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シームレスでタイムリーな情報コミュニケーションを実現する
富士通のユニファイド コミュニケーション

発展、拡大を続ける通信環境やモバイル端末。その機能を密接にリンクさせ、通信機器や場所に縛られないコミュニケーションを実現しようという発想がユニファイド コミュニケーションである。

富士通では、今後のビジネスの進展を見据え、2009年4月にシスコシステムズ社(以下、シスコ社)との戦略提携をユニファイド コミュニケーション分野まで拡大した。

オープンで包括的なユニファイド コミュニケーションはどのような価値を提供するのか。プロダクト企画、開発のプロジェクト課長 谷口和雄、産業・流通営業の営業支援 北條英昭、西日本の営業支援 田中隆之にユニファイド コミュニケーションのビジネス展開について聞いた。


情報をタイムリーに伝達するユニファイド コミュニケーションでビジネスモデルが変わる

なぜいまユニファイド コミュニケーションが注目を集めるのか、シスコ社とともに新たなプロダクト企画、開発にたずさわる谷口和雄は、次のように説明する。

「日本ではWiMAX(ワイマックス)や無線ブロードバンドといった通信インフラの高速化が進むのと同時に、スマートフォンや携帯電話に代表される情報端末が充実しています。これらの端末と従来の端末をさまざまなビジネスシーンで有効に活用するために、コミュニケーションツールをシームレスに統合することができ、必要な情報をタイムリーに伝達することができるユニファイド コミュニケーションに注目が集まるのです。」

統合されたコミュニケーションといっても方法はひとつではない。国により、あるいは企業により文化は異なってくる。米国でPBXの技術担当として働いた経験がある谷口はいう。

「国土が広く時差があることで対面打ち合わせが容易にできない環境下では、さまざまなコミュニケーションツールの活用が有効であると考え、米国ではユニファイド コミュニケーションを積極的に受け入れられているように感じます。しかし日本では、導入効果が数字として算出しにくい、現在のテレフォニーとの違いがわからないなど、まだユニファイド コミュニケーションへの理解は深まっていないようです。私たちがそれぞれのお客様にあった富士通のユニファイド コミュニケーションを具体的に提案させていただくことで、日本での市場が大きくひろがるのではないかと感じています。」

現在、谷口はシスコ社とともに日本市場向けの新たなユニファイド コミュニケーションツールを開発中だ。

「シスコ社がグローバルに培った豊富な製品群をベースに、富士通のこれまでの情報・通信技術を融合させた製品・サービスの開発をすすめています。いまはシスコ社との連携のもと、「UnifiedLink(ユニファイドリンク)」という業務アプリケーションとの連携用ソフトの開発をおこなっています。その第一弾、タイムリーな情報共有ソリューションとして富士通のグループウェア「TeamWARE(チームウェア)」との連携を始めたところです。グローバルに実績を持つシスコ社と戦略連携したことで、お客様の海外展開をより強力にサポートできるようになります。」

ユニファイド コミュニケーションがもたらす価値をどうお客様の利益につなげるか

フロントとしてお客様先へ出向き、ユニファイド コミュニケーション導入の企画提案を通して、営業を支援するのが産業・流通の北條英昭と西日本の田中隆之だ。

北條英昭は、音声系コミュニケーションを中心にSEやフロントを経験してきた。ユニファイド コミュニケーション導入において大切なのはお客様それぞれの個性をしっかりと把握することだという。

「お客様の課題は千差万別ですから、私たちはそのビジョンを理解したうえでユニファイド コミュニケーションをマッチングさせていきます。ユニファイド コミュニケーションは単に製品やソリューションを売るだけではなく、業務プロセス改善の一環です。お客様のビジネスを理解し、将来的な発展・拡張を考えながら、現状の課題を改善できる提案力が必要です。」

田中隆之は、ネットワークSEとしての豊富な経験をもち、事業部内に立ち上げられたネットワークフロントセンター(NFC)に異動。ユニファイド コミュニケーションによる社内体制の強化が市場競争力を高めるという。

「多品種少量生産が顕著になり、商品のスピーディーな市場投入が求められるいま、エンドユーザーのニーズに応えるには社内の知識をできる限り有効活用することが大切。フロントは広く知識を持ち、バックヤードは深く知識を持っています。フロントとバックそれぞれが持っている情報をうまく融合することで商品開発や販売促進につなげる。そこに役立つのがユニファイド コミュニケーションなのです。ユニファイド コミュニケーションは、在庫管理やロジスティクスソリューションのように利益の方程式が明確ではありませんが、たとえばボイスメールを通常メールと同等に扱う、あるいはグローバルなビデオ会議上で音声や映像と同様に文書ファイルをやりとりするなど、コスト低減にとどまらない利点があります。用途に応じてさまざまな工夫が考えられる広がりを持った概念なのです。」

各企業それぞれの特色を生かすユニファイド コミュニケーション。お客様への提案は、デモンストレーションを軸におこなわれる。デモの利点について北條はいう。

「口頭の説明だけでなく、体感していただくことによって、便利さを実感していただけるのです。またユニファイド コミュニケーションの特徴は音声と映像がネットワーク上でシームレスに連携することにありますが、日本の企業様では大抵、PBXなど音声は総務部の管轄、ネットワークは情報システム部の管轄にわかれています。具体的な利用シーンをご覧いただくことができるデモは、多くの方に理解していただきやすいという点でも優れています。」

デモを何度か繰り返すうちに、お客様自身が改善のポイントをつかむというケースもある、と田中はいう。

「お客様にデモをご覧いただくうちに『こういうことはできるの?』『ここをこうしたらどうだろう?』というお客様からのアイデアがつぎつぎに生まれてくるのです。デモはユニファイド コミュニケーションをご理解いただく一番の近道であると同時に、お客様の社内業務改善のきっかけにもなります。」

お客様の気づきから、さらに課題の明確化へと進み、お客様もユニファイド コミュニケーションへの理解を深めていく。

「デモはお客様とともに課題解決に向け良いシステムを作り上げていける重要なプロセス」なのだと田中はいう。

ユニファイド コミュニケーションの具体的なコスト低減は各企業の状況によって異なり、一概に明文化することはできないが、そのビジネスの優位性について、田中は次のように話す。

「『いつでも』『どこでも』『つながる』ので、緊急時に、直接会えない状況でもビジネスをすすめることができる可能性が飛躍的に増大します。単に電話がつながるだけではなく、内容の濃い情報のやりとりができますから、ビジネス機会損失のリスクが大幅に減少します。たとえ、ほんの数分であっても、濃密な時間の活用が可能になるのです。」

北條もビジュアル情報を簡単にやりとりできるメリットを実体験者として強調する。

「SE時代、遠方に電話で確認をとる際に、なかなか要件が伝わらず、長電話を繰り返した経験があります。不具合の箇所など、音声だけでは伝わりにくい機器設定や接続などの情報をやりとりしていたからです。これをビジュアルで示せるようになって、時間のロスがなくなり、確実性も高まり、ストレスも軽減しました。」

ワンデバイスで自在に広がるコミュニケーションはワークスタイルを変える

ユニファイド コミュニケーションが提供する新たなコミュニケーションの可能性と今後のビジネス展開について3人に聞いてみた。

まず、谷口はソリューションのバリエーションをアピール。

これまでの音声主体のシステムでは独自のインターフェースでアプリケーションとの連携をおこなっていたため、アプリケーション側での開発量が大きく、容易に連携することができませんでした。しかし、今回UnifiedLinkでは、汎用的なインターフェースにすることで容易に連携することが可能となり、さまざまなソリューションを提供することができると考えています。今後は、情報共有ソリューションから、医療、ERP、CRMといった業務・業種ソリューションまで幅広く提供していきたいと考えています。

北條はユニファイド コミュニケーションという発想で情報端末のありかたが変革を迎えるという。

「情報端末ひとつで、シームレスな情報のやりとりができると、いままで難しいと考えられていたことにも光が当たると思います。たとえば高齢化が課題になっている職人の技術伝承なども、映像やファイルをやりとりするリッチコミュニケーションが可能となるので、新たな解決法が生まれたり、技術の継承者が現れたりすると思います。さまざまな人がユーザー視点で使い方を考えることによって、新たな環境が提供されるという大きな可能性があるのです。」

そして、田中はユニファイド コミュニケーションの快適さを広め、市場をもっと活性化させたいと語る。

「電話の発明から100年以上経ちますが、電話が“話す”という機能の外に有効活用できるということをぜひ知ってほしいです。ユニファイド コミュニケーション市場が成熟していくことによって、新しいたワークスタイルが生まれ、緊急時の対応も行き届くようになります。企業のコスト低減に貢献するとともに個人の生活にもゆとりを生むという、広がりを持った概念なのです。」

ユニファイド コミュニケーションはビジネス機会をのがさず、コミュニケーションロスをなくし、生産性向上に貢献する。そしてあたかもネットワークがもたらす福音のように、生活を快適にする豊かなコミュニケーションを提供することになるだろう。富士通では現在300名のユニファイド コミュニケーション技術者の育成を進行中で、今後もさらに包括的なコミュニケ―ションへ向けた取り組みを強化していく予定だ。

注記

(注)PBXとは :
Private Branch eXchangeの略。企業などで内線電話同士の接続や公衆回線への接続をおこなう機器。

[2009年10月1日 公開]

現場のコミュニケーションを加速させる富士通のユニファイド コミュニケーション ソリューション

さまざまなコミュニケーション手段を統合し、既存のグループウェアや業務/業種アプリケーションとも連携させ、理想的なユニファイド コミュニケーション環境をつくるためのトータルな支援をおこないます。


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