なぜITインフラの最適化が必要なのか

サーバ、ストレージ、ネットワーク、ミドルウェアなど、ITインフラの組み合わせが複雑化し、担当者間の専業化が進むなかで、全社レベルでの情報共有や、最適化へのニーズが高まっている背景について解説します。
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オープン化のなかでの、現場主導による個別システムの林立
オープン化の流れが進むなかで、ITインフラの最適化ニーズが高まっています。業務におけるIT適用シーンが拡大し、部門や業務ごとに、現場主導によるさまざまなシステムが個別に導入されたことで、情報システム部門では「現在、自社にどのくらいの数のサーバがあるのか把握できない」という事態に直面しています。
メインフレームやオフィスコンピュータが中心であった80年代までは、IT資産のすべてを情報システム部門で管理していました。しかし、オープン化の時代になってからは、情報システム部門から利用部門へ権限が分散し、サーバの数が何十台、何百台にものぼることもあり、IT資産の全体像が把握できなくなっていることがあります。
たとえば、見積り通りの業務処理量が伸びず、CPUの稼働率が低いサーバはあるが、管理上業務ごとにサーバを導入したい場合など、新規業務を立ち上げるために新たなサーバを購入する必要がある、といった事も起こっています。
サーバ統合に向けたネットワークやセキュリティとの連携
システムの林立で運用コストは増大し、機能重複などの問題により、業務効率も悪くなります。さらにはリソースの固定化による利用率の低下や、セキュリティ、ITインフラ統制が困難になるなど、全社的な課題が表面化し、サーバ統合への対応が求められています。
サーバ統合は、初期コストや運用コストなどのTCO削減効果はもとより、資産が集約されることで、これまで個別におこなわれていた運用管理の統制が容易になり、情報の一元化による部門をまたいだセキュリティ強化も可能になるなど、大きなメリットをもたらします。
しかし、実際にサーバを統合するためには、オープン化された現在のシステムにおいては、製品単体だけで実施すればよいわけではありません。サーバ統合の実現には、複雑に絡み合っているストレージやネットワーク、ミドルウェア、セキュリティとの連携など総合的な統合、つまり、ITインフラの最適化が不可欠だからです。このため、情報システム部門では、それぞれの組み合わせや複雑な技術的要素を勘案した高度なシステムインテグレーション能力が必要とされ、導入後の運用体制への考慮も求められています。
ITインフラ最適化に向けた課題と、解決に向けたアプローチ
このように、情報システムを取り巻く環境が急速に変化するなかで、全社横断テーマやガバナンスの問題で悩みを抱えるお客様も増えています。実際の取り組みでは、
- 投資優先順位をどうするか?
- 多くのテーマのなかでどの程度の投資をすべきか?
- 内部統制やセキュリティ、BCP(ビジネス継続計画)などの統制や運用をどうするか?
- ハードウェア・ミドルウェアなど複雑な組み合わせのなかで何がベストか?
- 運用・保守部門と利用部門とのサービスレベルの共有が困難!
といったITインフラ構築におけるさまざまな悩みや課題に、お客様は直面されています。
ITインフラの最適化へ向けた取り組みへの第一歩を踏み出すためには、お客様とITベンダーとの間で、ITインフラの現状と、将来に向けた全体像をお互いに共有することが大切です。そのためには、製品のご紹介を主とするのではなく、お客様における実際の「利用シーン」を切り口とし、システムモデル化する事で、ITインフラの全体像や方向性をご提案することが必要である、と富士通は考えます。
[2009年1月5日 公開]
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