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《連載第3弾 あまり見かけないけど、こんな機能があったんだ》
第11回 たかがコピー、されどコピー(その1)

この連載も、あと2回で一応一区切りとなります。

今回は、前回までの名簿を離れて「コピー/カット&ペースト」のペースト(貼り付け)を考えてみたいと思います。

いわゆる、「カット&ペースト」とか「コピー&ペースト」というのは、最近のパソコンソフトではあたりまえに使われる言葉になってきていますし、皆さんもごく普通にお使いになっていることと思います。

しかしEXCELは、罫線などの書式や数式、コメントなどは、セルの属性として保持しているため、貼付けた先に必要のない罫線が、そのままついていってしまって書式を直さなければならない、といった手間を感じている方は多いのでは。

そこで用意されているのが、「形式を選択して貼り付け」という機能。【図1】

【図1】

1.「コピー元のセルを選択して」・・・ [編集]-[コピー]

2.「貼り付け先のセルを選択して」・・・ [編集]-[形式を選択して貼り付け] (“[編集]” の 部分は、マウスの右クリックでも可)

以上の操作で、【図1】のダイアログが開きます。

ご覧いただくとわかるとおり、いろいろな選択ができそうだと感じていただけるかと思います。

普通、何も考えずに貼り付けを行うと、【図1】の状態、・・・・貼り付け=「すべて」、演算=「しない」 の状態で、貼り付けが行われます。

「ここは、結果の「値」だけを貼り付けて、貼り付け先の書式は壊したくない。」とか、「数式」だけ、「書式」だけなどというときに、この「形式を選択して貼り付け」が、作表上の二度手間を省いてくれることが多々あります。

「値はそのままで、書式だけ貼り付け」などは、あとから書式を整備するときに便利。「えーと、罫線を引いて、パターンはこの色で・・・」というような作業を、「この行はひとつ上の行と同じ書式だから・・・」というように作業効率を一気に上げてくれたりします。

もうひとつ。【図1】の右下の「行列を入れ替える」(貼り付け)というのも是非試してみてください。

【図2】のようなことは、セルひとつずつ「カット&ペースト」をしなくても、1回で実現できます。

いかがでしょう。この講座でも、「値」の貼り付けについては、何回か触れてきましたが、貼り付けには、まだまだ奥があったのがおわかりいただけましたか?
【図2】

[ツール]→[保護(P)]→[シートの保護] ・・・・・ (【図2】)の操作で【図3】のダイアログが開きます。

【図3】

【図3】を見てください。「東京本店」「名古屋支店」「大阪支店」の3つのワークシートから、右下の「全社集計」を作成しようというものです。(数式は合計欄のSUM関数だけです。簡単に作成してみてください。)

「全社集計」を作るのに、まず考えるのが、「全社集計」ワークシートのセル [C4] に 数式

=[EX_3B_東京.xls]Sheet1!C4+[EX_3B_名古屋.xls]Sheet1!C4+[EX_3B_大阪.xls]Sheet1!C4

と入力し、これを [C4:D9]に貼り付けるという方法。(このときに書式を壊さないように、「数式」のみを貼り付けると良いでしょう)

以上で完成です。

しかし、【図3】のような例であれば、この方法でも簡単なのですが、「もっと支店がたくさんあって、数式がやたらに長くなる」。その上、「商品アイテムが多いので、ワークシート全体にたくさんの長い数式が埋まる関係で、レスポンスが遅くなる」。こんな風に一覧を視覚的にとらえられるようなケースのほうが稀でしょう。

こんなときに、「形式を選択して貼り付け」-「加算」を試してみましょう。

手順1 まず、東京支店の[B3:D10]をそのまま、全社集計シートに、コピー&ペーストします。
手順2 名古屋支店の[C4:D9] を コピー。 全社集計シートの [C4:D9]に、「形式を選択して貼り付け」-「加算」-[OK]・・・・・・ 東京・名古屋の合計になりましたか?
手順3 大阪支店のデータについても、名古屋(手順2)と同様の作業。

どうでしょう。ただ貼り付けるだけでなく、足し算をしながら貼り付けることができましたか?

これで、長々とした数式と別れることができたのではないでしょうか。

注意として
この加算して貼り付けを行う場合は、原則として、【図 1】の「貼り付け」=「値」にしておくことがお勧めです。

数式の入ったセルに対して行う(上の例では、合計欄で試してみるとわかります)と

=(SUM(D4:D9))+(SUM(D4:D9)) のような結果となります。

理解して使う場合は便利なこともありますが、まず、慣れるまでは「値」の「加算」にしておいたほうが無難でしょう。

経営コンサルタント 谷田貝 敏紀
[2004年5月 掲載]

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