利用できないか、目下検討中だそうです。近年、工場での部品管理はますますシビアになってきており、BLE端末とともに使い勝手の良いアプリケーションを開発すれば、かなり需要はあるのではないか、とおっしゃいます。独特の感性でガジェットの持ち味を把握し、それをもとに新たな商品展開にチャレンジする鳥越社長。次は一体どんなガジェットをキャッチされるのでしょうか。

新し物好きの根底にあるのは大いなる好奇心、と言えそうですが、もう一つ、鳥越社長の好奇心を満たしてくれるのがダイビングです。小さなころから海に潜ることは大好きだったそうで、2000年にお嬢さんがダイビングを始めるというタイミングで、ご自分も一緒にライセンスをとられたのだそうです。いまではお嬢さんお二人や社員の方々とともにあちこちへダイビングに出かけられています。


ダイビングを楽しむ鳥越社長

ダイビングの醍醐味を伺うと、怖さの後の楽しさという答えが返ってきました。何度も潜っていても、しばらくブランクが空いたあとに潜る1本目は非常な恐怖を感じるのだそうです。ただ、2本目以降はその怖さを上回る楽しさがあり、見たこともない生物や植物が広がる光景はダイビングでしか味わえない高揚感だとおっしゃいます。さらに呼吸をある程度コントロールできるようになると、無重力空間のように海中に浮遊することができるそうで、地上では味わえない感覚だそうです。


新しいガジェットや深い海が発信するエキサイティングなエネルギー。それが鳥越社長のパワーにつながっているのかもしれません。


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会報 Family 360号 株式会社サンプラザ

生産者の想いを心に刻んで
株式会社サンプラザ 代表取締役社長 笠原 雅志 氏

サンプラザ全店で展開されている「医・食・同・源」をテーマにした食材へのこだわり。このテーマを掲げたのは、笠原雅志社長ご自身の食生活への反省もあったのだそうです。多忙な中での暴飲暴食が災いし、体調をくずされ、改めて「食」の質に眼を向けるようになったとおっしゃいます。

現在は大好きなゴルフもお預けだそうですが、そんな笠原社長の心をとらえて離さないのが「読むゴルフ」。35年間シングルを維持し、北極圏から南米チリまで世界中のグリーンを席巻した夏坂健さんの著作は愛読書のひとつ。『ゴルフへの恋文』を読んで以来、すっかりその筆力に魅了されたとおっしゃいます。故人となられた夏坂さんの著作は絶版も多いのですが、笠原社長は手を尽くしてすべての著作を入手し、何度も読み返されているそうです。良いと思ったものにはとことんこだわり抜くのが笠原社長流なのでしょう。ゴルフにまつわる様々なエピソードをエスプリの利いた筆致で描く夏坂さんですが、料理に関する著作もあり、それがまた笠原社長の興味を引き寄せる要因のようです。

同様に、食通の池波正太郎が書いた『鬼平犯科帳』や『剣客商売』シリーズもお気に入りで、時代劇の面白さもさることながら、小説に出てくる料理のレシピを考える愉しみもあるとおっしゃいます。小説だけではなく、食に関連したマンガも大好きで、なかでも「子どもが作る“弁当の日”」の提唱者である竹下和男先生も登場する『玄米せんせいの弁当箱』(魚戸おさむ・北原雅樹 著)は食事の大切さ、食文化の豊かさを教えてくれるおすすめのマンガだそうです。

笠原社長が食にこだわるのは、食べることが健康につながり、さらに子どもたちの人間形成にも大きく関わると考えているからです。将来をになう子どもたちに何か手助けをしたいという気持ちを常に持っており、チャリティゴルフを開催して集まった寄付金を小・中学校、保育園に図書を寄付するという活動を行ってきました。今後は料理をテーマに何か子どもたちのためになることを手がけていきたいとおっしゃいます。安全な食材で美味しく調理し、それを大切に「いただきます」という思いを心に刻んで食べることで、子どもたちの喜びを呼び起こし、真の豊かさを感じてほしい、そんな思いがおありのようです。

生産者の方たちが丹精込めて生産された食材で、愛情をこめてつくる料理は、人の心にインパクトを与えるとても力強い存在だとおっしゃる笠原社長。食にこだわる挑戦はこれからも続いていくに違いありません。


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会報 Family 359号 飯山赤十字病院

美しい故郷を背景にヴィオラを奏でる
飯山赤十字病院 院長 古川 賢一 氏

生まれも育ちも信州で、豊かな自然を育むこの地に深い愛着と誇りを持っている古川院長。そんな気持ちを代弁するかのように、飯山市をロケ地に据えて製作された映画が「阿弥陀堂だより」(2002年)です。


映画に登場した阿弥陀堂は現在でも大切に保存され、
観光名所の一つになっている。
写真提供:一般社団法人信州いいやま観光局

美しい映像風景の中に登場人物それぞれの死生観が織り込まれ、観終わったあとに爽やかな印象を残す作品です。小泉堯史監督が日本の原風景を求めてロケ地を探し歩くうちに行き着いたのが飯山市なのだそうです。およそ一年に及ぶ長期撮影によって、棚田の春夏秋冬、季節の風物など、飯山の四季を鮮やかに描き出しています。そしてこの物語の主人公が女医ということもあり、飯山赤十字病院も全面的にロケに協力したのだそうです。この映画を通じて飯山の美しい風景を紹介できたことは古川院長の大きな喜びでもあります。地元の方自身が「こんな美しいところに住んでいたんだ」と感慨を新たにされているのだそうです。


この映画は、タイトルにある阿弥陀堂を守る老女役で当時91歳の北林谷栄さんが名演をしたことでも話題になりました。ちなみに北林谷栄という芸名は20歳の頃に長野県を旅し、林、谷川の美しさに感動して付けたのだそうです。なんとも不思議な偶然ですね。

医療を通じて故郷に貢献する古川院長ですが、実はもうひとつ、別の顔をお持ちです。それはヴィオラの演奏家。長野楽友協会および県民文化会館のオーケストラに所属し、ヴィオラ奏者として活躍されているのです。長野楽友協会では年2回、定期的にコンサートを開いておられます。県民文化会館のほうは不定期ですが、他にもイベントで開催されるロビーコンサート、バレエやオペレッタのオーケストラに参加されるなど、たびたび演奏の機会を持たれています。

ヴィオラは小学生のときに始められたそうで、半世紀に及ぶキャリアがあります。ご出身の信州大学には学生による交響楽団があり、古川院長も所属しておられましたが、そこで知り合ったのが現在プロのヴァイオリニストとして活躍なさっている園子夫人です。お嬢さんはファゴットを吹かれるそうで、ご家族3人でコンチェルトを奏でることもあるのだとか。

そしてコンサートでは奏者として参加されるだけではなく、しばしば解説者も務められます。曲の成り立ちや作曲者の解説という通り一遍なものではなく、いかに興味をもって聴いていただくかに力点を置き、ユーモアを交えながら解説をなさるのだそうです。そのため毎回原稿を考えるのが一苦労で演奏よりも骨が折れるとおっしゃいます。できるだけ聴衆に楽しんでもらいたいという古川院長のサービス精神がうかがえます。

そのサービス精神はさらに講演などにも反映されていて、常に20タイトルくらいのトピックを持ちながら、依頼に応じて話し分けるのだとか。まさしく多才を絵に描いたような方です。


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会報 Family 358号 OCHIホールディングス株式会社

感性豊かで独特の個性を持つ福岡とともに
OCHIホールディングス株式会社 代表取締役社長 越智 通広 氏

OCHIホールディングスグループのトップとして、あまり余暇のとれない忙しい日常を過ごされている越智社長。出張のための移動時間が唯一持てるまとまった時間のようで、その際はよく読書をされるそうです。最近衝撃を受けた本はクリス・アンダーソンの『MAKERS』。第三の産業革命のような内容に大いに知識欲を刺激されたのだとか。読む本のジャンルに特にこだわりはなく、読みたいときに読みたいものを読むのが越智社長流。話題になったものは手にとって必ずご自分の目で確かめてみる。貪欲でありながら、常にオープンマインドな社長のお人柄がうかがえます。小さな本の中に、スリルやエンターテインメント、息抜きなど、たくさんの要素を見いだされているのかもしれません。


ちなみに2006年『きょうの私は、どうかしている』で小説家デビューした越智月子氏は実妹でいらっしゃいます。お二人ともご多忙のご様子ですが、たまには兄妹でゆっくり本の話を交わされることもあるのでしょうか。

読書とともに好奇心をくすぐるのが音楽。こちらもジャンルを問わず興味を持ったら何でもお聴きになるのだそうです。福岡市は数多くのミュージシャンを輩出している土地柄です。人口あたりに占めるライブハウス数は東京都に次いで多く、なかでも伝説のライブハウスとして有名なのが天神にある『照和』。井上陽水、長渕剛、武田鉄矢、チューリップ、甲斐バンドをはじめとする名だたるミュージシャンがここを拠点としてライブを行っていました。現在でも連日、若手のミュージシャンがパフォーマンスを繰り広げています。

また、福岡市にある精華女子高等学校の吹奏楽部はコンクールの強豪校として有名ですが、その現役高校生ブラスバンドの演奏が2014年2月に『熱血!ブラバン少女』というタイトルでCD化されています。発売直後にはオリコンのクラシック部門1位、全体でも25位に入るほど人気を博しています。

越智社長ご自身はジャズやゴスペルのライブが大好きで、時間があるときは必ず出かけられるそうですが、たまたま立ち寄ったクラブで胸に沁みるライブに出会うこともあり、福岡という土地柄の面白さ、音楽の底辺の広さを痛感するとおっしゃいます。数々のスターを生み出す個性豊かな福岡の土地にいらっしゃるからこそ、日々の英気を養えているのかもしれませんね。



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