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リーダーのための脳内整理術

ステップ4 納得と共感を生み出す「ファシリテーション」

いよいよ「リーダーのための脳内整理術」もステップ4を迎えました。
ステップ1では「3つのおもい(思い、想い、念い)」を定義し、メモの基本を学びました。ステップ2ではそれらの「おもい」を「かくかくメモ」と「3大メモ術(4色ボールペンメモ・FEIT-Z法、8点メモ、放射状メモ)」を使い整理整頓しました。ステップ3では整理され「見える化」されたメモを「8大思考法」で確認・点検し、より伝わるプレゼン資料づくりの技を加えビジュアル化しました。
しかし、こうしてカタチにした「リーダーのおもい」も、部員全員に共有・浸透しなければ、行動にはつながりません。

最終回となるステップ4では、納得と共感を生み出すための「ファイシリテーション」についてお話ししていきます。リーダーのおもいを部員が「納得」「共感」してはじめて行動となり、大きな実りとなるのです。

ステップ4-1 : 「ファシリテーション」を通じて「おもい」を行動に転換

湧き上るようにして出てきた「リーダーのおもい」がメモとなり整理され、プレゼンを通して「おもい」が共有化されました。最終的なステップは、「リーダーのおもい」が全部員へと広がり共有化され、浸透、行動へと転換していくことです。
そのための考え方や方法として活用したいのが「ファシリテーション」です。「ファシリテーション」は、アメリカの企業GE(ゼネラル・エレクトリック)の会長ジャック・ウェルチ氏や、日産自動車の社長兼CEOカルロス・ゴーン氏が用いた手法としても大変有名なものです。「ワークアウト」とも言われる「ファシリテーション」とは、どんなものでしょう?

『ファシリテーション入門』(堀公俊著 日本経済新聞社刊・日経文庫)によれば、ファシリテーション(facilitation)とは「集団による知的相互作用を促進する働き」のこととあり、人々の活動が容易にできるよう支援し、物事をうまく運ぶようにするのがファシリテーションである、と記されています。また、『ファシリテーター型リーダーの時代』(アラン・リース著 黒田由貴子訳)では、「中立な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、そのチームの成果が最大となるように支援する」と解説しています。

「ファシリテーション」には大きな3つの効果があると言われ、経営や仕事のいろいろな場面で活用できる手法となっています。その効果は、次のものとなります。

ファシリテーョンの3大効果、1.学習スピードを早める、2.チームの相乗効果を生み出す、3.メンバーの自発性・自立性を育む

また、主なファシリテーションの応用分野として、1. ビジョン・ミッションの策定、2. 戦略事業計画の策定、3. 業務プロセスの改善、4. チームビルディング、5. アイデア発想、6. 原因分析、7. リスク分析・管理、8. 営業・企画、9. 人事関連、10. 研修・トレーニングなどが挙げられます。

「ファシリテーション」は、4つのスキルを通して展開されていきます。それは、1. 場をつくり、参加者をつなげ情報を共有しやすくする(場のデザインのスキル)。2. それぞれの考えを発言しあい、引き出すように働きかけていく(対人関係のスキル)。3. それらの意見をかみあわせ、整理していく(意見・情報の構造化のスキル)。4. それらをまとめるとともに、みんなで分かち合い合意と決定までもっていく(合意形成のスキル)、というものです。
3. の「意見・情報の構造化のスキル」として、板書を活用しながら「かくかくメモ(第2回ステップ2-1参照)」を用いることで、さらにファシリテーションがスムーズに進みます。これを専門用語で「ファシリテーション・グラフィック」と言います。

【ファシリテーション・グラフィックの特長】

  1. 話の流れやその全体が見え、問題点がわかりやすくなる
  2. わかりやすくなることで、新しい意見やアイデアが生まれやすくなる
  3. 感情的な論争になりにくくなる
  4. 結果として、問題解決や課題遂行が進みやすくなる

【板書を活用したファシリテーション・グラフィック例】

こうして「ファシリテーション」を通じて「リーダーのおもい」への納得と共感が得られれば、部員の行動は変わるでしょう。そして、職場は活性化し、業績は伸び、良い会社づくりへ・・・との流れができてくるのです。

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