スリム化投資時代に応える 仮想化ソリューション

厳しい経営環境のなか、コスト削減は企業において最優先課題です。しかしその一方で、情報活用による競争力の強化や運用管理の効率化、内部統制への対応、グリーンITなど、企業の継続的成長のためにさまざまな課題の解決も急務です。
いま、ITコストを抜本的に改革し、経営戦略を支えるIT投資にシフトしていくことが求められています。ITシステムのスリム化と強靭化をバランスよく進めるために最適な解決策の1つ、それが仮想化ソリューションです。いよいよ仮想化は本格普及の時代を迎えました。これからは仮想化技術をいかに活かすか、そのノウハウも問われてきます。
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ITコストを抜本的に改革し、経営戦略を支えるIT投資にシフト
世界的な経済危機に端を発し、経営環境が厳しさを増すなか、企業はあらゆる領域でコスト削減を進めています。IT予算もまた例外ではありません。しかしその一方で、多様化するビジネスに対する迅速な対応や、法規制、地球温暖化対策への貢献など企業が社会的責任を遂行していくうえでITの活用は不可欠です。
ITコストを抜本的に改革し、経営戦略を支えるIT投資にシフトしていく、つまり全体最適に向けたITシステムのスリム化と強靭化が、現在はもとより今後の企業の成長を大きく左右します。
スリム化とは、必要のないコストを抑え、無駄のないシステムを構築する「守るIT」です。IT投資の抑制、リソースの有効活用、運用の効率化など現在の課題を解決します。
一方、強靭化とは、コア業務関連のシステムを強化し競争力の向上をはかる「攻めるIT」です。サービス提供の迅速化、開発生産性の向上、業務継続性、セキュリティの向上、グリーンITなど中長期的な課題の解決をはかります。
多くのIT課題を解決する仮想化ソリューション
スリム化投資時代に、守りと攻めのITをバランスよく進めていくために最適な解決策の1つ、それが仮想化ソリューションです。前述のITシステムのスリム化と強靭化の各課題は、裏返せば仮想化のメリットでもあります。
仮想化ソリューションは多くのIT課題を解決に導きます。しかも、一度に複数の課題に取り組めることが特長です。たとえば、コスト削減しつつ、開発生産性の向上、サービス提供の迅速化を実現するなど仮想化を導入した多くの企業が複数の効果を享受しています。
代表的な仮想化ソリューションであるサーバ仮想化、ストレージ仮想化、クライアント仮想化と、経営課題、IT課題との関係性をまとめたのが次の図です。

さまざまな課題を解決できるため、何をどこまで仮想化するのか、目的の明確化もとても大切になります。
仮想化技術普及の背景にニーズとシーズの一致
なぜいま仮想化なのか。仮想化とは、物理的な性質や境界を覆い隠し、論理的な資源利用に分割して提供する技術です。たとえばサーバ仮想化では、1台の物理サーバ上に複数のOSを搭載し、それぞれのうえでアプリケーション(業務システム)を同時に稼働させることができます。
仮想化は、1970年代にメインフレームにおいて生まれた技術で、1980年代には企業内ネットワークを分割するVLAN(バーチャルLAN)(注)をはじめ、基本的な仮想化技術はほぼ確立しています。仮想化技術の世界が大きく動き出すのは、オープンサーバ、とくにPCサーバへの適用が契機です。サーバ仮想化が急速に広まりつつある背景には、ニーズとシーズの動向の一致があります。
まずニーズでは運用管理コストの増大が大きなポイントとなっています。サーバの低価格化に伴い、部門や業務ごとにサーバが個別導入され、企業全体のサーバ台数は増加するばかりです。管理できていない隠れサーバの存在リスクも生じています。また、CPUやメモリなど近年の性能向上により、使いきれていない余剰リソースが増加し、潜在的な過剰投資も問題化しています。また内部統制、コンプライアンス、ITガバナンス、ITの省電力化、事業継続性など、ITの活用が求められる経営課題が山積みです。
一方、シーズでは仮想化技術の加速度的な進化があります。PCサーバの仮想化では、最新のインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台がハードウェア・ベースの仮想化支援技術インテル®バーチャラゼーション・テクノロジーなど仮想化環境の性能を大幅に強化。1980年代にメインフレームにおいてつくられた仮想化のアーキテクチャーがPCサーバ上でも実現しつつあるといっても過言ではありません。ヴイエムウェア株式会社のVMware、Windows Server® 2008 Hyper-V™、XenなどX86系の仮想化ソフトウェアも急速に普及しており、仮想化ソフトウェアは特別な存在ではなくなってきました。
また、UNIXではSolaris™10標準の仮想化機能Solarisコンテナに、論理ドメインLDomsも加わるなど仮想化の適用領域の幅が広がっています。

日進月歩の仮想化技術をどう 活かしていくか。これからは活用するためのノウハウも問われてきます。
注記
- (注)VLAN(バーチャルLAN)とは :
- LANにおいて、物理的なケーブルやマシンの接続形態に依存せず、LAN上の特定のノードだけで仮想的なグループをつくる技術。ルータやハブの付加機能として提供される。
[2009年7月1日 公開]
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スリム化投資時代に応える仮想化ソリューション
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