Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

研究開発

富士通の研究開発のミッション

お客様の新たな価値の創造や、ユビキタス社会の発展に貢献することを基本方針として、次世代のサービスやサーバ、ネットワーク、さらにそれらを支える電子デバイスや材料に至る先端技術の研究開発を推進いたします。

新しいビジネスの創出を促進する。先端技術を生み出し、蓄積する。グローバルにバリューチェーンを構築する。社会的な責任を担う。


株式会社富士通研究所

2007年3月期における先端研究の主な成果

(1)Web2.0時代のWebマーケティング技術を開発

インターネット上の掲示板やブログ注1から、中国語や英語で書かれた企業や製品に関する評判情報を抽出し、分析する技術を開発しました。現在、日本語に対応したサービスを当社子会社にて提供していますが、今回開発した技術により、日中英の三ヶ国語に対応し、グローバルな市場における企業や製品情報のマーケティング分析を可能にしました。

(注1)ブログ:日記などを公開する簡易型ホームページ



(2)サーバシステム高性能化のためのキーテクノロジーを確立

世界初の1チップ10ギガイーサネットスイッチLSI

サーバシステムを高性能化する技術として、世界で初めて10ギガ信号を1本の信号線で伝送する高速インターフェースを備えた、10ギガイーサネット注2スイッチLSIおよび本LSIを使ったスイッチ装置を開発しました。これにより、次世代サーバの小型化、低コスト化、省電力化に加え、これまでデータセンター内の機器接続のために複数の規格で構成されていたネットワークを10ギガイーサネットで一つに統合して運用管理を容易にすることが可能になりました。本技術はブレードサーバ「BX620」の内蔵スイッチにも適用されています。

(注2)イーサネット(Ethernet):IT機器を接続する最も標準的なLAN規格



(3)最新の映像符号化方式H.264/AVCの実用化技術を開発

高効率映像符号化方式H.264 を採用したハイビジョン映像伝送装置「IP-9500」

最新の映像符号化方式H.264/AVCにより、人の視覚特性を利用して高品質に符号化するアルゴリズムと、高画質を保ったまま符号化に必要な演算量を5分の1に削減すると共に、データ転送の無駄を省き30%高速化する独自技術を開発しました。本技術は、当社が製品化した世界初のハイビジョン映像に対応した低電力映像符号化LSIや、インターネットを利用してハイビジョン映像をリアルタイムで配信できる伝送装置「IP-9500」に適用しています。



(4)世界最高レベルの電力効率をもつWiMAX用増幅器を開発

窒化ガリウムHEMTを用いた高効率増幅器

屋外や移動環境においても、大容量の情報を快適に利用できる次世代ワイヤレスブロードバンドシステムを実現するWiMAX注3の基地局と端末向けの送信用アンプを開発しました。基地局用では、窒化ガリウムHEMT注4を用いた高効率な送信アンプをKDDI(株)と共同で開発しました。HEMTの結晶構造の開発やデジタル歪補償技術の導入などにより、従来の2倍に相当する電力効率を達成しました。これにより、基地局の小型化、低電力化が実現できます。また、WiMAX端末用では、小型で歪みの少ない低電力アンプを実現しました。これにより、端末の通話時間を約1.5倍長くできると同時に、送信時の伝送速度を従来に比べ1.5倍高速化することができます。

(注3)WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access):IEEE802.16およびIEEE802.16eに準拠した無線通信の規格。時速120キロメートル程度の移動環境でも、毎秒約75メガビットの高速なモバイルサービスを提供できます。

(注4)HEMT(High Electron Mobility Transistor):1980年に当社が世界に先駆けて開発した超高速に動作する高電子移動度トランジスタ。


nano tech 2007国際ナノテクノロジー総合展・技術会議で
nano tech大賞を受賞

nano tech大賞受賞

nano techは2002年より年に1度開催されているナノテクノロジーに関する世界最大の国際総合展示会・技術会議です。nano tech大賞は、展示会の最優秀な出展者に与えられるものですが、今回の受賞は、光通信デバイス向けの量子ドット技術、将来のLSI向けカーボンナノチューブ配線、人工抗体(修飾型アプタマー)等の当社最新技術のほか、量子ドットレーザのベンチャー企業である(株)QDレーザのナノテク実用化に向けた取組みが評価されたものです。

研究開発費

2003年(研究開発費)2857億円、売上高比6.2%。2004年(研究開発費)2509億円、売上高比5.3%。2005年(研究開発費)2402億円、売上高比5.0%。2006年(研究開発費)2415億円、売上高比5.0%。2007年(研究開発費)2540億円、売上高比5.0%。(3月31日に終了の会計年度)

セグメント別研究開発費

(2007年3月)

合計2540億円。テクノロジーソリューション(51.5%)。ユビキタスプロダクトソリューション(14.4%)。デバイスソリューション(18.2%)。その他(15.8%)。


2008年3月期における先端研究の方針

テクノロジーバリューチェーンによる新ソリューションの構築

サービス、コンピュータ、ネットワーク、およびこれらを支える電子デバイスや材料に至る幅広い先端技術を融合して付加価値の高いソリューションの創出に向けた研究開発を推進いたします。

重点領域

  1. 次世代ITサービス技術
  2. 次世代サーバ技術
  3. 次世代ネットワーク技術
  4. システム/デバイスの差別化技術
    (新端末、画像、電子ペーパー、低電力化、信頼性)
  5. 新分野、フロンティア技術
    (ナノテクノロジー、ロボット)

将来ビジネスに向けた先行、新分野の研究開発

  • ペタスケールコンピューティング
    (次世代スーパーコンピュータ)
  • 次世代移動通信技術
  • ナノテクノロジー
  • 安心・安全な社会を実現するためのITS技術
  • 人間的なインテリジェンスを持ったヒューマノイド型ロボットの技術
  • 少子高齢化社会のライフスタイルを支えるIT技術
  • 地球環境に配慮した材料やソリューション

技術、製品の可能性を拡げる共同研究の推進

大学、研究機関、企業との共同研究をグローバルに推進します。



株式会社富士通研究所