《連載第1弾》
EXCELに熟達する秘訣
12回にわたって連載してまいりましたシリーズも、はや最終回を迎えてしまいました。ひとつひとつが短めなので、 わかりにくい点も多々あったのでは・・・と不安を感じておりますが、いかがなものでしたでしょうか。
あれこれと説明をして参りましたが、最終回にあたって、EXCELに熟達する秘訣を考えてみたいと思います。
秘訣 - その1 目的を取り違えないこと
大工さんの仕事は、家を建てること。ノコギリが電動ノコになり、カンナが、電動カンナになり、確かに、仕事を早く片付けられるようになりました。しかし、それらの道具ををどれだけ上手に使えるかが大工さんの価値を決めるわけではありません。あくまで、「いい家を建ててくれてありがとう」が大工さんの評価です。
同様に、EXCELも、単に仕事をやりやすくするための道具です。EXCELの機能に熟達することが目的ではなく、どのように仕事に役立てるかです。
EXCELのプロを養成する必要があるのは、コンピュータ会社とパソコン教室ぐらい。
EXCELを使いこなすことは、「仕事のできる人は良い道具を選ぶ」という程度のことにしておきましょう。
秘訣 - その2 あまり見てくれにこだわるな
レイアウトやら、罫線の太さやら、フォントをあれやこれや。この計算式は、もっと簡単にできないか・・・。
終いには、何度も何度もプリンタで印刷し直して・・・。
機能が豊富なゆえに惑わされることが多くありがちです。
せっかく便利な道具を使って、結局仕事のスピードが落ちるのでは、何をかいわんやになってしまいます。
大切なのは、シート上に表された「データ=情報」です。
EXCELは、最終的には、その表現された「データ=情報」をもとに、「考える」ための道具です。
見てくれは、あくまで二の次です。
秘訣 - その3 決してEXCELマニアになど、ならないで
一般に、人の作ったワークシートは、わかりにくいもの。しかし、当然のことながら、仕事で使うときは、そのシートをみんなで使った方がより大きな効果が期待できます。
自分で作ったシートでも、「この数字は、いったいどこからもってきているんだっけ?」などということも起こりがちなものです。
ついつい、新しく覚えた関数などは、必要もないのに使ってみたくなったり、俺は「みんなの知らない、こんなやり方ができるんだ」などの、一人よがりなやり方も、仕事には迷惑千万。
できる限りシンプルに使うことをお勧めします。
実際のところ、EXCELには、いったいどれだけの関数が収録されているのか。きっと、開発した人もわからないのではないでしょうか。
おそらく、毎日使う関数など、加減乗除とSUMぐらいです。
(筆者註・・・アト、“ vlookup ” と “ if ”は、知っておいた方がいいかな・・・)
秘訣 - 決め手 習うより、慣れろ
マニュアルを読んだり、パソコン教室に参加することもひとつの方法ですが、EXCELを使いこなすには、何よりも、「習うより慣れろ」に尽きると思います。第1回のときに書きましたが、筆者も、始めてEXCELに触れたときは、「なんとマア、わけのわからないアイコンだらけのソフトなんだろう」と思ったものです。それが今や、たくさんあるアイコンに、さらにまた自分で、アイコンを追加してしまう、などという愚挙にでたりもしています。
慣れてしまえばなんということもなくなってしまうものです。
道具は、便利に使ってこそです。「覚える」ことより、とにかく、仕事(実務)で「使う」ことです。
経営コンサルタント 谷田貝 敏紀
[2003年6月23日 掲載]
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