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ステップ3 「見える化」したものに磨きをかけ、プレゼンを通して「おもい」を共有化
ステップ3-2 : 磨き上げた「おもい」を伝える! プレゼン資料作成の技
「リーダーのおもい」を納得できるところまで磨き上げることができたら、次は、それを伝える段階に進みます。部下に「おもい」を伝えるために不可欠なのが、プレゼン資料です。リーダーのおもいを「見える化」し、上手く伝えるためのプレゼン資料はどうしたら作れるのか? ちょっとした技や工夫をご紹介しましょう。
前回の「かくかくメモ」では、文字を書いたり、○や□、線や矢印などを描いたりしましたね。プレゼン資料では、それらをさらに強調したり、インパクトを持たせるようにしましょう。自らの意識づけ・動機づけはもちろんのこと、より相手に強く印象づけることが重要です。ここでいくつかのポイントを列記しましょう。
【「見える化」するポイント】
- 文字、文章については、インパクトのあるコピーや、キャッチフレーズを考える。
- 文字や単語についてはアンダーライン、囲みなどの工夫をする。
- 多色ボールペンやサインペン、ラインマーカーなどでカラーリングを施す。
- 筆ペンなどの個性的なペンも使用する。
- エクセルでの表、グラフを活用する。
- パワーポイントで作図作画、図式図解、チャート作成等をする。
- イラスト、カット、写真等を活用する。(ソフトの中にあるもの、インターネットでのフリー素材、デジカメで撮影したもの、スキャナ取り込みでの画像等)
ステップ3-3 : 「パワーポイント前」と「パワーポイント後」を意識しよう
プレゼン資料の作成には、「パワーポイント」を使う方も多いかと思いますが、パワーポイントはプレゼンの万能ソフトではありません。あくまでもプレゼン資料作成の支援ソフトであり、「パワーポイント前」と「パワーポイント後」を意識することが大事なのです。
「パワーポイント前」とは資料を作成する前の準備段階、「パワーポイント後」とは資料を用いてのプレゼン&パフォーマンスを指します。
「パワーポイント前」、つまり準備段階においては、「かくかくメモ(第2回ステップ2-1参照)」が威力を発揮します。なぜなら、よりよいスライド資料作成のポイントは、スライドのラフスケッチづくりにあるからです。「8点メモ」はそのままスライド資料作成づくりに活用できます。プレゼンテーマを真ん中に、右回りに順番に8枚のスライド資料の見出しを書き出して作成準備をしましょう。基本的には、8項目のサブテーマで進めます。
私の場合は、パワーポイントのレイアウトコンテンツを「白紙」にして作成を進めています。メモ用紙・コピー用紙に、「かくかくメモ」をデジタルに取り込む感覚で使いたいからです。あくまでメモ感覚で、文字を書き込んだり、図形を描いたり、チャートをつくっていくというのが山本流です。
また、プレゼンのTPO(時間・場所・状況)を考えて、模造紙やフリップボード、紙芝居感覚でやる方がいい場合もありますし、サンプルや実物モデルでの実演がいいこともあります。さらに、ホワイトボードとマグネットシートなどを使ってプレゼンすることがいいこともありますので、その時の状況に応じて、パワーポイントと他のものを上手に組み合わせるとよいでしょう。
「パワーポイント後」のプレゼン&パフォーマンスについては、「念い」と「想い」を伝える、ということを意識した上で、聞き手の立場やニーズ&ウォンツに焦点を合わせて進めていくことが大切です。
ステップ3-4 : 一番大事なのは、熱い「おもい」
「おもい」における「念い」レベルで湧き上がってきたものを「イメージとして想う」レベルに具体化し、様々な思考という「頭で考える思い」レベルに磨き上げ、それらをわかりやすくビジュアル化した上で部下のみなさんに伝え、共有していく。そのための具体的な方法を今までご紹介してきましたが、一番大事なのは、何といっても、熱い「おもい」なのです。
その「おもい」がベースにある上で、テクニックが有効になります。頭でこね繰り回したり、小手先のテクニックに走ったりすると「思い」が先行しすぎて、いやらしく感じる場合も出てきます。このあたりの「3つのおもい(思い・想い・念い)」のバランスがとても重要なのです。
技巧に走りすぎないプレゼン資料を心がけましょう。テクニックの足りない部分は、「熱いおもい」や誠意、戦略の妥当さが補ってくれます。
以上のようなプロセスの中で「リーダーのおもい」がカタチとなり、ビジュアル化され、プレゼン資料とプレゼンを通して、社員に共有化される。さらに、それらが納得・共感レベルへと進むことができれば、行動・実績・成果へと確実につながっていくでしょう。
次回の第4ステップでは、納得・共感を生み出すための考え方・方法としてたいへん有効な「ファシリテーション」についてご紹介します。
[2008年4月24日 公開]
著者プロフィール
山本 英夫(やまもと ひでお)
株式会社エディックス
代表取締役- 1955年静岡県藤枝市生まれ。
早稲田大学第一文学部社会学専攻卒。建通新聞社(株)入社。
その後、デザイン事務所・イベント会社等を経て、昭和58年株式会社エディックス設立。
現在はビジネスコンサルタントとして、「カードでわかる経営の基本・カードで進める経営の基本プログラム」「経営理念の構築及びその展開指導支援」「現場で使える実践メモ研修」の3大アイテムで全国展開を進めている。 哲学者・芳村思風を師事し、「山本英夫の感性経営」、「○△□のカンタン経営」を確立し、それらをベースにした経営指導支援・社員教育を行っている。 コアコンピタンスは、コンセプチャルスキルとしての作文能力、図式図解能力、ファシリテーション・グラフィック能力、マンガ作成能力。
http://www.edics.co.jp/
- ステップ1 脳内整理の基本は、「おもい」の正しい理解と「メモ」の再認識
- ステップ2 「かき出し」、まとめて「見える化」する!
- ステップ3 「見える化」したものに磨きをかけ、プレゼンを通して「おもい」を共有化
- ステップ4 納得と共感を生み出す「ファシリテーション」
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