人が主役のIT活用を目指す フィールド・イノベーション

富士通は、ITの利便性や利用価値を一層高めていくために「フィールド・イノベーション」をご提案しています。
フィールド・イノベーションは、ビジネスや生活のあらゆる活動領域(フィールド)の構成要素である人とプロセスとITを「見える化」することによって、改善のさまざまなアイデアを引き出し、改善を続けていくことでビジネスに革新(イノベーション)を起こしていくことを目指しています。
[連載索引] フィールド・イノベーション| 人が主役のIT活用を目指す | 2008年は実践の年 | 徹底した「見える化」による生産革新 | 富士通フォーラム2008ご紹介 |
人の知恵と改善意欲が主役
ビジネスは、ITだけではなく、人、プロセスが一体となって支えています。したがって、ビジネスの課題を解決するために、ITの機能や性能だけをいくら追求しても、ビジネスの課題は解決しません。
たとえば、富士通ジャーナル(2008年1月号)でも取り上げた、富士通の携帯電話事業における「TPS(注1)をベースにした開発革新」の事例をみても、規格や品質基準の見直しや、会議のやり方を変えるといったことは、ITだけで解決できる問題ではありません。
よく陥るのは、たとえば、規格や品質基準の量が多くて活用できないといった課題があった場合、ITの視点だけで考えると、それをWeb化して、検索効率を高めるといった解決策に行き着く可能性があります。
むしろITを適用する以前に、人の問題やプロセスの問題を徹底して検討して改善することが、ビジネスを良くするという意味でも、必要なITを考える上でも重要になります。
フィールド・イノベーションの進め方は、課題を抱えている領域に関して、まずは見えるようにするというところからスタートします。
従来のコンサルティングのアプローチのように、あるべき姿を論じて、そこから現状とのギャップを導いて、そのギャップを埋めていくという方法ではなく、まず課題領域の人やプロセスやITを見えるようにします。見えるようになれば、そこに、もっともっと人の知恵を活かすことができると考えています。

IT導入に対する業務部門の意識の変化
このようなアプローチの副次的な効果は、業務部門のメンバーの改善に対する当事者意識が高まることです。ITの活用の検討の際に、どう業務部門を巻き込んでいくかは非常に重要ですが、ITという視点から議論すると「我々の問題ではない」となりがちです。
しかし、人とプロセスとITを改善するという視点に立つと、業務部門のメンバーが改善をみずからの問題として捉えることができるようになります。
実際に、ある銀行の例でも、こういったアプローチにより事務運用部門が足元の改善に本腰を入れ始め、同時に、システム化の要件定義に関しても積極的に参加するようになり、ITの要件定義の品質が向上し、仕様もシンプルになるといった効果が現れています。
フィールド・イノベーション・チーム
フィールド・イノベーションを実現するためには、お客様の業務部門の皆様と直接、課題を共有しながら話し合い、解決策を検討していける人材を育成する必要があります。
富士通は、あらゆる業務部門で指揮をとっていた幹部社員を選抜し、フィールド・イノベータとして育成を開始しました。業務の第一線で培った経験に加え、「見える化」技術や業務分析の技術、あるいは富士通でのさまざまなシステム構築の経験を学び、お客様の業務目線で語り、課題解決ができる人材として育成しています。
昨年10月から、第1期として150名でスタートしました。現在は、基礎的な方法論やノウハウを学ぶ教育フェーズを修了し、富士通社内での実践フェーズに入っています。社内実践を通してフィールド・イノベーションの経験を積み、10月からは、お客様と一緒にフィールド・イノベーションに取り組んでいきます。
こういったフィールド・イノベータに加え、これまでのコンサルタントやシステムエンジニア、「見える化」技術の専門家を含めたチームで、お客様の業務の改善や体系化、それに基づくITの要件検討、そして構築~運用までにいたる、よりお客様の業務に踏み込んだソリューションをご提供していきます。
ITが、ますますお客様の経営と一体化するなかで、富士通はもう一度、IT化の原点に立ち戻り、ビジネスを支える「人とプロセスとITの継続的な改善」というビジネスソリューションに取り組むことにより、よりITの価値を高め、お客様の事業や業務の高度化にお役に立ちたいと考えています。
[2008年4月1日掲載]
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